通関士講座の講師ブログ

脱脂粉乳の不足

みなさん、こんにちは。
講師の神田です。

ケーキに使うバターや、ヨーグルトやアイスクリームに使う
脱脂粉乳の不足が深刻な状況にあるようです。

昨夏の猛暑や農家の廃業に伴う乳牛の減少で、
原料となる「生乳(せいにゅう)」の生産量が減っているためです。
農林水産省は緊急輸入を決めましたたが、乳業業界の不安は収まっていない。

8月4日、乳業メーカーなどでつくる日本乳業協会は農水省に、
バター5千トン、脱脂粉乳1万2千トンの緊急輸入を求める異例の要請文書を出しました。

クリスマスケーキなどの需要が高まる年末に向け、
同省は5月にバター7千トンの緊急輸入を決めました。
ただ、業界には「生乳不足はしばらく続きそうで、すぐ足りなくなる」との危機感が強いようです。

貿易自由化への不安などから酪農家の廃業が続いています。
今年2月の乳牛の頭数は前年より2%も減少。
昨夏の猛暑の影響で搾乳に必要な妊娠・出産も思うように進まず、
生乳の生産量は6月まで13カ月連続で前年割れとなっています。

日本の食生活は、輸入によって支えれていることを痛感させられるニュースですね。