通関士講座の講師ブログ

「爆買い」の効果

みなさん、こんにちは。
講師の神田です。

近年、特に東京や大阪など大都市圏で目立っている中国人観光客による
「爆買い」現象が「旅行先各国の輸出減少分を埋め合わせる可能性がある」
という意見があります。

英経済誌エコノミストは、中国経済の先行きに対する悲観的な見方に対し
「中国大陸の消費、サービス分野の能力を甘く見てはいけない」
とする記事を掲載しました。

また、同エコノミストは、
「中国の経済システムは輸出型から消費型へ転換し、
今後多くの国が中国人観光客の消費力に頼り、
輸出の減少分を埋め合わせるようになるだろう」
と予測しました。

これを受け、台湾の中国時報(電子版)は
「悲観主義者は中国経済の成長鈍化、製造業の疲弊を問題視し、
消費拡大の勢いを軽視する。
しかし、中国の今年の小売業売上高、実質成長率は前年比17%に達しており、
国内総生産(GDP)の伸び幅(7%)を大きく上回っている」
と報じました。

その上で、今年の国慶節(建国記念日)連休期間中、
中国人観光客が各国を旅行し「爆買い」能力を見せつけたことから
「今後も多くの国がその恩恵を受け、依存することだろう」と分析しました。

「爆買い」は、個人的な行為ですが、
多くの「個人」の行為の総体でみると、
大きな結果に繋がるのを改めて感じますね。