みなさん、こんにちは。
講師の神田です。
中国税関総署が13日発表した2015年の貿易統計によると、
鋼材輸出量は１億1240万トンと前年比２割増えました。
世界２位の鉄鋼生産国である日本の粗鋼生産量を上回りました。
中国の鋼材輸出は６年連続の増加となりました。
15年12月の輸出量も1066万トンと３カ月ぶりに１千万トンの大台に乗せました。
一方、日本の15年度の国内粗鋼生産量は輸出環境の悪化を受け、
前年度より４％ほど少ない１億500万トン程度にとどまる見通しです。
中国の大量輸出はアジア全体の鋼材価格下落を招いています。
各地で反ダンピング（不当廉売）措置など通商摩擦が頻発しています。
先進国で組織する経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）が中国に是正を求める閣僚会合を検討するなど、
国際的な問題意識も高まっています。
