通関士講座の講師ブログ

消費税率アップによる通関業者の関税・消費税の立替問題

みなさん、こんにちは。
講師の神田です。

すでにご存知のとおり、
消費税率を2014年4月に8%、
15年10月に10%と
段階的に引き上げることが決まりました。

これを受けて、通関業者が納税義務者である輸入者に代わって、
輸入貨物にかかる関税・消費税を立替える、
いわゆる「関税・消費税の立替問題」の深刻化が懸念されています。

消費税率は現行の5%から、後々は10%となる見込みです。
そうなると、中小の通関業者の経営を圧迫することは避けられません。
立替解消に応じない輸入者との取り引きを止める事例も耳にするようになりました。

一方で、資金力のある大手の通関業者が立替を
「金融サービス」として打ち出し、
さらなるシェア拡大を図る動きを懸念する声も
中小の通関業者から聞こえてきています。

税率アップが、こうした形で実務に影響するというのは、
興味深いものがありますね。