通関士講座の講師ブログ

バターの国際的な需要増

こんにちは。
講師の神田です。

マーガリンに含まれるトランス脂肪酸を多く摂取すると血液中の
悪玉コレステロールが増えて心臓病のリスクが高まるとされ、
欧米で動物性食品を好む傾向が強まっています。

この傾向を踏まえ、バターの国際相場が上昇しています。
現在の指標価格は前年同期の2倍となりました。
健康志向の高まりを背景に欧米でマーガリンからバターに
需要がシフトしていることが想像できます。

しかし、原料の生乳生産が伸び悩み、需要に供給が追いつかず、
日本の輸入価格も5割高い状況です。この状況は、
日本政府が管理するバター輸入にも影響しています。

輸入バターの値上がりはパンやビスケットを作る食品メーカーの
調達コスト増につながりそうです。

「バター」は、私たちの食生活にとても身近な食材のひとつですので、
目が離せないトピックスです。