通関士講座の講師ブログ

野菜の輸入数量とスーパーの品揃え

みなさん、こんにちは。
講師の神田です。

台風や長雨の影響で1月のキャベツの輸入数量が前年同月の6倍、
はくさいは8倍、レタスは2倍と急増しているとのことです(東京税関まとめ)。

これらの輸入された野菜は、主に加工用や外食用に使用され、
東京税関によると「スーパーなどの店頭に輸入品が山積みされることはないだろう」と
しています。

昨年10月からことし1月までの4か月間の輸入数量を2015年以降で比較した結果、
キャベツとはくさいは、変動はあるものの、季節的な特徴は見られませんでした。

輸入数量が月別で過去最大となった1月の月別単価を前年同月と比べると
レタスは上昇し、昨年4月とほぼ同水準となりました。
一方、キャベツとはくさいは、前年同月から下落しました。

港別輸入数量はキャベツとレタスで東京港が1位。はくさいは東京港が2位ですが、
1月は東京港が42.4%と1位となりました。
主な港は東京港と神戸港で、船便が多いようです。

国(地域)別では、キャベツとはくさいは中国が9割超を占め、レタスは、
台湾と米国を合わせると9割超を占めています。

各野菜の状況を分析すると、私たちがスーパー等で目にする品揃えとリンクして
興味深いですね。