通関士講座の講師ブログ

豚肉、輸入品が過半に

豚肉、輸入品が過半に

こんにちは。
講師の神田です。

食卓に欠かせない食材のひとつが豚肉です。
カナダを中心に輸入が伸び、消費に占めるシェアで
輸入豚肉が国産品を上回りました。疫病で国内供給が減ったうえ、
海外で日本人の味覚に合う豚の飼育が進んでいます。

農畜産業振興機構のまとめでは、2017年度の豚肉の国内生産量は
前年度比0.5%減の89万トンです。一方、輸入量は5.5%増の
92万6千トンと過去最高となりました。

輸入品はカナダ産や米国産が中心です。エサが自国で賄えるうえ
大規模な飼育でコストを抑え、価格面で優位に立っています。
農畜産業振興機構によると6月時点で米国産ロース(冷蔵品)の
卸売価格は1キロ571円と国産に比べて5割ほど安い状況です。

カナダは日本人になじみのある三元豚の飼育を増やしました。
18年1~6月のカナダ産冷蔵豚肉の輸入は約8万8千トンと
前年同期を1割上回っています。

日欧EPA(経済連携協定)の発効などで関税の段階的な
引き下げが見込まれます。