通関士講座の講師ブログ

日中間でAEO(認定事業者)制度の相互承認に合意

みなさん、こんにちは。
講師の神田です。

財務省は税関当局が認定した事業者の輸出入手続きを簡素化する
「AEO制度」について、中国当局と相互承認する方針を決めました。
26日の日中首脳会談で署名する。通関にかかる時間を短くし、
企業の活動を助けることが目的です。

システム改修を経て3カ月程度で実施される見通しで、
AEOは情報の管理体制などが整っている事業者を認定し、
書類審査をはじめとする税関手続きを軽減する仕組みです。

日本の認定輸出者が中国の非認定輸入者に貨物を送る際、
輸出時の手続きしか軽減されませんでしたが、
日中の相互承認で輸入側の貨物の引き取り手続きも早くなります。

AEOは安全で円滑な貿易を実現するための制度で、
認定された事業者は日本は約700、中国では約3100です。
日本は米国や欧州連合(EU)と相互承認し、中国で9カ国・地域になります。

工業品や食品など様々な物品の輸出入が円滑になることが期待されます。