簿記検定試験の魅力を知ろう

目次

簿記を学習するメリットは?

簿記は会社の経営状態を読み取るスキル。社会人すべてに役立ちます。 簿記は、企業で行われるさまざまな経済活動を記録・計算し、整理してその結果を明らかにするスキルです。

それでは簿記は、経理や会計の仕事をする人たちだけに必要なスキルでしょうか?決してそんなことはありません。ビジネスの仕組みが複雑化する今日では、自分の会社や取引先の経営状況を把握して仕事をすることは大切です。

簿記のスキルは、「会社で仕事をしている人には、誰にでも役立つスキル」です。ですから多くの企業が、進んで簿記の資格を取得することを薦めています。簿記の資格が人気の秘密も、そこにあります!

➡簿記の級の違いはこちら!

簿記の検定はどんな人たちが受けているのですか?

高校生や大学生、社会人、主婦のみなさんなど幅広く受験されています。

企業の経理や会計を目指す人にとって、簿記2級以上のスキルは仕事に直結します。ですが、簿記検定を受けているのは、もちろんそのような人たちだけではありません。

・会計スキルを備えたビジネスマンになる ・管理者として数字の分析力やコスト意識を高める ・税理士や社会保険労務士を目指すための基礎を身につけたい ・決算書をみる力をつけ、個人の株式投資に役立てたい

などなど、簿記の資格を取ろうと思っている人の目的は、実にさまざまです。

また簿記はお金の収支を計算する技能ですから、家計簿を上手に記録することなどにも役立ちます。仕事だけではなく、自分の暮らしに役立てる目的で目指す方も少なくありません。

簿記の検定には一切の受験制限がありません。高校生のみなさんですと、大学入試資格試験(大検)の科目免除にも活かせます。また大学・短大では、簿記の資格を単位として認めている学校などもあります。

会社にパソコンがあるのに簿記は必要?

パソコンが処理したデータを活かすために、簿記の知識が必要なんです!

たしかに、いま会計処理にパソコンを使わない会社はほとんどないでしょう。会計ソフトも充実しているため、記帳の作成もカンタンになっています。

しかしコンピュータにできることは、数字の処理をすることだけです。作成されたデータをもとに経理、経営的な判断をするのは、あくまで人間の能力です。パソコンで簡単にいろんな指標データを作成できるいまはむしろ、そのデータをどのように活かすかの能力が問われているのです。

そのため「数字を活かす」という意味で、一層簿記の能力が求められるようになってきています。

簿記の資格は履歴書に書けますか?

書けます。経営意識を持ち合せていることが評価されます。

簿記の資格を就職・転職活動の評価につなげたいと考えるのでしたら、日商簿記検定の2級以上がお薦めです。たとえば就職活動で経理、財務・会計部門での採用を希望している大学生でしたら、最低2級以上は欲しいところです。

しかし企業の営業・販売部門など、簿記や会計を直接必要としない部門であれば、「会計のことをある程度は知っている人物」という意味で、簿記3級の資格も評価してもらえるでしょう。簿記の資格が就職・転職の決め手になるとはいいにくいですが、必ず評価の指標のひとつにはなります。

そのため「数字を活かす」という意味で、一層簿記の能力が求められるようになってきています。

簿記の資格があると収入はアップする?

収入アップには、簿記の知識を活かし、質の高い仕事をすることが先決です。 簿記の資格を持っているというだけで高い収入を期待することは難しいです。企業の会計業務を表面的にみると、伝票処理などの定型業務は、人件費を押さえることのできる派遣社員(簿記の資格のない)に任せるという厳しい現実もあります。ですから、簿記の資格=収入の手段とは決して言えないようです。 簿記の資格を目指す上で大切なのは、「仕事に活かすよう簿記の知識を身につける」と考えることです。営業マンにも販売スタッフにも、技術系の社員にも簿記のスキルが役立つと言われるのは、そのためです。 目には見えないようでも、簿記の知識があると、仕事の質は必ず高まっていきます。そしてクオリティーの高い仕事をしている人には、かならずそれに見合った収入もついてくるものです。
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