中小企業診断士の難易度・合格率は?

中小企業診断士の試験は1次試験、2次試験(筆記・口述)の3段階となっています。
毎年安定した受験者数を維持したうえで1次試験と2次の筆記試験の合格率はそれぞれ20%前後となっており、難易度は決して低くありません。
しかし、受験資格に制限がないこともあり、職業や年齢に関係なくさまざまなバックボーンを持つ人が毎年合格を果たしています。

難易度をほかの資格と比較すると?

中小企業診断士の1次試験の合格率は?

1次試験の合格率は、15~25%前後。およそ5人に1人は合格できる計算です。

1次試験の受験者数・合格数・合格率推移データ

年度 受験者数(※1) 合格者数 合格率
平成29年度 14,343名 3,106名 21.7%
平成28年度 13,605名 2,404名 17.7%
平成27年度 13,186名 3,426名 26.0%
平成25年度 14,252名 3,094名 21.7%
平成26年度 13,805名 3,207名 23.2%

出典:一般社団法人中小企業診断協会

※1 「受験者数」は、全科目を受けた受験者の合計数(科目免除制度利用者は含まず)

中小企業診断士の1次試験は、例年13,000~14,000人前後が受験し、2,000~3,000人前後の方が合格しています。
合格率は15~25%前後となっています。
年度によって多少のバラつきはありますが、概ね安定して推移していると言えます。

1次試験の合格基準

1次試験の合格基準は、総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。

科目合格基準は、満点の60%を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。

全科目ともに満点を狙う必要はなく、6割以上の正解を確実に取ることで合格できる試験です。ただし、科目は7つあり、幅広い知識が求められますので、各科目ともまんべんなく学習し、苦手科目を作らないことが確実に合格する秘訣です。

中小企業診断士の2次試験の合格率は?

2次試験の合格率は、20%前後。筆記に合格すれば、口述は99%以上の合格率です。

2次試験の受験者数・合格者数・合格率推移データ

年度 受験者数(※1) 筆記試験合格者数 口述試験合格者数 合格率
平成29年度 4,279名 830名 828名 19.4%
平成28年度 4,394名 842名 842名 19.2%
平成27年度 4,941名 944名 944名 19.1%
平成26年度 4,885名 1,190名 1,185名 24.3%
平成25年度 4,907名 915名 910名 18.5%

出典:一般社団法人中小企業診断協会

※1 「受験者数」は、全科目を受けた受験者の合計数(科目免除制度利用者は含まず)

中小企業診断士の2次試験(筆記)は例年4,000~5,000人前後が受験し、1,000人前後の方が合格しています。
2次試験の合格率は概ね20%前後で推移しています。
こちらも1次試験同様、年度による多少のばらつきはあるものの、概ね安定して推移していると言えます。

また、2次試験の筆記試験合格後の口述試験の合格率は99%以上となっています。
筆記試験に合格する学力を身に付けておけば、口述試験はほぼ合格できると言えるでしょう。

2次試験の合格基準

筆記試験における総点数の60%以上で、かつ1科目でも満点の40%未満がなく、口述試験における評定が60%以上であることを基準とします。
なお、口述試験を受ける資格は、当該年度のみ有効であり、翌年度に持ち越しすることはできません。

2次試験も1次試験同様、全科目ともに満点を狙う必要はなく、6割以上の正解を確実に取ることで合格できる試験です。
筆記試験の科目は4つあり、診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力が問われ、より実務に近い知識が求められます。
また、口述試験も同様に実務に近い知識が求められる試験となっています。

中小企業診断士の受験者層は?

20代から60代まで、幅広い年齢層の合格者が出ています。

中小企業診断士の試験の受験者や合格者の特徴を、平成29年度のデータを詳しく見ながら、検証してみましょう。

男女の割合

  1次試験 2次試験
  申込者数 構成比 合格者数 構成比 申込者数 構成比 合格者数 構成比
男性 18,259名 90.8% 2,899名 93.3% 4,174名 93.7% 766名 92.5%
女性 1,859名 9.2% 207名 6.7% 279名 6.3% 62名 7.5%

出典:一般社団法人中小企業診断協会(構成比は小数第2位を四捨五入しています)

申込者数、合格者数ともに男性の割合が90%を超えています。

年齢構成

  1次試験 2次試験
  申込者数 構成比 合格者数 構成比 申込者数 構成比 合格者数 構成比
20歳未満 74名 0.4% 3名 0.1% 1名 0.0% 0名 0.0%
20代 3,008名 15.0% 463名 14.9% 535名 12.0% 146名 17.6%
30代 6,515名 32.4% 1,026名 33.0% 1,482名 33.3% 354名 42.8%
40代 6,041名 30.0% 915名 29.5% 1,387名 31.1% 224名 27.1%
50代 3,396名 16.9% 555名 17.9% 821名 18.4% 87名 10.5%
60代 991名 4.9% 137名 4.4% 214名 4.8% 17名 2.1%
70歳以上 93名 0.5% 7名 0.2% 13名 0.3% 0名 0.0%
出典:一般社団法人中小企業診断協会(構成比は小数第2位を四捨五入しています)

中小企業診断士試験は、社会人経験を積んだ30代から40代の受験者が多い試験であり、合格者もその年代が多くなっています。
しかし、幅広い世代が受験しており、20代から60代までで2次試験合格者が出ています。
(2次試験合格者の最年少:20歳、最年長:67歳)

勤務先区分

  1次試験 2次試験
  申込者数 構成比 合格者数 構成比 申込者数 構成比 合格者数 構成比
経営コンサルタント
自営業
280名 1.4% 40名 1.3% 54名 1.2% 4名 0.5%
税理士・公認会計士等
自営業
492名 2.4% 72名 2.3% 136名 3.1% 34名 4.1%
上記以外の自営業 528名 2.6% 83名 2.7% 115名 2.6% 24名 2.9%
経営コンサルタント
事業所等勤務
595名 3.0% 65名 2.1% 102名 2.3% 29名 3.5%
民間企業勤務 11,976名 59.5% 1,921名 61.8% 2,816名 63.2% 527名 63.6%
政府系金融機関勤務 356名 1.8% 70名 2.3% 94名 2.1% 27名 3.3%
政府系以外の
金融機関勤務
2,008名 10.0% 321名 10.3% 390名 8.8% 75名 9.1%
中小企業支援機関 569名 2.8% 55名 1.8% 64名 1.4% 9名 1.1%
独立行政法人・公益法人等勤務 240名 1.2% 29名 0.9% 44名 1.0% 8名 1.0%
公務員 610名 3.0% 118名 3.8% 164名 3.7% 27名 3.3%
研究・教育 141名 0.7% 19名 0.6% 24名 0.5% 2名 0.2%
学生 443名 2.2% 35名 1.1% 47名 1.1% 12名 1.4%
その他(無職含む) 1,880名 9.3% 278名 9.0% 403名 9.1% 50名 6.0%
出典:一般社団法人中小企業診断協会(構成比は小数第2位を四捨五入しています)

経営コンサルタントや金融機関に勤務されている方はもちろん、それ以外にも色々な業種の方が受験されており、幅広い業界で活用される資格であると言えます。

会社で仕事を続けながら、独学でも合格できますか?

合格者の大半が社会人です。ただし、あまり独学はおすすめできません。

中小企業診断士の合格者は、大半が社会人です。
上の一覧表で紹介した「合格者の勤務先区分」を見ると、1次試験・2次試験ともに合格者のうち約9割が、何らかの職に就いていることが分かります。
中小企業診断士の資格は、働きながら取得するのが一般的なのです。

ただし仕事を続けながらの試験勉強では、一日2~3時間程度が限度かと思います。
独学だと、重点的に学ぶべきポイントが自分ひとりでは分からず、合格までの学習時間が多くかかってしまうため、あまりおすすめできません。

その点、通信講座や予備校であれば、効率的に学習を進められるように、教材やカリキュラムを作成しています。
一日の勉強時間に限度がある社会人の方には、無駄なく学習できる方法を選んでいただきたいと思います。

通信講座や専門学校の受講者の合格率は?

すべての学校が合格率を公表してはいないので、正確な数字は出せません。

中小企業診断士の合格率は、1次・2次ともに毎年20%前後です。
両方の試験にストレートに合格する受験者だけでなく、科目合格制度を利用する受験者などもいるため一概には言えませんが、20%×20%=4%前後がおおよその合格率の目安といえるでしょう。
かなりの難関資格です。

それに対して、通信講座や専門学校の受講者の合格率はどれくらいなのか気になるところですが、多くの学校が合格率を公表していなかったり、受講者の人数が少なすぎて数値としては参考にならなかったり、というのが実情です。
なかなか正確な数字は出せません。
しかし独学と比べたら、通信講座や専門学校の受講者のほうが合格率が高いのは当然でしょう。
なお、公表されている合格率の数値にはばらつきがありますが、総合すると10~20%前後といえます。

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