ラオス教育支援プロジェクト

2015年11月~12月 教員研修支援

ソフト面の教育支援を実施

「継続した教育支援」を目指し、私たちは「ラオス教員育成基金」を設立しています。 基金の一部を活用する形で、フォーサイトが学校建設などを支援している「ドンニャイ村(ドンニャイ校)」の先生も参加した教員研修が2015年末に行われました。

参考:ラオス教育支援プロジェクト(当HP内)

(今回の研修は他の企業様、個人の方の支援金も使われています)
※どちらの研修も、文章は現地からの報告書を編集した内容です。

支援事業① ラオス・サラワン県 小学校教師向け研修

日時
2015年11月9日~11日の3日間
場所
サラワン県教育スポーツ局ICTセンター
テーマ
・生徒が創造性と、主体性(授業への参加)をもつための教育方法。
・日本式「算数パズル」の実践。
・英語を教えるための基礎知識。
・学校の建物や校庭、環境の管理維持に関する意識向上。
参加者
合計50名(うち女性15名)
・サラワン郡教育事務所担当者及び小学校教師12名(うち女性1名)
研修の詳細と成果
児童が主体性をもつこと、授業に参加することの意義をすべての先生が理解した。先生達は授業改善するために最善を尽くすことを確認した。
ラオスでは小学校4年生から英語教育が始まるが、一部の先生は英語の基礎知識に関する理解が不十分である。これは、教員養成短大等の教育機関で学んでいる間に講義を受けなかったりしたため、理解と経験が不十分なためである。
英語教育は今もなお重要な問題である。実際、初等教育カリキュラムでは、すべての先生が児童を教える必要がある。したがって、本研修の全参加者は、英語の基礎知識をどのように教えるかについて、英語の子音で歌を歌ったり、人体の部分を示す英単語の歌を歌ったりすることを学んだ。
一部の参加者からは、「本研修の後、自分達もすぐに教えることができる」との声が聞かれた。 本研修後、各参加者は自己評価を行い、結果は良好であった。
laos20160809_01
laos20160809_02
laos20160809_06
laos20160809_03

支援事業② ラオス・サラワン県 中学校教師向け研修

日時
2015年12月28日~31日の4日間
場所
サラワン県教育スポーツ局ICTセンター
テーマ
・数学
・自然科学
・ラオス語の指導計画の立て方
・指導法の質を向上。 
・サラワン県タオイ郡、サラワン郡、ラオガム郡の3郡の中学校4年生の教員を対象に、年間カリキュラムと指導法の質の向上をはかる。(ラオスの中等教育は、前期4年・後期3年の合計7年間)
目的
・中学4年担当の教員が、より高いレベルに進めるよう、彼らの能力開発と向上をはかる。
・教員が、学習カリキュラムを作成するにあたり、標準レベルに近づくよう力をつけていく。
・教員が「学習者中心主義」の授業を行うことができるように、よりよい学習活動のための指導法を身に付ける。
・生徒の学習到達度を、試験を用いて目標設定したレベルに近づける。
参加者
合計50名(うち女性15名)
・サラワン郡教育事務所担当者及び小学校教師12名(うち女性1名)
研修の詳細と成果
受講者は、新しい知識をよく理解し、数学・自然科学及びラオス語の年間・学期・月ごと・週ごとの指導計画の立て方について学んだ。
試験で複数回答式の問題を作成するときに、適切な選択肢を作れるようになった。
研修で得たことを学校に持ち帰って広め、今後は自分たち自身でより効率的・効果的に指導を行うことができるようになった。
laos20160809_07
laos20160809_04
laos20160809_08
laos20160809_05

今後のラオス教育支援プロジェクト

2016年6月に、フォーサイトが建設を支援した、ドンニャイ校の高等学校校舎が完成しました。11月に開校式が行われる予定で、再度フォーサイトの視察に伺います。その際に、課題などをヒアリングし、今後の支援内容を協議したいと考えスタッフがております。 また、ドンニャイ校にて新たにもう一つ校舎の新設を支援することを決定しています。詳細につきましては、こちらのCSRページで追ってご報告させて頂きます。