基本情報技術者試験で選択できるプログラミング言語の比較

更新日:2021年9月30日

基本情報技術者試験の最大の難関は、午後問題のプログラミングといえるでしょう。特にプログラミング未経験者にとっては、最も頭を悩ませる部分になります。

基本情報技術者試験におけるプログラミング問題は、Java、C言語、Python、アセンブラ、表計算の中から選択することができます。

この記事では、基本情報技術者試験において、これらのプログラミング言語からどのように選べばよいか整理するために、各言語の特徴と、プログラミングを言語の選択方法について解説します。

目次

プログラミング言語とは

プログラムを書くための専用言語をプログラミング言語といいます。プログラムとは、コンピュータ上で計算や画面表示などの処理を行う際に、その実施内容を記述した文章のことです。

コンピュータを操作するために、定められた記述方法でプログラムを記述し、実行することで様々なコンピュータ処理を実現することができます。

プログラミング言語は、その設計思想に応じて言語により様々な違いが存在します。

例えば、よりコンピュータを細かく操作できるように、コンピュータの実際の処理に近い形で記述するプログラミング言語や、プログラムの作成のしやすさを重視して設計されているプログラミング言語などの違いがあります。

プログラミング言語の種類

以下では、基本情報技術者試験の午後問題で選択可能なプログラミング言語と、それぞれのプログラミング言語の特徴について解説します。

Java

Javaは、オブジェクト指向で作られたプログラミング言語です。特に企業の業務システム構築に利用されることが多い言語であり、高いシェアを誇ります。Javaエンジニアの数は多く、需要も豊富にあるプログラミング言語です。

Javaの特徴は、ガーベジコレクションという仕組みで、メモリの開放を自動で実施してくれる点です。Javaが登場した当初は、ガーベジコレクションは画期的な仕組みでした。

現代において利用されるプログラミング言語の多くは、Javaにならってガーベジコレクションの仕組みを設けています。

Javaは比較的わかりやすい言語ではありますが、現代的なプログラミング言語と比較すると若干記述量が多く、覚えることも多いという特徴があります。将来的に実務でJavaを利用する予定がある場合や、IT業界でエンジニアとして活躍する予定がある場合などは、有望な選択肢となるでしょう。

C言語

C言語は、組み込みシステムなどで用いられるプログラミング言語です。過去は主要なプログラミング言語でしたが、現代においてはより利便性の高いプログラミング言語が登場したこともあり、シェアは低下傾向にあります。

C言語の特徴は、メモリを厳密に管理することです。そのため、最小限のメモリで最大の効率を発揮することができるため、組み込みシステムなどのハードウェアリソースが限られた環境で有効な言語となります。

一方で、メモリを厳密に管理するために、プログラムの記述はやや難解になります。特に、ポインタと呼ばれるメモリ管理の仕組みが、初学者にはわかりにくい部分です。

他の言語と比較すると難しい言語であるC言語ですが、その分コンピュータの仕組みに近い言語でもあるため、C言語を選択して学習することで、午前問題の対策にもつながるでしょう。

Python

Pythonは、最近になって午後問題の選択肢に加えられたプログラミング言語です。インタプリタ言語であり、近年ではAIに用いられる機械学習に用いられることが多く、人気のプログラミング言語となっています。

Pythonの最大の特徴は、記述量が少ないことです。プログラムを書く時も、簡潔に記載することができます。そのため、覚えるべき事項も少ないという特徴があります。

Pythonは午後問題の選択肢として有望なプログラミング言語ですが、一方でPythonは近年に追加された選択肢ですので、過去問題が少ないという点に注意が必要です。傾向と対策が立てにくいものの、特にプログラミング初学者の方にとっては学びやすく、おすすめしやすい言語といえるでしょう。

アセンブラ

アセンブラは、最もコンピュータの内部処理に近いプログラミング言語です。アセンブラは低水準言語と呼ばれ、処理は複雑ではあるものの、高速かつ効率的な処理が実現できます。

アセンブラはコンピュータのハードウェアによりプログラムの記述方法が異なります。基本情報技術者試験では、仮想的なコンピュータに対して使用されるCALSⅡというアセンブラ言語を対象に、問題が出題されます。

アセンブラは現代においてはあまり利用されないプログラミング言語ですが、コンピュータの内部処理に近い形で記述されるという特徴から、午後問題におけるコンピュータの内部処理問題の対策を兼ねて学習することができます。

アセンブラ自体は難しいものの、全体的な学習効率を考えると有望な選択肢といえるかもしれません。

表計算

表計算はプログラミング言語ではありませんが、基本情報技術者試験で選択できる対象の一つです。基本情報技術者試験では、Excelにおける関数と類似する内容が出題されます。

ただし、Excelの記述方法とは若干異なる点があることに注意です。特に、Excelでは関数名はSUMなどの英語形式ですが、基本情報技術者試験の表計算では「合計」等の日本語となっているという大きな違いがあります。

今後、プログラミングを行う可能性がない方は、基本情報技術者試験対策としては表計算を選択するという案も十分にあります。Excelを利用される機会が多い方は、最も対策しやすい選択といえるでしょう。ただし、表計算で出題される問題は簡単ではありません。

プログラミングが苦手だからといって安易に選択するのは避けるべきでしょう。

基本情報技術者試験で選択するプログラミング言語

ここまで、基本情報技術者試験で選択できるプログラミング言語の概要とその特徴について解説してきました。ここまでの内容を整理して、基本情報技術者試験で選択するプログラミング言語の検討を行います。

基本情報技術者試験では、Java、C言語、Python、アセンブラ、表計算のいずれかを選択して午後問題を解答する必要があります。大きな考え方として、今後学業や仕事においてプログラミングを実施する可能性があるかどうかがまず分かれ目となります。

プログラミングを実施する可能性がある場合は、実務でも多く利用されるJavaやPythonが第一の選択肢となるでしょう。もし、Web系のプログラミングを行う場合はPythonを、企業の業務システムなどの大規模開発を行うのであればJavaが有力な選択肢となります。

また、割合としては少なくなりますが、家電メーカーなどで組み込み系のプログラミングを行う場合は、C言語を選択するとよいでしょう。

もし、今後プログラミングを行う可能性がないのであれば、アセンブラと表計算のいずれかから選択するのがおすすめです。この場合、コンピュータの内部構造の理解を助けるためにアセンブラを選択するという案と、普段から利用しているExcelの知識を生かして表計算を選択するという案があります。

もし、全くExcelを利用したことがないのであれば、アセンブラがおすすめです。一方で、アセンブラの複雑な記述方法を難しく感じる場合は、表計算を選ぶとよいでしょう。

まとめ

この記事では、基本情報技術者試験を受けようとされている方に向けて、プログラミング言語に関する内容の解説を行いました。特にプログラミング未経験者にとって、最大の難関は午後問題のプログラミングに関する範囲でしょう。

プログラミング言語の選択は、午後問題の対策において重要なポイントとなります。ぜひ、自身にあったプログラミング言語を選択してみてください。

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