保険料の払込みと失効とは

保険料の払込みと失効とは
目次

保険料の払込みと失効とは

保険料の払込み(支払い)にはいくつか方法があります。また、契約内容により払込みの期限が異なります。
そして期限内に払込みがなされない場合、保険が失効することがあります。 しかし、失効した保険でも一定の条件を満たせば復活することがあります。

保険料の支払方法とは

一時払い

全保険期間の保険料を契約時にまとめて支払う方法をいいます。

年払い

1年分の保険料を年1回支払う方法をいいます。

半年払い

半年分の保険料を年2回に分けて支払う方法をいいます。

月払い

毎月、所定の日に1カ月分の保険料を支払う方法をいいます。

前納払い

年払い保険料を何年分かまとめて支払う方法をいいます。

全保険期間分を前納する場合を「全期前納」といいます。

保険事故が生じ契約が消滅した場合、未経過部分の保険料(年払い・半年払いの保険料、前納保険料)は、保険期間がまだ到来していない分の預り金に該当しますので、払い戻されます。

保険料払い込みの猶予期間とは

保険料が月払い契約の場合

猶予期間は払込期月の翌月初日から末日までとなります。

保険料が月払い契約の場合

保険料が半年払い・年払いの場合

猶予期間は払込期日の翌月初日から翌々月の契約応当日までとなります。

保険料が半年払い・年払いの場合

契約応当日が2・6・11月の各末日の場合の猶予期間

契約応当日 猶予期間
2月28(29)日 3月1日~4月30日
6月30日 7月1日~8月31日
11月30日 12月1日~1月31日

保険の失効と復活とは

失効とは

猶予期間を過ぎても保険料の払込みがないと、保険契約は失効します。
保険料払込猶予期間が経過しても、通常は自動振替貸付制度が適用されるため即失効することはありません。
ただし、解約返戻金の額が充当すべき保険料に満たなくなると、保険会社の定める所定期間経過後に契約が失効します。また解約返戻金がない契約の場合は、自動振替貸付制度も適用されないため注意が必要です。

復活とは

失効した契約でも、所定の期間内で被保険者の健康状態に異常がなく、保険会社の承諾があれば契約を復活し、元の状態に戻すことができます。ただし、滞納していた保険料とその利息はまとめて支払う必要があります。また、復活には被保険者の診査を省略できる簡易復活と診査を行う診査復活があります。
保険会社や保険商品により、失効から復活できるまでの所定の期間が定められています。しかし、復活とは契約を元の状態に戻すことを意味します。このため、元の状態に戻すために問題がないか告知義務を伴い、失効中の保険料および所定の利息を一括で払い込む必要があるのです。また、このことから復活後の保険料は失効時の保険料と変わらないことになっています。

保険料の払込みと失効に関するよくある質問

様々な保険の種類がありますが、保険料払込期間はどの保険でも予め決まっているのでしょうか?
保険契約の保障期間と、保険料の払込期間は、必ずしも同じとは限りません。
例えば終身保険の場合、その保障は一生涯にわたるわけですが、保険料は「60歳まで払い込む」とか「70歳まで払い込む」とか「終身払い」など、いろいろな方法があります。
その中から契約する際に、どの方法で保険料を払い込むのかを決めます。
終身保険や終身医療保険の場合、終身にわたって保険料を支払うほうが、1回の支払う保険料の金額が安くなるため、最近は、終身払いが主流になりつつあります。
定期保険の場合は、ある一定の期間に限り保障がされますから、保険期間と同じ期間、保険料を支払うこともありますし、保険期間が長期にわたる場合は、例えば、保障期間が80歳までというような定期保険に40歳のときに加入した場合は、保険料の払込は60歳までに済ませるというようなことも可能です。
特約(三大)疾病保障保険の払込免除特約について質問です。
被保険者が特定疾病にかかり保険金を受け取ったら、その時点で契約は消滅する、とのことですが、なぜ払込免除特約という特約があるのでしょうか?
特約疾病にかかり保険金を受け取ったら、契約自体消えるのに、その後の保険料の払込みが不要という特約の意味が分かりません。
払込免除特約は、例えば終身保険や定期保険にこの特約を付加すると、
三大疾病に罹患し特定の状態になった場合に、以後の保険料が免除される、というものです。
つまり、三大疾病に罹患しても保険金は支払われないタイプの主契約に付加する特約なのです。
したがって、三大疾病に罹患して保険金が支払われる保険契約には、ご質問のとおり、保険金を受けた時点で契約が終了しますから保険料免除特約は付加しても意味がありません。
保険料の払込みにはいくつか種類があるようですが、一回払いでも、毎月払いでも総額は同じなのでしょうか。
保険の種類により異なりますので、一概には言えませんが、大体の場合一括での支払いの方が、保険料の総額は安くなります。
ただし、終身で支払う方が安い保険もありますので、契約時によく確認することが必須となります。
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