ファイナンシャルプランナー2級の試験概要

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FP(ファイナンシャルプランナー)という同じ資格でも、国家資格と民間資格の2種類にわかれています。

  • 国家資格はFP技能士で、「1級」「2級」「3級」の3種類
  • 民間資格はAFPとCFPの2種類

国家資格のFP技能士は一度取得すれば一生の資格なのに対して、民間資格のAFPとCFPは有効期限が設定されていますので更新が必要です。 そのため、先に一生涯の資格のFP技能士を取得しましょう。

FP技能士を取得した後に、スキルアップのためにAFPやCFPを目指すのが効果的です。 FP技能士は「学科試験」と「実技試験」の2つの試験で構成されており、両試験の合格をもって各級の合格となります。

試験は「金融財政事情研究会(以下金財)」と「日本FP協会」の2団体が試験を実施し、どちらで受験しても合格すればFP技能士として認定されます。また、2級は日本FP協会が独自に認定する「AFP」の試験を兼ねて実施されます。2級に合格した場合、日本FP協会認定講座修了を要件に2級とAFPの2つの資格を同時に取得できます。 次に試験概要を詳細にご紹介していきます。

目次

FP2級の試験日

例年5月の第4日曜、9月の第2日曜、1月の第4日曜と年3回あります。 金財も日本FP協会も同じ日に行われます。

FP2級の試験時間

学科試験

10:00~12:00の2時間 筆記(マークシート形式)四答択一 60問 金財も日本FP協会も同じ試験内容です。

実技試験

13:30~15:00の1時間30分 記述式(択一、語群選択、空欄記入の各形式含む。) 【金財】事例形式 5題 【日本FP協会】40問

FP2級の試験会場

金財会場 きんざい試験会場

日本FP協会試験会場 FP協会試験会場

上記のページでは、エリアごとに過去の試験会場を確認することができます。それぞれの県ごとにいくつかの地域で会場が設置されているということがわかります。 金財と日本FP協会とで、別の受験会場が設定されています。基本的には47都道府県に試験会場が設置されますが、金財の方が受験者数が多いこともあり、細かい単位で会場が設定されます。

そのため、 金財の方が自宅から近い会場で受験できる可能性は高いといえます。 また、都心部ではなく地方で受験される場合には、日本FP協会での受験を選択すると、思いがけず遠方の受験地での受験となる可能性もあるといえるでしょう。

FP2級の申し込み・申請方法

申し込み時期

  • 5月試験:3月中旬~4月上旬
  • 9月試験:7月上旬~7月下旬
  • 1月試験:11月中旬~12月上旬

金財の申し込み方法

  1. インターネット申請
  2. 申込書を郵便で送って申請
  3. 団体経由申込

日本FP協会の申し込み方法

  1. インターネット申請
  2. 申込書を郵便で送って申請
  3. 団体フィードバック申請(インターネット:個人払)
  4. 団体フィードバック申請(インターネット:団体払)
  5. 一括受検申請書

FP2級の合格基準点

学科試験 60点満点で36点以上
実技試験 【金財】50点満点で30点以上
【日本FP協会】100点満点で60点以上

FP検定は、受験者数の増減により合格基準が変わることはありません。 学科は60点満点で36点以上、実技は金財では50点満点で30点以上、日本FP協会は100点満点で60点以上、つまり6割以上の得点があれば必ず合格できます。

また試験の出題のされ方も、他の国家資格のように受験者を惑わすタイプのものではありません。いわゆる「ひっかけ問題」を織りまぜた、落とす試験ではありません。 正しい学習を繰り返すことで、確実に合格へたどり着けます。

FP2級の合格発表

  • 5月試験:6月下旬
  • 9月試験:10月下旬
  • 1月試験:3月上旬

FP2級の受験料

学科試験 5,700円(非課税)
実技試験 6,000円(非課税)

まとめ

 

ここではFP2級の試験概要についてまとめました。試験日や試験の申し込み期間について事前に確認し、学習のスケジュールを組むといいでしょう。試験の日程や合格基準、受験料については金財と日本FP協会のどちらを選んでも同じですが、実技試験の内容や試験会場については違いますので、きちんと確認してから選びましょう。

試験の合格率は、受験者の皆さんが気になるところですよね。合格率については、FP2級の合格率の記事で詳しく解説しています。

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