行政書士試験の模試は受験するべき?上手な活用方法は

更新日:2023年4月18日

行政書士試験の模試は受験するべき?上手な活用方法は

独立開業も目指せる人気の資格・行政書士。

行政書士試験は簡単な試験ではなく、一般的には1年以上の勉強期間が必要と言われています。また、行政書士試験の開催は年に1度のみ。1度受験に失敗してしまうと、そこからさらに1年間勉強を続けなければいけなくなります。

そんな行政書士試験に合格する可能性を高めるのに有効なのが模試の活用です。

行政書士の模試はどこで受験するのか、受験した結果をどう活用すべきかなど、行政書士試験の模試に関してまとめていきましょう。

フォーサイト福澤講師のご紹介
分かりやすくて勉強する気になる講義を目指します!
行政書士は、多くの分野にチャレンジでき、困っている方の役に立つこともできる魅力的な国家資格です。
私といっしょに合格しましょう!

  • 確実に合格するために、模試を有効に活用し実力をつけることが重要になります。
  • 受験料に関しては、実施団体によってそれぞれですが、おおよその相場は3,000~5,000円程度です。
  • 模試のタイプとして「会場受験タイプ」と「自宅受験タイプ」があります。
  • 行政書士試験の模試を受けるメリットは「現状の自分のレベルを知れる」「自分の弱点を把握できる」「本番の雰囲気を体感できる」です。
目次

行政書士試験の模試とは

模試と聞くと学生時代を思い出す方も多いでしょう。大学や高校の入試に向けて、定期的に受験するのが模試です。こうした学生時代の模試では、模試の結果から受験する学校を決めるなど、自分の実力を試すためのものでした。

一方、行政書士試験にも模試はあります。行政書士試験の模試は、学生時代に受験した入試対策模試とは若干持つ意味合いが変わってきます。

行政試験の模試を受験する方は、同じ行政書士試験を目指す方のみ。つまり模試を受けてその結果を見てどの資格試験を受験するか考えるという形の模試ではないということ。

この行政書士試験模試、行政書士を目指す方にとっては非常に重要です。行政書士試験は毎年1度だけ実施されます。つまり、その試験で不合格となってしまうと、さらに1年間勉強を続けなければいけないということになるわけです。

少ないチャンスで確実に合格するために、この模試を有効に活用し実力をつけることが重要になります。

いろいろなタイプの模試がある

行政試験模試といっても、いろいろなタイプがあります。多くの模試で共通しているのは、本番の試験と同じ試験時間で、本番で出題されると予想されるレベルの問題が出題されるという点です。

模試のタイプとして大きな違いとなるのが、受験会場の違い。受験会場は大きく分けて2タイプ。実際に受験会場を設置し、そこでほかの受験生と一緒に受験をする「受験会場タイプ」の模試と自宅に試験問題が郵送される、もしくはネット上で解答する方式の「自宅受験タイプ」の2つです。

受験会場の違いによって、メリットデメリットはあり、どちらがおすすめということはありません。

また、模試によっては試験開始時間を本番と同じ時刻に設定しているものもあり、こうした設定の模試を受験することで、本番当日の過ごし方や時間の使い方もシミュレーションできる模試もあります。

模試の受験料は?

行政書士試験の模試を開催しているのは、予備校や通信講座など。行政書士試験対策講座を開講している多くの団体が模試を実施しています。

受験料に関しては、実施団体によってそれぞれですが、おおよその相場は3,000~5,000円程度。

この受験料を高いと考えるか、安いと考えるかは個人差があるかとは思いますが、少なくとも1回、費用や時間が許すのであれば2~3回受験するのがおすすめです。

会場受験タイプ

会場受験タイプは、実施団体が指定する試験会場に行き、他の受験生と一緒に受験するタイプです。

会場受験タイプを選ぶメリットは、本番と同様の状況で、本番に近い緊張感の中受験をできるという点。本番で緊張して本来持っている力を出し切れないという事態が起こらないよう、事前に模試で慣れておけるというメリットがあります。

デメリットは受験会場が近所に設定されないことがあるという点。資格試験の対策講座を開講する予備校は、基本的に人口の多い都市部に集中しています。そうではない地方部に住んでいる方が模試の受験を考えた場合、試験会場まで何時間もかかってしまうことになりかねません。

本番の試験であればそれも致し方なしですが、模試のためにそこまで時間を使うのはデメリットといっていいでしょう。

自宅受験タイプ

自宅で受験できるタイプの模試は、多くの通信講座などが実施しているタイプの模試になります。

自宅で受験できる模試を選ぶメリットは、何より自宅で自分のタイミングで受験できるという点です。受験するタイミングを自分で決められるので、自分の勉強の進行具合に合わせて、最適なタイミングで受験ができます。

デメリットは自宅での試験のため、自分でしっかりと時間管理等を行う必要があること。試験中に飲み物を飲んだり、トイレに行ったりすることも可能ですが、本番の試験ではそこまで自由ではありません。こうした管理が必要になります。

行政書士試験の模試を受けるメリット

会場受験タイプでも、自宅受験タイプでも、行政書士試験を目指すのであれば模試を受けるのは非常に有効な試験対策となります。

具体的なメリットを紹介していきましょう。

現状の自分のレベルを知れる

行政書士試験の模試は、その年に行われる行政書士試験を想定した問題が出題されます。その問題に対しどの程度の得点ができるかで、自分の現状のレベルを知れます。

試験対策の勉強をしている期間は、自分の実力がどの程度なのかを客観的に知ることは難しいもの。模試でその実力を知れるのはメリットといえます。

模試の結果からその後の勉強計画を考える、どの程度頑張る必要があるかを知ることで、より勉強のモチベーションも上がりますし、効率的に学ぶこともできるようになります。

模試を受験する場合は、少なくとも試験範囲の全体の勉強を一通り終えた後にしましょう。

自分の弱点を把握できる

模試で知れるのは自分のレベルだけではありません。自分の苦手分野を知れるのもメリットとなります。

模試の問題の中で、うっかりミスを除き、内容を間違えて覚えていた点、そもそもまったく分からなかった点などは、自身の弱点分野となります。

自分の弱点を把握できれば、そこを重点的に学ぶことで、行政書士試験本番で合格する可能性を高められるでしょう。

本番の雰囲気を体感できる

会場受験タイプに限定した話になりますが、何より本番に近い雰囲気を体験できるのは大きなメリットです。

試験当日の時間の使い方や、試験時間の配分、試験会場の雰囲気などを事前に知っておけます。

行政書士の模試を受けるデメリット

模試を受験するという行為自体にデメリットはありません。しかし、その前後にはデメリットとなりかねないポイントもあるので覚えておきましょう。

受験料が必要

大きなデメリットではありませんが、模試には受験料が必要です。仮に1回4,000円の模試を3度受験するとなると、受験料は12,000円必要になります。

経済的に厳しい状況にある方にとっては、受験料が必要になること自体がデメリットと考えられます。

結果で気持ちが左右される可能性がある

模試を受験する大きなデメリットとしては、試験結果で勉強に対するモチベーションが変化する可能性があるという点。

模試の場合、結果が良くても悪くても、モチベーションに悪影響を及ぼす可能性があります。

模試の結果が悪いと、単純にモチベーションが下がってしまう可能性がありますし、点数が良かった場合は、その結果に満足してしまい本番までに油断してしまう可能性があります。

模試の上手な活用方法は?

せっかく貴重な勉強時間を割いて受験する模試ですから、受験する以上有効に活用したいところ。そこで、模試の有効な活用方法を紹介していきましょう。

自分の弱点をハッキリさせる

一番有効な活用方法は、上でも紹介した通り自分の弱点ポイントを把握することです。行政書士試験は出題範囲が広く、全体をまんべんなく勉強しようとすると膨大な勉強時間が必要になります。

自分の弱点を知れれば、その弱点を重点的に学べ、効率的に勉強を進められるようになるでしょう。

本番までの学習計画を立てるヒントになる

自分の弱点を知れば、後の学習計画を立てるヒントにもなります。

模試の結果を見て、自分が得意としている分野と苦手分野を知り、後の学習計画を立て直しましょう。

模試の間違った活用方法

せっかく受験した模試には、間違った活用方法もあります。間違った活用方法をしてしまうと、当然ですが本番で合格する可能性も低下する可能性があります。そんな一例を紹介しましょう。

結果を気にしすぎる

模試を受験する大きな目的の一つに、自分の実力を知ることがあります。しかし、自分の実力ばかりを気にしすぎるのはマイナスとなります。

模試はあくまでも模試であり、本番の試験ではありません。そこで悪い点を取ったからと言って、本番でも不合格になることはありませんし、その反対も同様です。

模試では自分の実力を知ることよりも、何が得意で何が苦手を知ることの方が重要。結果を気にしすぎないよう気をつけましょう。

すべての問題に関して復習を行う

時折模試の宣伝の中には、「過去に模試で出題した問題が本番でも出題されました!」といった文言もあるかと思います。こういった宣伝文句を見ると、「模試で出題された問題をすべて理解できれば合格できる」と考えてしまいがちです。

しかし、模試と本番で同じ問題が出題される可能性は非常に低いのが現実。つまり、模試の問題をすべて理解したところで、合格が約束されるものではありません。

模試の問題の中には、本番の試験では触れられない問題も多数存在しますので、模試の問題に関して、すべて復習するというのは効果的な勉強方法ではありません。

むしろ本番に直結しない勉強になる可能性が高く、あまりおすすめできません。

行政書士試験の模試はフォーサイトの模試がおすすめ

行政書士試験は人気の資格試験のため、数多くの団体が模試を実施しています。数ある行政試験模試の中で、ここではフォーサイトの模試をおすすめしたいと思います。

フォーサイトの模試がおすすめとなる理由を紹介していきましょう。

基礎レベルと本試験レベルの2タイプ

フォーサイトの模試は「基礎レベル模試」と「本試験レベル模試」の2種類あります。

模試は複数回受験するのがおすすめですが、受験するタイミングにもおすすめのタイミングがあります。

模試を2回受験するのであれば、まずは出題範囲を一通り勉強し終わった時点で1回、その模試の結果から弱点を把握し、再度弱点分野を中心にもう1周した時点で2回目を受験するのがおすすめ。

この受験タイミングに最適なのがフォーサイトの2種類の模試。最初に基礎レベル模試を受験し、2回目に本紙県レベル模試を受験することで、着実に力をつけていけるでしょう。

自宅受験で気軽に挑戦できる

フォーサイトの模試はすべて自宅受験タイプ。自宅受験タイプは自分のタイミングで、気軽に受験できるのでおすすめです。

丁寧な解説で分かりやすい

模試の結果に関しては、丁寧な解説が行われるのもおすすめのポイント。解説を読むことで自分が何を間違えたのか、その設問では何を問われているかなど、出題者の意図や自分に足りないものを知れます。

フォーサイト 行政書士模擬試験講座

※時期によって販売が終了している場合があります。

まとめ

行政書士試験は毎年1度のみ実施される試験です。その1度のチャンスを逃すと、次のチャンスまで1年間勉強を続けることになります。

資格試験の勉強などは、長期間続けることでモチベーションの維持が難しくなります。とくに社会人の方は、仕事をしながらプライベートの時間を潰して勉強することになり、これが長期間に及ぶのはあまりおすすめできません。

行政書士試験には短期間の勉強時間で合格するのがベスト。そのために有効に活用できるのが模試となります。

模試を活用する場合、模試の結果はそこまで気にせず、何を間違えて、何を正解できたのかに注目。その結果から自分の弱点を知り、その後の勉強計画に活かせるようにしましょう。

模試にはいろいろなタイプがありますが、おすすめはフォーサイトの模試。自分の勉強の習熟度に合わせて選べる2種類があり、さらに受験後には丁寧な解説も手にできます。

模試をしっかりと活用し、短期間の勉強期間で行政書士試験に合格できるようにしましょう。

お申し込みはカンタン!
1分で完了!
行政書士通信講座 無料資料請求
この記事の監修者は
福澤繁樹(ふくざわ しげき)

分かりやすくて勉強する気になる講義を目指したい!
【出身】千葉県
【経歴】明治大学法学部卒。行政書士、宅地建物取引士、マンション管理士。行政書士みなと合同事務所にて開業・日々業務を行っている。千葉県行政書士会所属。
【趣味】料理を作り、美味しいお酒と一緒に食べること
【受験歴】2000年の1回目受験で合格
【講師歴】2001年7月1日からフォーサイトで講師をスタート
【刊行書籍】「行政書士に3ヶ月で合格できる本」(ダイヤモンド社)
【座右の銘】見る前に跳べ
フォーサイト公式Youtubeチャンネル「行政書士への道」
フォーサイト講師ブログ

行政書士コラム一覧へ戻る