行政書士は儲からない?儲かる分野で稼ぐためには?

行政書士は儲からない?儲かる分野で稼ぐためには?

儲かる行政書士になるには?4つのポイント

行政書士が儲からないとは本当か

ネットなどでは、「行政書士は儲からない」「行政書士では食べていけない」ということがまことしやかに言われています。
日業連が2018年に行なったアンケートによると、約8割の行政書士が年商500万円未満でした。 年商なので、そこから経費を引くと年収はもっと低くなります。

この結果を見れば、行政書士は儲からないというのも本当なのかもしれないと感じます。

しかし、長い間行政書士を続けている人や、年収1,000万円を超える行政書士も少なくはありません。行政書士は本当に儲からないのでしょうか。その謎に迫ってみたいと思います。

目次

行政書士が儲からないと言われる理由

行政書士が儲からないと言われる理由

儲かっていない人は当然「儲からない」と言う

行政書士は、比較的簡単に開業できます。しかし、半年たたずに廃業していく行政書士も大勢います。そのような行政書士にとって、行政書士は「儲からない!」というのは事実だと思います。実は、行政書士は儲からないと言っているのは、実際儲かっていない行政書士やその関係者です。

儲かっている行政書士は、わざわざ「儲かっている」とは言いません。
そういう行政書士のごく一部は、営業のノウハウ本を出版したり、セミナーで大勢集客していたりするので、儲かっている行政書士に会いたければそういう場所に行ってみましょう。

さらに、儲かっている行政書士は、研修や支部活動では中々会えません。彼らは忙しいからです。
そのため、勢いなんとなく儲かっていない行政書士が集まって「儲からないよね」という流れになりやすいのです。

つまり大事なのは、儲かっている行政書士のグループ(実際そういうものはありませんが)に入れるような行動・考え方をする事なのです。
そのために、儲からない行政書士についても反面教師として学んでいきましょう。

儲からない行政書士 3つの理由

儲からない行政書士には、共通した3つの理由があります。

営業できない

看板をあげれば勝手に仕事が入ってくると勘違いしているので、営業で仕事を取ってくる意識がありません。
そんな行政書士が、「10カ月間一度も電話がならずに廃業」という笑うに笑えない話をきいたことがあります。

人脈が無い

困ったときに相談できる先輩や仲間がいません。 だから、自分が知らない分野の仕事はさっさと断ってしまいます。
ここで他の仲間や士業に仕事を紹介できれば、いつかその人から紹介が返ってくることがあるのに、もったいないですね。

また、仕事を紹介して、自分もその仕事のやり方を学ばせてもらうことが大事です。
人脈が無い人は、そういうチャンスが全くありません。

基本のビジネスマナーが無い

お客様は、高額な報酬を払って行政書士に依頼します。
当然、社会人としてまともな対応が期待されているのに、電話応対がろくにできない行政書士もいます。
そういう行政書士は、電話での問い合わせ段階でお客様に逃げられます。

実例!儲からない行政書士①[営業ができない行政書士]

営業と言うと、飛び込み営業やテレアポをイメージする人が多いかもしれません。 そういう営業に苦手意識を持っている人も多いでしょう。 しかし、行政書士の営業は飛び込みやテレアポではなく、ホームページや、DM、ポスティングなどの方が効果があります。

ただ看板を出していれば自然と仕事が入ってくる、というのは甘い考えで、まず事務所の存在を知ってもらわなければなりません。
そのためにはホームページが必須です。

さらに、自分の専門をアピールするために、DMやポスティングも有効です。
そういった活動を一切せず、手作りのホームページだけに頼った結果、問合せの電話すら全く来ないで廃業、ということもあり得ます。

また、これまでの人脈に対して、行政書士になったことや提供できるメリット、得意分野などを積極的に発信する事も大事です。
名刺を渡して終わり、という態度だと仕事が取れずに廃業するでしょう。

実例!儲からない行政書士②[安売りで自滅]

新人の内は、セールスポイントが「安さ」だけだという行政書士も多いです。
行政書士業務には、統一の価格は無いのでどれだけ安くしても違法というわけではありません。

しかし、相場よりもあまりにも安い価格設定をしたために自滅する事もあります。
実例として、ホームページ上にて格安価格で宣伝し、いくつかの仕事が来たが、忙しいばかりで儲けが少ない。
かといって、値上げするわけにもいかない。

そのうち、自分の手には負えない難しい仕事が来てしまったが、先輩にお願いしようにも報酬が低すぎて誰も相手にしてくれない。
そうこうしているうちに、同じような価格のライバルがどんどん出てきて、仕事を奪われ、ろくに稼げないまま自滅する。

このような例は後を絶ちません。
価格競争は、簡単に成果が出る分ダメになるのも早いです。
こういう安売り事務所は、ある日突然ホームページを閉鎖していなくなっていることが多いです。

儲かる行政書士になるには?4つのポイント

儲かる行政書士になるには?4つのポイント

儲かっている行政書士をお手本にする

「行政書士は儲からない」と言っている行政書士と一緒にいても、儲けるためのエッセンスを学ぶことはできないでしょう。
反面教師にはなると思いますが、ネガティブな人と一緒にいて良いことはありません。

儲かる行政書士になるには、儲かっている行政書士を知ること・良く観察する事が大事です。
儲かる行政書士になるには、4つのポイントがあります。

  1. 儲かっている行政書士をまねる
  2. 営業
  3. 人脈を作る
  4. 基本の社会人マナーを身につける

このうち、最も大事なのが1番ですが、これだけでは具体的にどうしたら良いのかわからないと思います。
そこで、より具体的である2~4のポイントについて、それぞれこのページでもう少し詳しく解説していきます。

人脈の作り方

「人脈を作りたい」と言う人と、仲良くしたいと思う人は少数派でしょう。
人脈を作るとは、単にたくさん名刺交換をすれば良いというものではありません。

最近では、異業種交流会が盛んに行なわれているので、名刺交換の相手には事欠きません。
積極的に出かけて行きさえすれば良いのです。
しかし、大事なのはその後です。
出会った人に、自分がどんなメリットを提供できるか、どう協業して行けるかという具体的なアクションを起こさないと、名刺を交換しただけで終わってしまいます。

そこで出会った行政書士の先輩や、他士業や他業種の人、誰でもかまわないので名刺交換した後にもう一度会って、仕事や協業の可能性を詰めましょう。
そうやって個別に会った人は印象が強くなるので、何かの時に思い出してもらえるようになります。

大事なのは、自分がどんなメリットをもらえるかよりも先に、相手にとってのメリットを考えて提供する事です。
法改正の情報を分かりやすく伝えることや、その人独自のメニューを作るなど、工夫して考えましょう。

営業の方法①事務所を知ってもらう

営業に苦手意識を持っている人は少なくありません。
確かに、飛び込み営業やテレアポが得意だという人は少ないでしょう。
しかし、行政書士の営業は飛び込みやテレアポとは違うので、安心して下さい。

行政書士にとっての営業は、まず自分の事務所を知ってもらうことです。
そのために有効なのが、ホームページです。
ホームページは、行政書士を探している人がわざわざ検索して見ているので、そういう層に届けば、仕事につながる可能性が高くなります。

ただし、検索して1ページ目に出てこないとほとんど人の目に触れないので、リスティング広告やSEO対策が大事で、費用もかかります。

営業の方法②専門分野に絞る

次に、専門としている分野に絞った集客が大事になります。
例えば、相続を専門にするなら、許認可を依頼したいお客様ではなく、相続手続きをしてもらいたいと考えているお客様に向けた営業が大事です。

そのためには、リスティング広告やポスティングが効果的です。
特に相続であれば、不動産を持っている人は相続対策をしていることも多いので、戸建ての家にチラシをポスティングするなど、戦略を絞ってみましょう。

リスティング広告では、出来るだけキーワードを絞って、その業務に誘導できるようにします。
そうすると、本当に探している人がホームページを見に来てくれるので成約率が上がります。

このように、誰にどのように情報を届けたいのかということを考えて、そのための手段を講じることが行政書士の営業です。

基本のマナー

ネットで探した行政書士事務所に電話して、「・・・はい?」という応答をされたら、誰でも不安になると思います。
しかし、残念ながらそのような事務所は少なくありません。

だから、基本のビジネスマナーを身につければ、他の新人行政書士より頭一つ抜きんでることができます。

[電話対応]

「○○行政書士事務所の●●です」というのが、最低限の応答です。
自宅兼事務所だと、自宅の電話と事務所の電話番号が同じなため「・・・はい」と電話に出る行政書士が少なくありませんが、問い合わせ段階でいきなり不安を持たれてしまいます。

[メール]

最近はラインなどの影響で、メールの作法を知らない人も少なくありません。
しかし、少なくともビジネスの場面では、

  • 件名
  • 名前
  • あいさつ文+本文
  • 署名(フッター)

が基本です。

いきなり要件だけ送り付けることが無いようにしましょう。

また、署名部分には事務所名、氏名、住所、電話番号などを明記します。
後日メールを確認して電話したいと思っても、それらがどこにも見当たらなければ簡単にお客様が離れてしまうからです。

儲かる分野の仕事をする

儲かる分野の仕事をする

儲からない仕事はどれだけやっても儲からない

新人行政書士には向かない仕事というものがあります。
例えば、

  • 薄利多売
  • 他士業との競合が激しい

薄利多売は、従業員を大勢抱えていれば問題ありませんが、一人でやろうと思うと働いても働いても儲からない、ということになりかねません。
また、競合が激しい分野は価格競争も激しく、経験のない新人にとっては厳しいでしょう。

では、どんな仕事をするべきでしょうか。

一言で言えば、
高額報酬が狙える仕事と、他士業との競合が少ない仕事です。

こんな分野はチャンスがいっぱい

高額報酬が狙える仕事とは、

  • 難しい仕事
  • 許可などを得ることによって、顧客が大きく儲けることができる仕事
  • 他の行政書士があまり手掛けていない仕事

などです。

狙い目は、法改正です。
法改正があると、新しい仕事がどんどん生まれます。
新しい仕事に対しては、新人もベテランもスタートラインが一緒なので、新人でも活躍できる可能性が多いにあります。

その中でも、他士業が手を出せない業務を狙いましょう。
相続業務は、弁護士、税理士、司法書士など多くの士業が狙っています。
業務内容が重なるところが大きいので、行政書士同士の競争だけでなく、他士業とも競争しなければならず、かなり大変です。

一方、許認可業務はその多くが行政書士の独占業務で、他士業は手を出せません。
今なら、ドローンや民泊、外国人関係などが新しい業務として生まれています。
そして、新しい業務は今まで手掛けている人がいないのでチャンスが多く、高額な報酬を設定する事も可能です。

まとめ

行政書士は開業はしやすいものの、実際には収益につなげなければいけません。

儲からない方法で努力をするのではなく、できるだけ儲かる方法を考えて行動していくことが良いでしょう。

また、ポイントを押さえて事務所運営をしていくことで、廃業することなく長く続けることができます。