行政書士試験の試験日はいつ?学習はいつから始めるべき?

行政書士試験の試験日はいつ?学習はいつから始めるべき?

上記動画は下記コラムを要約した内容となっております。

行政書士試験は、毎年11月に実施されます。他の多くの国家資格と同様に、実施は1年に一度きりとなっています。そのため、試験の概要や学習時間の目安を把握し、試験日から逆算した学習スケジュールを立てることが、とても大切です。

目次

行政書士試験の試験日は年1回!

試験の日程と概要

行政書士試験は、毎年、11月の第2日曜日に実施されます。

試験時間は、午後1時から午後4時までの3時間です。
※令和二年(2020年)の試験日時は、11月8日(日曜日)の午後1時から午後4時までです。

集合時刻は、午後0時20分で、その時間までに試験会場の指定された座席に着席していなければなりません。午後0時30分から、試験官による、受験上の注意事項の説明が行われます。

試験場へは余裕を持って向かいましょう。

試験は3時間通しで行われ、途中休憩はありません。

試験科目は、次のようになっています。

  • 行政書士の業務に関し必要な法令等(出題数46問)
    • 憲法 ……6問
    • 行政法(行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法及び地方自治法など ……22問
    • 民法 ……11問
    • 商法 ……5問
    • 基礎法学 ……2問
  • 行政書士の業務に関連する一般知識等(出題数14問)
    • 政治・経済・社会 ……7問
    • 情報通信、個人情報保護 ……4問
    • 文章理解 ……3問

出題形式は、「択一式」及び「記述式」です。

記述式は、事例問題などに対して、約40字程度の文字数で解答する形式となっており、民法から2問、行政法から1問、合計3問出題されます。

申し込み締め切りはいつ?出願を忘れずに!

毎年、7月末頃に、試験の公示が行われます。公示以降の大まかなスケジュールは、次のとおりです。

  • 受験願書・試験案内配布 ……7月末〜8月末頃
  • 受験申し込み期間 ……7月末〜8月末頃(締め切りは8月末頃)
  • 試験日 ……11月第2日曜日 ※令和二年(2020年)は11月8日

つまり、おおむね試験日の3ヶ月前に申し込みを行うようなイメージです。

願書は、市役所などの窓口に直接取りに行く方法と、郵送によって請求する方法があります。いずれの方法を取る場合であっても、締め切り直前になって慌てることのないように、早めに入手することをおすすめします。

受験申し込みは、郵送による方法と、インターネットによる方法があります。インターネットによる申し込みはウェブ上で完結し、非常に便利ですが、郵送の場合よりも締め切りが数日早く設定されていますので、こちらも、期限には十分注意しましょう。

合格発表は1月末

合格発表は、毎年、1月末頃に行われます。

試験に合格した後は、行政書士会に登録書類を提出し、審査を受けることで、行政書士登録することができます。(実務経験等は要件とされていないため、すぐに登録が可能です。)

合格基準は、約6割です。上位何名が合格、というような相対評価ではなく、合格基準点が取れていれば合格、という絶対評価となっています。試験全体の合格基準点は、300点満点中180点以上(6割以上)ですが、さらに、「行政書士の業務に関し必要な法令等」と、「行政書士の業務に関連する一般知識等」で、それぞれ設けられた基準点を上回る必要があります。

合格基準
満点 合格基準点
行政書士の業務に関し必要な法令等 244点 122点以上
行政書士の業務に関連する一般知識等 56点 24点以上

この上の基準を上回ると同時に、全体得点が180点以上(300点満点)であることが必要となります。

いつから学習を始めれば間に合うのか?

ここまでで行政書士試験の概要をみてきましたが、では、合格するためには、実際にどれくらいの学習時間を確保する必要があるのでしょうか?

必要な学習時間の目安は800時間?

行政書士試験には決められた受験資格がなく、学歴などに関係なく、誰でも受験することができます。一方で、行政書士試験の合格が受験要件の一つとなっている資格試験もあることなどから、法律系資格の登竜門、と呼ばれることもあります。そのような理由から、行政書士試験は、法律系国家資格試験の中では比較的合格しやすいと言われています。

そうはいっても、民法や行政法、憲法、商法など、試験範囲は広く、また、文字数は40文字と多くはないとはいえ、「記述式」の問題もありますから、合格するためには、やはりある程度まとまった学習時間が必要です。

独学の場合の学習時間は、800~1,000時間が目安といわれています。800時間とは、例えば、次のようなイメージです。

(例1)学習期間が1年間確保できる場合
→平日は毎日2時間、土日のどちらかで6時間勉強する。

(例2)学習期間が半年間確保できる場合
→平日は毎日4時間、土日はいずれも6時間勉強する。

仕事をしながら学習を進めようとする方にとっては、この量の学習時間を確保するのはなかなか難しいと感じられるかもしれません。しかし、これはあくまでも、市販の参考書などを用いた独学の場合の目安です。この時間を短縮し、学習効率を上げるために、多くの受験生は、資格試験予備校や通信講座を利用しています。

学習の肝は民法と行政法!

学習の中心は、なんといっても、問題数が多く記述式の出題もある「民法」と「行政法」です。この2科目の学習が進めば、合格ラインは一気に近づくと言ってよいでしょう。

民法と行政法には、それぞれ、科目の特徴に応じた学習方法がありますが、共通することは、「条文を正しく理解すること」の重要性です。民法は1,000以上、行政法は複数の法律が対象であるのでさらにそれ以上の条文数がありますが、そのうち、重要な条文にポイントを絞って、丁寧に暗記していきましょう。

ただし、暗記と言っても、丸暗記すればよい、ということではありません。実際の試験問題では、出題された事例に対して条文を「適用する」(=当てはめる)作業が求められます。どのような場面で、何のために、必要とされている規定なのか、常に意識して、学習を進めましょう。

また、「行政書士の業務に関連する一般知識等」は、法令科目に比べて学習が進めづらい反面、科目の基準点もあるので注意が必要です。(合格基準は24点で、1問4点なので、6問正解すれば基準点を満たします。)日頃から、政治・経済や個人情報保護などのニュースにアンテナを張っておくようにしましょう。そのように意識するだけでも、十分に効果があるはずです。

試験日から逆算して学習スケジュールを立てる

半年先、1年先のゴールを見失わないためには、スケジュールが非常に重要です。立てたスケジュールは、定期的に見直して、現在地とゴールまでの距離を確認しましょう。

スケジュールを立てるにあたっては、まず、現在の自分の実力と合格ラインとの差を把握しておかなければなりません。ためしに、過去の試験問題を時間を測って解いてみることがおすすめです。全く歯が立たないのか、あるいは、ある程度手応えを感じられるのか、その感触によって学習の方法も大きく変わってきます。

過去の試験問題は、行政書士試験研究センターのホームページから入手することができます。

一般財団法人 行政書士試験研究センター

学習の進め方としては、テキストなどを利用した基礎知識のインプットと、過去問を用いた問題演習(アウトプット)を繰り返すことです。それぞれの科目において、この2つがバランスよく行えるような学習スケジュールを組み立てましょう。

まとめ

行政書士試験の試験日は、毎年11月の第2日曜日です。ここから逆算して、学習スケジュールを立てましょう。

学習期間の目安は半年間や1年間などと言われていますが、現在の知識量や確保できる勉強時間などによって、人それぞれ変わってきます。

まずは、テキストや実際の試験問題を見て、学習イメージを掴むようにしましょう。試験までの期間が短い方や、学習時間が確保しづらいと感じる場合には、資格試験予備校や通信講座などの講義をうまく活用するのも一つの方法です。