【2023年度】行政書士試験の試験日スケジュール

行政書士試験は年に1度の実施。例年11月に試験が行われ、合格発表は翌年1月下旬となっています。
とはいえ当然ですが試験の申し込みはもっと早く、例年7~8月です。申し込みの場になって慌てないように、行政書士試験の実施スケジュールをしっかり把握しておきましょう。
この記事では2023年の行政書士試験の試験日などスケジュールから、受験料の払い込み方法、試験当日の注意事項など、2023年度行政書士試験に関して情報をまとめていきます。
2023年度行政書士試験スケジュール
試験の公示 | 2023年7月3日(月) |
---|---|
受験資格 | ナシ |
受験願書・試験案内の配布 | 2023年7月24日(月)~8月25日(金) |
受験手数料 | 10,400円 |
申し込み受付期間 |
郵送申し込み 2023年7月24日(月)~8月25日(金) 消印有効 |
ネット申し込み 2023年7月24日(月)9時~8月22日(水)17時 |
|
試験日 | 2023年11月12日(日) |
合格発表日 | 2024年1月31日(水) |
2023年4月現在で判明しているのはここまで。受験会場や新型コロナウイルスへの対策など試験の詳細に関しては2023年7月3日に公開される公示で確認しましょう。
受験票の発送に関して
行政書士試験の申し込み方法は2通りありますが、どちらで申し込んだとしても、正式に申し込みが完了していれば受験票が届くのは2023年10月24日以降となります。
10月24日から順次発送が始まりますので、基本的には2~3日以内に届くと考えていいでしょう。もし受験票が2023年10月31日までに手元に届かない場合は、「一般社団法人 行政書士試験センター」に電話で問い合わせをしましょう。
また、これは2022年度試験で採り入れられていたものですが、受験票とともに「体温測定結果等確認票」が送られてきます。この書類は試験当日に持参必須のものですので受験票とともに大切に保管しておきましょう。
この「体温測定結果等確認票」に関しては、2023年度試験でもあるのかどうかは現段階では不明です。試験の公示を確認しましょう。
行政書士試験の受験資格
行政書士試験には受験資格はありません。学歴や職歴はもちろん、国籍にも年齢にも制限はありませんので、誰でも挑戦ができる試験になっています。
受験資格のことは気にせず、しっかり合格できるための準備をしつつ、試験全体のスケジュールを把握しつつ受験準備を進めましょう。
行政書士試験の申し込み方法は2種類
行政書士試験の申し込み方法は2種類あります。それが「郵送申し込み」と「インターネット申し込み」です。どちらがおすすめかとなるとどちらもメリットデメリットがありますので、このメリットとデメリットを知り、自分にあった方で申し込むといいでしょう。
郵送申し込みのメリットは、条件等がなく誰でも確実に申し込めるということ。一方デメリットは受験案内を入手する必要があったり、現像した顔写真が必要になるなど、インターネット申し込みと比較すると手間と時間がかかることでしょう。
インターネット申し込みのメリットは自宅から手軽に申し込みができるという点。申し込みのために郵便局に行ったり、顔写真を現像したりという手間がない点です。デメリットはインターネット回線がないと申し込めないということ。また、スマホやタブレットからは申し込めないという点です。
行政書士試験のインターネット申し込み画面は、スマホやタブレットを使用すると表示が崩れる可能性があり、PCからの申し込みが基本となっています。
また、自宅にインターネット回線がないという場合、インターネットがある自宅以外から申し込むことになります。ただし、行政書士試験の申し込みでは氏名や住所など個人情報の入力が必要になります。セキュリティがしっかりしていないネット回線を利用すると、こうした個人情報が外部に漏れてしまう可能性があります。
インターネット申し込みは自宅から、PCを利用してというのが基本ですので、この環境を準備できない方には利用が難しい申し込み方法となります。
インターネット申し込みの手順
では、インターネット申し込みの手順について解説していきましょう。郵送申し込みと比較すると手間がかからず自宅から簡単に申し込める方法です。
上記の通り、インターネット申し込みは自宅のネット回線から、またPCを利用して行うようにしてください。
手順① 一般社団法人行政書士試験センターのHPへアクセス
行政書士試験 の申し込みは「一般社団法人 行政書士試験センター」のHPにある申し込みフォームから行います。まずは試験センターのHPへアクセスしましょう。
申し込むフォームが存在するのは申し込み期間のみです。
試験の申し込みには推奨ブラウザがあります。この推奨ブラウザを用意し、また申し込みに必要となる顔写真データも用意して申し込みを始めるようにしましょう。
申し込みページ | https://gyosei-shiken.or.jp/ |
---|---|
推奨ブラウザ | MicrosoftEdge GoogleChrome InternetExplorer11 |
申し込み期間 | 2023年7月24日(月)9時~8月22日(水)17時 |
手順② 必要事項を入力し顔写真をアップロード
申し込みフォームでは、必要事項を入力し顔写真をアップロードします。必要事項の入力に関しては難しい点はないかと思います。顔写真に関しては守るべき要件がありますが、その要件に関しては後に詳しく説明します。
手順③ 受験料の支払い方法を選択
続いて受験料の払い込み方法の洗濯を行います。インターネット申し込みの場合払い込み方法は2種類。クレジットカード払いかコンビニ払いとなります。
払い込み方法 | 利用可能 | システム手数料 |
---|---|---|
クレジットカード払い | ・VISA ・MASTER ・AMEX ・JCB ・Diners |
370円 |
コンビニ払い | ・セブンイレブン ・ローソン ・ローソン・スリーエフ ・ファミリーマート ・セイコーマート ・ミニストップ ・デイリーヤマザキ ・ヤマザキデイリーストア ・ニューヤマザキデイリーストア |
クレジットカード払いを選択した場合は、そのままカード情報の入力に進みます。コンビニ払いを選択した場合は、ここまでで申し込み画面の操作は完了します。
手順④ 申し込み完了メールを受け取り完了
クレジットカード払いを選択した場合、クレジットカード情報を入力し、クレジットカード会社の承認が下りた時点で受験料の払い込みが完了し、申し込み画面の操作も完了。その後登録したメールアドレスに「申し込み完了メール」が届きます。これで申し込み手続きは完了です。
一方コンビニ払いを選択した場合、申し込み画面の操作が完了すると「仮申し込み完了メール」が届きます。「仮」がついているようにこの時点ではまだ申し込み完了ではありません。
そのメールにコンビニ払いに必要な情報が載っていますので、その情報を持ち、お近くの取り扱いコンビニエンスストアで払い込みを済ませましょう。払い込みには期限が設定されますので、その期限までに払い込んでください。
コンビニ払いでの受験料払い込みの入金が確認できた時点で、試験センターから「申し込み完了メール」が届きます。ここで申し込み手続きは完了となります。
郵送申し込みの手順
続いて郵送申し込みの手順を紹介していきます。郵送で申し込む場合、受験願書を入手する必要があります。この受験願書を含めた「受験案内」の入手がありますので、インターネット申し込みと比較すると少々手順は長くなります。
手順① 受験案内を入手する
まずは申し込みを行うための受験案内を入手します。受験案内の入手方法は2種類。郵送で請求するか、近くの窓口で直接受け取るかです。
受験案内の配布窓口は各都道府県に複数設置されます。全国ではかなりの数の窓口が設置されるため、この記事で紹介するのは難しいところ。行政書士試験センターのHPで近くに配布窓口があるかどうか確認してみましょう。
郵送で請求する場合は、請求窓口は全国で1ヶ所のみです。お住まいの行政書士会に請求しても届きませんので注意してください。郵送で請求する方法を表でまとめてみたので確認していきましょう。
受験案内の郵送による入手方法請求期間 | 2023年7月24日(月)~8月25日(金) |
---|---|
発送予定 | 2023年7月下旬から順次発送 |
請求先 | 〒252-0299 日本郵便株式会社 相模原郵便局留 一般財団法人行政書士試験研究センター試験課 |
同封するもの | ・返信用封筒(角型2号) ※返信用封筒には140円の切手を貼付し、受験者の住所・氏名を記載 |
請求先は上記の住所のみ。請求する封筒の中には、返信用の封筒を同封します。返信用の封筒には自宅住所や氏名、郵便番号を記入し、返信用の送料となる140円切手を貼付して同封しましょう。
手順② 必要事項を記入し顔写真を貼付
受験案内を入手したら、そこに同封されている受験願書に必要事項を入力します。さらに顔写真を貼付して申し込み願書は完成です。
顔写真の詳細に関しては後でまとめて解説しますので、そちらを参考の上準備しておきましょう。
手順③ 受験料を払い込む
続いて受験料の払い込みです。郵送申し込みの場合、受験料の払い込み方法は1種類のみ。ゆうちょ銀行からの払い込みとなります。
払い込みに使用する用紙は受験案内に同封されています。その払い込み用紙を持って、お近くのゆうちょ銀行の窓口で払い込みを行い「振替払込受付証明書(お客さま用)」を受け取りましょう。
手順④ 簡易書留郵便で発送
記入済み、かつ顔写真を貼付した願書と、受験料納付の証明書となる「振替払込受付証明書(お客さま用)」を一緒に申し込み用の封筒に同封し試験センターの郵送します。
この際普通郵便としてポスト投函するのではなく、郵便局の窓口から簡易書留郵便として郵送しましょう。郵送料は受験者の負担となります。
これで申し込み手続きは完了となります。
行政書士試験の受験会場
行政書士試験の受験会場は、全国47都道府県すべてに設置されます。2023年度試験の受験会場に関しては、2023年7月3日の試験公示で公表されますが、この記事執筆時点ではまだ公示されていません。
参考までに2022年度試験に関しては、全国47都道府県に69の試験会場が設置されました。
試験会場に関しては、単純に自宅から近い会場を選びましょう。どの会場で受験しても難易度は同じですし、当然合否に関わる要素とはなりません。仮に自分が住んでいる都道府県の会場より、隣の県の会場の方が近ければ近い会場を選びましょう。
行政書士試験申し込みの注意点
行政書士試験には受験資格がありません。そのため受験資格を証明するような書類の準備も不要であり、準備する書類は多くありません。
それでも注意しておくべきポイントはありますので、いくつか紹介しておきましょう。
受験料の払い込みに関して
受験料の払い込み方法はインターネット申し込みと郵送申し込みで違います。まずはこの点に注意。もっとも注意すべきは郵送申し込みでゆうちょ銀行での払い込みをする場合。
ゆうちょ銀行で払い込む場合、指定された払込票で払い込みを行いますが、ゆうちょ銀行のATMでもこの払込票を使って入金は可能です。しかし払い込みは必ず窓口で行ってください。
ゆうちょ銀行のATMで払い込みを行うと、「振替払込受付証明書(お客さま用)」が発行されません。この「振替払込受付証明書(お客さま用)」がないと受験料納付の証明ができないため、申し込みができません。
万が一ATMで払い込んでしまうと、受験料は返還されませんし、受験申し込みもできません。ただただ受験料を失ってしまうだけとなりますので十分注意しましょう。
顔写真に関して
受験申し込みに必要な顔写真には要件があります。まずはその要件を確認しておきましょう。
★顔写真の要件- カラー写真
- 正面上半身像
- 無背景(白、水色、グレー等の無地背景)
- 受験申込者本人のみを撮影したもの
- 受験願書提出前3か月以内に撮影したもの
- 無帽で影がなく正面を向いたもの
- 受験時眼鏡を着用される方は、眼鏡直用で撮影
- 集合写真やスナップ写真不可
- 【郵送申し込み要件】サイズ:縦40mm×横30mm(顔の大きさは約25mm~30mm)
- 【インターネット申し込み要件】ファイル形式:jpeg
- 【インターネット申し込み要件】ファイルサイズ:縦320×横240pixel
インターネット申し込みでも郵送申し込みでも共通しているのは、カラー写真で受験者1人が写っているもの、帽子などは着用せず無背景で撮影していることが条件となっています。
郵送申し込みで使用する写真は当然現像が必要です。スマホやデジカメで自分撮影しても要件を満たしていれば申し込めますが、データではなく専用の用紙に現像する必要があります。
注意すべきは顔の大きさ。顔が小さいと受験写真として認められませんので、しっかり条件を満たした写真を撮影しましょう。確実なのは街中にある証明写真の撮影機を利用することでしょう。
インターネット申し込みの場合、撮影したデータをjpegで保存し、サイズも要件に合うサイズにしておきましょう。
できるだけ早めに申し込もう
受験申し込みの注意点としては、できるだけ早めに申し込むということがあります。このポイントは意外と重要ですので覚えておきましょう。
早めに申し込むことを推奨する大きな理由は2つ。
ひとつは万が一申込書類に不備があった場合です。申込書類に不備があると、後日試験センターから不備を指摘した連絡が届きます。その指摘を受けた場合、不備のある部分を修正して改めて申し込まなければいけません。
元々の申し込みが遅くなると、当然センターからの修正指示も遅くなります。場合によっては再提出が申し込み期間に間に合わず受験できないという可能性もあります。こうなった場合でも受験料は返還されませんし、何よりもう1年受験を待たなければいけなくなります。
もうひとつの理由が受験会場です。
受験会場には定員があり、基本的に先着順で決まります。もちろん十分余裕を持って座席数は用意されていますが、それでも申し込みが遅れると、希望する試験会場で受験できない可能性があります。
希望した会場で受験できない場合、近隣の別の開場に割り振られます。東京都のように都市部に多くの会場があれば大きな問題ではありませんが、地方部ではそうならないケースも考えられます。
近隣の会場といっても場合によっては当日移動が難しい試験会場になってしまう可能性もあります、そうなると受験のために1泊する必要が出てしまいます。
こうした自体にならないよう、申し込み自体は早めにするのがおすすめです。
試験当日のポイント
受験の申し込みを行い、無事試験当日を迎えた方に、今度は試験当日に注意すべきポイントを紹介しておきましょう。
早めの行動を心がける
まずは2022年度試験の試験当日のタイムスケジュールを確認しておきましょう。例年大きな変更はありませんので、2023年度試験も同様のスケジュールで進むと思われます。
入室開始 | 11:50~ |
---|---|
集合時間 | ~12:20 |
試験説明 | 12:30 |
試験時間 | 13:00~16:00 |
試験自体の開始は13時ですが、試験会場は11:50から開場しています。試験説明が12:30に行われますので、できるだけ早めに会場に入り、受験する態勢を作っておきましょう。
時間に余裕があれば試験に平常心で挑むことができます。これは合格のためにも大切なことといえます。
昼食は試験前に済ませておく
行政書士試験は13時に始まり16時までの3時間にわたる長丁場の試験です。この間休憩時間は設けられていません。
大事なことは、試験会場に入る前に昼食を済ませておくこと。空腹感は頭の働きを鈍くしますので、必ず先に昼食を摂るようにしましょう。
もちろんですが食べ過ぎにも注意。満腹感は眠気を誘発しますのでこちらも注意です。
試験当日の持ち物に関して
試験当日は持ち物にも注意が必要です。
まずは2022年度試験の持ち物に関する情報から紹介しておきましょう。
持参必須の物 | ・受験票 ・体温測定結果等確認票 ※1 ・マスク ※1 ・BかHBのシャープペンシルか鉛筆 ・プラスチック消しゴム |
---|---|
持ち込んでもいい物 | ・腕時計(1個) ※2 ・鉛筆削り ※3 ・問題用紙に用いる蛍光ペン ※4 ・ハンカチ ・ポケットティッシュ ・目薬 ・点鼻薬 ※5 ・膝掛けや座布団 ※6 |
持ち込んではいけない物 | ・携帯電話等の通信機器類 ・計算機能・通信機能等が付いている物 |
※1 2022年度試験では必須も2023年度試験では未定
※2 計算機能・通信機能等が付いていない物に限る
※3 電動不可。削りカスを収納できるボックス型のもののみ可
※4 複数持ち込み可
※5 目薬・点鼻薬以外に持病により持ち込む必要のある薬がある場合は、申込前に試験センターに要確認
※6 使用の前に試験会場の試験官に許可を貰う必要あり
試験当日必ず持っていくべきものは受験票です。体温測定結果等確認票やマスクに関しては2023年7月3日に発表される公示を確認しましょう。
持ち込んでいい物の中で注目したいのが腕時計。試験会場には基本的に時計はありません。3時間の長丁場の試験では時間配分も重要です。そのためには腕時計は必須といえるでしょう。
腕時計はシンプルなものが推奨。アラーム付きの腕時計は禁止されていませんが、アラームの設定は解除しておくようにしましょう。
持ち込んではいけないもので注意すべきは通信機器に関して。スマホやタブレットに関しては意識して持ち込まない方は多いかと思いますが、注意すべきはスマートウォッチ。毎日自然に着けている物ですので、ついそのまま受験してしまう可能性がありますが、スマートウォッチは持ち込み不可ですので注意してください。
試験当日持って行った方がいいもの- 運転免許証など写真付き身分証明書
- 鉛筆・シャーペン・消しゴムは2セット
- 上履き・外履きの靴を入れる袋
上記の表以外では、「持って行った方が良い物」もあります。
まず顔写真付きの身分証明書。これは受験願書に貼付した顔写真と、試験当日で大きな差があった場合に試験官に提示を求められる可能性があるものです。大幅にダイエットをする、髪型や髪色を変える、眼鏡をコンタクトにするなど、著しい変化がある場合に顔写真付きの身分証明書の提示を求められるケースがありますので、一応持参した方が良いでしょう。
筆記用具は2セット。万が一試験中に落としてしまった場合、自分で拾うのではなく、試験官に拾ってもらいます。それを待つ間試験問題が解けないという事態が発生しないようにしましょう。
合格発表の流れ
合格発表は2024年1月31日に、試験センターのHPで発表されるのに加え、試験センター事務所(東京都千代田区)の掲示板でも発表されます。
発表当日から順次すべての受験生に合否通知が配送されますので、慌てなくても2~3日中には通知が届くかと思います。
さらに合格者の元には、2月中旬に合格証明書も配送されます。
まとめ
2023年度試験の詳細に関しては、2023年7月3日に公示が行われます。この記事では公示前に分かっているスケジュールや申し込み方法、受験料の払い込み方法などに関して紹介してきました。
注意すべきは受験料の払い込み方法や、申し込みはできるだけ早めに行うという点。特に郵送申し込みでゆうちょ銀行で受験料の払い込みを行う方は必ず窓口で払い込むようにしましょう。
試験の申し込みも試験当日も動きは早めが吉。何事も余裕を持って進められるように準備しましょう。
試験当日は忘れ物や持ち込み不可の物に十分注意。とにかく試験当日平常心で実力を出し切れるようにしましょう。