60代で合格!定年を控え行政書士受験を決意、合格までの1年間

60代で合格!定年を控え行政書士受験を決意、合格までの1年間

性別男性
年代60代
職業正社員(サラリーマン)
勉強法暗記,記述式,選択肢,過去問
商品CD,テキスト,問題集,道場破り
受験回数初学者(1回目)
学習スタイル通信講座
1.受験の動機

 役職定年を過ぎ、余裕のある仕事に変わり、毎日が定時退社の理想的な環境を満喫していましたが、これも1年以上が経過した辺りから緊張感、充実感のなさにかえって不満を感じるようになりました。また、2年後に迫った退職に関して、嘱託での雇用延長を望むか否かも決めておらず、無計画であることに不安を抱いていました。

 このような時に、遠い親戚に退職してから行政書士の資格を取得し、第二の人生/仕事をしている人の話を聞きました。インターネットで試験の内容、難易度を調べてみると、比較的容易に取得できると記載されており、勝算を十分検討することなく直感的に通信教育での勉強を決めました。

2.フォーサイトの選択

 インターネットで各社の講座内容を比較し、「広告費に多くを掛けない、その分が割安」の宣伝文句に惹かれて、この教材/コースを選択、申し込みました。最初は添削がないことに不安を感じましたが、実際に勉強を進める上では「解答作業」、「自己満足」に陥りやすい添削は不要と納得しました。

3.受験勉強の方法

 受講案内を信じて、フォーサイトの教材のみを使用し、テキストを繰り返し読み、サブノート的なものは一切作成せず、記憶作業としての重要事項の抜書き、メモのみを行いました。最初の1回、2回目は初めての内容、知らない事柄が多く新鮮で集中できましたが、3回目の繰り返しに入る頃から、「勉強しなければの義務感」が先にたち、苦痛な日々が続きました。丸々1週間ほど勉強をしないこと、あるいは、週末の土日に時間があるにも拘らず理由をつけて一切テキストを開かないことが度々ありました。

 この頃、CDのコーヒーブレークで聞いた「テキストのPDF化」を思い出し、自宅のスキャナーでデータを作成し、これを会社のパソコンに取り込み、就業時間前、昼休み等の空いた時間を利用してPC画面上での勉強を試みました。すると、特に細切れでも勉強しやすい「過去問の練習、確認」に適しており、自宅でテキストを読み、これに対応する過去問を次の日に会社でやってみたところ、勉強のテンポが掴めたようで、苦痛を感じることが少なくなり、この繰り返しを日々の習慣として取組めるようになりました。

4.反省点

 8月の受験申し込みの時期になると、過去問の正解率も向上し、受験できると過信していました。9月を過ぎ、実戦形式にまとめられた昨年度の問題集、予想問題集が届き、小手試し的に取組んだところ、約3分の1以下の正解率で、一気に自信をなくしました。

 解説を読むと一応の理解ができ、それを基に再挑戦すると約6割を越す正解率となりました。これを自分なりに分析し、「基礎的な理解はできる」、「過去問は繰り返しで暗記して正解を出していた、実力ではない」、「実戦形式の勉強不足」を痛感しました。

 この時点になって、「模擬テスト」のような実戦形式問題の重要性、また、「記述式問題」、「3時間に亘る集中力の鍛錬」を考えてこなかったことに気づきました。

 このような状況でしたが、9月から勉強した内容、その時間を一覧表にメモしており、これを見て折角これだけ労力を費やしたから「駄目元でも受験しよう」、「上記の反省は次の年に活かそう」と、自分に言い聞かせて試験に臨みました。(本音は、高い受講料と無駄な労力、年寄りの冷や水を家族から指摘されたくなかったのかも知れません。)

 また、講座の最初に聞いたCDに「満点は不要、合格最低点を満たせば良い、試験当日にモチベーションを最高にもって行く」を実践しようと思いました。実際には、ここで逃げ出すと来年再挑戦することも出来ない、マラソンにたとえて、入賞は無理でも先ず完走と自分に言い聞かせていました。


5.受験当日の出来事

 私の試験会場は某国立大学で、自宅から電車、バスを乗り継いで2時間ほどかかりました。万全の態勢で臨めるよう、時刻表を入念に調べ、空腹を心配してカロリーメイトと飲み物を準備しました。予定通りのバスに乗車でき、周りを見渡すと満車で多数の人が立っており、何人かはテキストを開いていました。○○前、△△と車内案内が続き、程なく会場に近づきましたが案内の声が小さく、また、運転席の側に立っている人がおり、誰かが必要な所で降車ボタンを押してくれると思っていました。ところが、ロータリーを勢い良く回り会場のバス停を通り過ぎました。私が慌てて降車ボタンを押しましたが、バスは停車せず、運転席の方から「停車を頼む声」と「誰もボタンを押さなかった」との冷たい返答が聞こえました。

 当日は臨時便も出ており、満車状態、明らかに受験者ばかりのバスで、運転手も知っていたと思いますが、全員の余裕のない態度、自己中心的な心理状態を見透かされたようでした。出鼻を挫かれたようないやな雰囲気で、次のバス停から全員が無言で会場まで歩いて引き返しました。

 会場前の石垣に腰掛けて、幸先が悪くやる気が失せるような嫌な気分になりました。テキスト類を一切持参していない私は、ぼんやりと周りを見渡していました。私と同じ緊張して落ち着きのない人がたくさんいました。

その時、ふと、以前に聞いたことがある「完璧でなく、足りない部分が多少あってほどほど」、「建物も未完成部分をほんのちょっと残す」(完成すると、そこから崩壊が始まる、壊れないお呪い?)の話を思い出し、ここまで来たら運を天に任せての開き直り、万全より少しの不手際はかえって好都合と自己暗示を掛けてみました。


6.試験

 先ほどのハプニング、開き直りのお陰で、試験自体は思ったより冷静に対処できました。自信を持って回答できた問題は少なく、消去法で確率の高い選択肢にマークをしていきました。また、全問を終えて残り時間が20分ほどありましたが、疲れ果てて見直す気力がなくそのまま終了しました。

7.発表まで

 試験を終えた達成感はあるものの、合格への手応えは全くなく、発表までは勉強の必要がなく自由に過ごせる喜びに浸り、不合格/再挑戦の苦しみを忘れられる貴重なひと時と考えていました。(実際には、発表の日が来なければ良いと思って過ごしました)

また、妻から合格発表の結果を聞かれてもインターネットを確かめる勇気がなく、次の日のハガキ連絡に結果の確認を先延ばししました。幸いにも、最低基準点数の合格でしたが、これで受験から開放されたと思うと喜びではなく安堵感が湧いてきました。

8.自分の失敗/フォーサイトに望むこと

 私は、送付された「フォーサイトの教材」の独習のみで、インターネットによる質問も一度も行わず、道場破りも(「挑戦状」・・・がいるようで)利用しませんでした。
(一度アクセスしましたが、何かしらゲーム感覚のようで、私の年代では挑戦状の入力が面映く、活用できませんでした・・・これが情報不足の原因であったと思われます)

 このせいか、制度が変わって過去問が少ない「記述式問題」、「実戦形式の問題集」(あるいは答案練習)の対応が全く出来ませんでした。運だけで今回は合格しましたが、再挑戦時には上記の手当てが必要と考えていました。私は、フォーサイトの教材、支援サービスの半分しか活用しなかったかも知れません。これから学習を始める皆さんはぜひ、積極的に利用してください。

・ 将来、この資格を活かせるかどうかは分かりませんが、この約一年間、目標を持って過ごせたこと、充実した日々であったことは確かです。
・ 不合格のときは深く傷つき、落胆していたと思いますが、きっと再挑戦を決意するか、諦めて別の熱中できるものを探していると思います。
・ 私の勉強方法は最後の詰めが欠けていたと思います。闇雲、無手勝流では勝算が低く、基本どおり正攻法で、最後に運を賭けるべきと思いました。

1おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



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