やると決めたらやる! 忙しい中、行政書士合格のためにしたこととは?
ご友人とともに行政書士合格を目指し始めた高島さんは、早朝に勉強時間を確保することでコツコツと学習を進めました。試験当日は時間が足りなくなったものの、諦めずに最後まで問題に向き合い、見事合格を掴みました。
学習スケジュールは組んでいましたか。
合格手帳を買い足すくらい、細かく予定を立てました。
だいたい行政書士に合格するための学習時間が600時間ということで、その1.5倍で見積もった900時間を目標にしました。勉強を始めたのが試験の前年の10月ごろなので、1日2時間勉強する計算になり、何とかいけそうだと思ったのを覚えています。
そこから、1か月でこれくらい、1週間でこれくらい、と予定を決めていきました。
スケジューリングには合格グッズの「合格手帳」を使いました。足りなくなって、一冊追加するくらい使い込みました。
スケジュールのほかにも、何を学習したのかと次に何をすればいいのかを書いていました。あとはメンタル面や体調面の調子が悪い日に印をつけていて。飲み会が続くと勉強に集中しにくいんだな、などと振り返ることにもつながりました。
勉強時間はどのようにつくっていましたか。
早起きして勉強しました。
最初に教材として届いた「戦略立案編」に、まずは勉強時間の確保が重要と書かれていたので、そこから始めました。
夜は22時に寝るようにして、朝3時45分に起きて勉強していました。夜は予定が入ることも多いですし、出社前に勉強する習慣をつけたんです。
土日も早起きは続けて、平日よりも長めに勉強をしました。お休みの日は家族との時間もあるので、みんなが寝ている間にその日の勉強を済ませていましたね。
スキマ時間も利用しました。通勤のときはeラーニングで講義を聞いたり、家でもお風呂に入りながら見ていました。あまり負担のない範囲で、講義をいつでも耳に通していましたね。
モチベーションはどうやって保ちましたか。
やるかやらないか。やると決めたらやるしかない!
行動基準の一つとして「できるかできないか」があるかと思うのですが、それだとできない理由って見つけやすいんですよね。
今回、それはやめようと思って。その次の「やるかやらないか」の基準でいえば、やるしかない。そう決めてモチベーションにしていました。
あとは早朝にeラーニングを開くと意外にも多くの方が勉強しているんですよね。これは負けられないな、とやる気が出ました。
通学だと、あの人はいつもがんばっているなと目で見ることができるのでしょうけど、通信ではそうはいきませんよね。でもeラーニングの機能でみんなががんばっていることがわかるのはいい刺激になりました。
問題集に入ったタイミングを教えてください。
講義を3回聞いてから問題集に入りました。
自分が納得のいくレベルになってから問題集に入りたかったので、講義を3回聞いてからアウトプットに移りました。
テキストもわかりやすいのですが、さらに講義を聞くことでよりすんなりと頭に入っていく感覚がありました。目で見て耳で聞いて、さらにアウトプットできる教材が揃っていて、迷いなく勉強を進めることができました。
問題集は多いものだと20周しました。それでもわからないものって出てくるんですよ。合格のために、教材を100%使い切ろうと思っていました。
試験当日、手ごたえはありましたか。
時間が足りなくなり、焦りました。
試験の3時間はあっという間でした。
まずは集中力が高いうちに一般知識の長文をやったんです。そのあと、憲法、会社法、民法と解いていったのですが、民法の問題がわからなくてパニックになりました。焦りながらもなんとか解いて、顔を上げたら残り10分で……。記述式が残っていたのですが、3問目はもう書くこともできなかったのでもうだめだ、と思いました。最後の1時間は焦りっぱなしでした。
合格できないと思っていたので、試験後も勉強を続けていました。ただ、合格発表の日は湯島天神に行って最後の神頼み。境内で合格がわかったときは大声を上げてしまいました(笑)
合格までの道のりを振り返ってみて、いかがでしたか。
勉強は楽しく、結果的に人生の選択肢が広がりました。
今回の試験を通して、勉強する楽しさを感じられたことと、勉強習慣が身についたことがよかったなと思います。
記憶力は若い頃に比べると落ちているので暗記には苦労しましたが、学生時代はあんなに嫌いだった勉強が、大人になるとこんなに楽しいんだ、と。
さらに合格したことで今後の人生の選択肢も増えましたし、ほかのことにチャレンジする前向きな気持ちも生まれました。次は司法書士に挑戦しようかなと思っています。