保育日誌は保育士の負担?たった2つのポイントで素早く10分で作成する!

保育日誌は保育士の負担?

保育日誌とは、日々の保育業務の記録を記入しておく日誌になります。日々の記録を毎日残しておくことで今日と過去の振り返りができます。

書き込むことで保育中には気づかなかった反省や子どもの成長の過程が垣間見えたりするのも保育日誌の利点です。日誌を通して日々の保育の対策と改善を考えていくという狙いもあります。

しかし保育日誌を書くのに意外と時間がかかり少し負担、文章を書くのが苦手という保育士が多いという話も聞きます。

ここでは、日々の保育で保育日誌を効率よく作成するちょっとしたポイントをお話しします。

目次

保育日誌を書く意味「記録を残すため」を理解する

保育日誌を書く意味

まず最初に、保育日誌を書く意味をきちんと理解しておきましょう。保育日誌は毎日の記録を残すために必要なものです。

メモ書きとは違い、1日の保育の流れ、子どもの様子、健康状態、食事や昼寝、今日注力して行った保育活動などの記録をまとめたものが保育日誌です。

各園により様式は多少違いがあるかもしれませんが、基本的に書き込むことは以下のような事項です。保育日誌サンプルを表示します。

保育日誌サンプル

①日付とその日の天気
②クラスの在籍数・出席人数・欠席人数
③欠席した園児氏名
④欠席園児の理由や病状等
⑤その日の活動
⑥保育の気づき
⑦反省等

手書きで紙の用紙に書き込む、縦版、横版、パソコンを使用してファイルに書き込む等様々な方法があるかと思いますが記入する内容はほぼ一緒です。

基本的な1日の活動の流れと、欠席者の理由や様子、その日の子どもの体調、食事時や午睡時の気づき、いつもと違う子どもの様子や気になること等に加え反省や感じたことなども記入していきます。

保育日誌を10分で終わらせるためのポイントは2つだけ

ポイントは2つ

こう言われると何だかものすごくいろいろなことを書かなくてはいけないように感じると思います。

しかし日々の保育を行っていれば1日の流れはほぼ同じですし、クラスを担当していれば継続して子どもの様子を見ているわけですから、子どものちょっとした変化などもすぐに感じることができるでしょうし、何も難しいことはありません。

毎日の中で特に感じたこと、気づいたところを中心に記入していくという考え方でOKです。

ではその作業を効率よく行うためのたった2つのポイントをお話しします。

ポイント1|保育中の気づきはメモをとる

メモをとる

走り書きができる自分専用のメモ帳をつくることです。いくら毎日接している子どもだといっても1日の活動で、すべての子どもの細かいところまで記憶しておくというのは難しいことです。まずどんな形でもよいのでメモを取ることを習慣づけましょう。

エプロンやスモックのポケットに入ってしまうくらい小さいメモ用紙を準備して常にメモとボールペンをポケットに入れておきましょう。

誰でもできる簡単なことですが、このメモがこの後の日誌の処理を助けてくれるとても大切なものになります。

保育日誌をさっと処理するためには、準備したメモにその都度、気になること、気づいたことはすべて書き込んでいきましょう。

このメモは人に見せるわけではなく自分が読めればいいので多少文字が乱れていてもかまいません。とにかく気づいたこと、あっと思ったこと、忘れたくないことをさっと書いていくだけです。例えば下記のように簡単でかまいません。

受け入れ時、右目少し赤い→昼食後に右上瞼が腫れてきた

とメモに記入していたら、

右目の瞼が腫れてきたのは昼食の後からで午前中は気にならなかった。ただし朝から目が赤かったのですでに炎症が起こっていたのかもしれない。

このように子どもの記録につながります。

朝の自由遊びの時間からアクビを連発している→午睡でなかなか寝られず15分かかる

いつも午睡時にすぐ寝入る子どもが今日に限りなかなか寝付かなかった。しかも日中眠いのかアクビをしていたという場合なども、「家庭で何か気になることはないか?」と疑問がわきますよね。こんな時は子どもを渡すときに保護者への声かけに使えます。

ほんの一例を挙げてみました。日誌のためだけでなく保育の色々なシーンの中でメモがとても役立ちます。保育の見直しや方向性を考える、また改善点などもこのメモがあるおかげで細かく見えてきます。

もしメモを取る習慣がない方がいたらぜひ、メモを取ることを始めてみてください。

ポイント2|メモを見ながら作成する

メモを見ながら作成する

保育日誌は、メモを見ながら記入していきます。

メモには1日のいろいろな気づきや、気になったこと、また、自分の反省等も書き込んでおいてメモを見ながら保育日誌を作成すれば10分程度もあれば済んでしまうはずです。

今まで作成するのに時間がかかったという方は日誌を書く時に1日の流れを思い出しながら書き込んでいるのではないでしょうか。

それだと思い出すのに時間がかかりますし、細かい点が思い出せないのではないでしょうか?

決まっている保育の流れは書けても要所々々で気になったこと、気が付いたこと、子どものちょっとした事などを全部思い出すのは難しいはずです。

でも下記のように自分のメモがあったら

クリスマス会ダンスの練習
勇人・博美・優良・将司・健司・亜矢・・・後半はあまり覚えていないが最初の部分は覚えている。
誠人・真由美・淳史・・・後半に来ると少し不安まだ、全部覚えていない。

子どもの今日の状態が分かります。これをもう少し発展させると

普段体を使った遊びをあまり好まない子がダンスの覚えが遅い。
来週から自由遊びの中でも曲をかけたりして、遊びの中の自然な形でダンス曲を子どもに浸透させることで、ダンスが苦手な子供の身体能力を高めていきたい。

このようにメモを見ながら日誌を書くと、メモに書いた気づきからクラスの子ども全体に対する保育の方向性や課題まで記入できるようになってきます。メモなしでは思い出すのに時間がかかりますし、思い出せないからなかなか書き終わらないということになります。

自分のメモを清書するつもりで保育日誌を作成すれば、きっと、あっという間に書き終わるはずです。この2つ、たったこれだけのことなのですが実際に行ってみるととても効率的に作業が進み快適です。

もう少し詳細に記録を残したいと言う方には筆者も実際に行っている方法を少しご紹介します。大学ノートにその日のメモを貼って、そのメモの横に気づきやポイントとなることを書き込んでいくのです。

ポイントとなることを書き込んでいく

メモを書き写すのではなく、糊で貼っています。

書き写すのは面倒なので直接メモをノートに貼り、帰宅する電車の中で思うことや考えなどを軽く書き込んでおきます。

保育日誌に書かないことでも書いておくと、後から見直して参考になりますし、次にこんなことが必要だ、来期はこの部分を強化しよう等と次の気づきにつながっていきます。

まとめ

ここまで保育日誌に関してのお話をしてまいりました。

保育日誌を書くことが負担だといわれる方が多いということで、ほんの一例をあげて解説してまいりましたがいかがだったでしょうか。

保育終了後に思い出しながら書こうとすると少し面倒で大変かもしれませんが、保育をしながら気が付いたことを走り書き程度のメモに残しておくだけで数十倍も保育日誌を書くことが楽になるということがご理解いただけたでしょうか。

また、保育日誌は、日々の記録とともに一日を振り返り、保育のどの部分を改善していけばよいのか、子どもの状態を把握して、いろいろな発展をさせていく手掛かりのためにも大切になってきます。

保育日誌の記入は素早く、保育の気づきは深くなる、ぜひそんな保育日誌の作成を目指してください。