医療機関コードとは?それぞれの番号の意味や変更について解説

医療機関コードとは?それぞれの番号の意味や変更について解説

医療機関コードとは?

全国の保険医療機関には、それぞれ施設ごとに医療機関コードという番号が振られています。医療機関コードについては、医療事務従事者であれば知っておきたい診療報酬請求事務に関わるもののひとつです。

本コラムでは、この医療機関コードについて詳しく解説していきます。また、医療機関コードの変更はレセプト処理に大きく影響することもあるので、その点についても詳しく解説します。

目次

医療機関コードとはレセプトや処方箋に記載する10桁の数字

診療報酬請求においては、医療機関コードとは非常に重要なものですが、普段患者として医療機関を受診する場合はあまり意識することがありません。

医療機関コードとは、医療機関毎に付与された10桁の数字のことです。原則として、他の医療機関と医療機関コードが重複することはありません。

医療機関コードはレセプトや処方箋に記載されており、意識することはあまりなくても、医療事務従事者にとっては毎日自然と目にするような非常になじみの深いものです。

医療機関コードを用いる目的

医療機関コードという番号を各医療機関に振る目的とは何なのでしょうか。

医療機関コードは、薬局でも処方内容とともにデータのひとつとして入力されるので、突合点検という医療機関と薬局の処方内容に誤りがないか審査機関でチェックするときに重要な役割を果たします。

全国に存在する医療機関のなかには、医療機関名称が全く同じというところもあります。医療機関に10桁のコード番号を付与することで区別をつけ、処方内容のチェックを正しく行えるようにしているのです。

医療機関コードの様式

ここでは、医療機関コードの10桁の内訳について、説明していきます。

医療機関コード:都道府県番号(2桁)

医療機関コードの上2桁には、都道府県番号という番号が入ります。

北海道から沖縄まで47都道府県すべてにそれぞれ番号が振られており、その番号をみれば、どの都道府県の医療機関なのかがわかるようになっています。

たとえば、東京の都道府県番号は13なので、東京都にある医療機関のコード番号はすべて13から始まる番号になっています。

医療機関コード:点数表番号(1桁)

医療機関コードの上から3桁目には、点数表の種別ごとに振られた番号が入ります。

医科は1、歯科は3、調剤は4などと点数表の区分ごとに番号が決められており、その決められた点数表番号が医療機関コードの3桁目に入っています。

そのため医療機関コードの3桁目をみれば、医科なのか歯科なのかなど施設の区分がわかるようになっています。

医療機関コード:郡市区番号(2桁)

医療機関コードの4桁目5桁目には、郡市区毎に振られた番号が入ります。

都道府県番号の地区バージョンのようなものというとイメージしやすいでしょう。医療機関コードの4桁目5桁目をみれば、都道府県のなかでもどの地域の医療機関かがわかるようになっています。

医療機関コード:医療機関等番号(4桁)

郡市区番号につづく4桁の数字は、各医療機関に振られた番号です。

医療機関毎に振られる4桁の番号ですが、番号によっては他の都道府県の医療機関と重複することもあります。この点については都道府県番号や郡市区番号で区別できますから、医療機関等番号のみが重複していても問題ありません。

医療機関コード:検証番号(1桁)

医療機関コードの下1桁には、検証番号というものが入ります。

検証番号とは、記載誤りや入力誤りをチェックすることを目的に設定された番号のことをいい、チェックデジットともいいます。

決められた計算式ではじき出されるもので、データがおかしくないかどうかを点検できます。

医療機関コードの変更

基本的に特別な事情がない限り、医療機関コードが変わることはありません。しかし、医療機関コードは変更されることがあるので医療事務従事者はどのようなときに医療機関コードが変更になるのかを知っておく必要があります。

ここでは医療機関コードが変更になる理由について解説します。

医療機関コードが変更となる理由

医療機関コードが変更になる理由として、よく挙げられるのが以下の2つです。

  • 開設者の変更がある場合
  • 医療機関の移転がある場合

このような場合、それぞれの地方の厚生局へ医療機関コードを変更するための申請が必要となります。

医療機関コードが変更になることで、診察自体や患者にはとくに影響はありませんが、診療報酬請求業務には大きな影響がある場合があります。

その大きな影響について、続いて解説します。

医療機関コードの変更が月途中にある場合のレセプト処理

医療機関コードが変更になる場合、レセプト業務には大きな影響を及ぼすケースがあります。

それは医療機関コードが月途中での変更になる場合です。旧医療機関コードと新医療機関コードに分けて、レセプトを作成・提出する必要があるからです。

レセプトを新旧の医療機関コードで分けて作成する操作は使用しているレセコンや電子カルテシステムによって異なりますので、ここでは割愛しますが、医療事務従事者にとって処理が非常に面倒になることは少なくありません。

月が変わるタイミングで医療機関コードが変更になれば、そのようなレセプト処理の面倒な処理は回避できますので、知っておくと役立つことがあるかもしれません。

まとめ

医療事務として、診療報酬請求業務に関わる医療機関コードについて解説してきました。

全国の医療機関には、重複しないように10桁の番号が振られており、それぞれの番号に決められたルールがあることがお判りいただけたと思います。なじみのある医療機関のコードを眺めてみると、より理解しやすいでしょう。

医療機関コードが変更になるタイミングによっては、医療事務業務に大きな影響を及ぼすこともありますから、まずはどのような場合に医療機関コードが変更になるのかをぜひ正しく理解しておきましょう。