診療報酬請求事務能力認定の「実技試験」の勉強法!

診療報酬請求事務能力認定の「実技試験」の勉強法!

医療事務の最高峰資格といわれる「診療報酬請求事務能力認定試験【医科】」は、学科試験と実技試験で構成されています。実技試験は、外来カルテ症例と入院カルテ症例の2問があり、特に入院のレセプトは、最低でも1時間はかかる難問です。

そこで、今回は「実技試験の内容や配点」「合否を分ける時間配分」「効率的な勉強法」「レセプト作成のコツ」をわかりやすく紹介します。実技試験に対する疑問や不安はここで解消しておきましょう。

目次

診療報酬請求事務能力認定試験の「実技」はどんな試験?

診療報酬請求事務能力認定試験の「実技試験」は、カルテから手書きで診療報酬明細書(レセプト)を作成する試験です。「医科」では、外来カルテ症例から1問、入院カルテ症例から1問の計2問が出題されます。

試験の出題範囲は、日本医療保険事務協会のホームページにある「診療報酬請求事務能力認定試験ガイドライン」で確認できます。(ガイドラインは、受験する回の「第〇回試験案内」のページ内に掲載されています)

診療報酬請求事務能力認定試験「実技」の配点・合格ラインは?

学科試験も実技試験も、配点については公表されていません。合格ラインは実施回ごとに変わり、直近では以下のような結果となっています。なお、試験に合格するには、学科試験と実技試験の両方で合格ラインを満たさなければいけません。

試験回 学科試験 実技試験
第45回 55点以上( 95点満点) 85点以上(100点満点)
第46回 60点以上(100点満点) 80点以上(100点満点)
第47回 60点以上(100点満点) 85点以上(100点満点)
第48回 75点以上(100点満点) 85点以上(100点満点)

実技試験は正解した項目に応じて素点を算出し、得点が100点満点となるように換算して採点されています。第45回は、誤植があったため採点除外問題が発生し、95点満点となりました。

実技試験は時間配分が合否をわける!?

時間配分は学科60分・外来30分・入院60~80分

診療報酬請求事務能力認定試験は、3時間で学科(80問)と実技(2問)を解かなければなりません。そのため、時間配分が合否をわける大きなポイントとなります。時間配分の目安として、学科を60分、外来レセプト(実技)を30分、入院レセプト(実技)を60~80分で解くと効率的です。

過去問演習で自分の解答スタイルを見つけよう

試験問題は「学科・外来レセプト・入院レセプト」の順に並んでいますが、学科から解いていく必要はありません。一例として、まずは時間のかからない「外来レセプト」を終わらせ、次に正確さが求められる「入院レセプト」にじっくりと取り組み、残った時間を「学科」に充てるという方法もあります。

ただ、人によって解きやすい時間配分、解答順番は変わってくるので、過去問演習を重ねることで自分に合ったスタイルを見つけていきましょう。

学科が合格ラインを超えないと、実技は採点してもらえない!?

診療報酬請求事務能力認定試験では、学科と実技の両方が合格ラインを超えなければ、合格になりません。つまり、どんなに実技のレセプトが完璧でも、学科が合格基準満たしてないと、実技は採点してもらえないのです。

特に学科は時間との戦いになるので、実技をなるべく短時間で終わらせ、学科はわかる問題からどんどん解いていくことが大切です。また、診療報酬請求事務能力検定試験では、試験会場に診療報酬点数早見表やテキストなどの資料を持ち込むことができます。普段から点数表や資料をさっと素早く引けるように、ふせん・インデックスでわかりやすく整理しておきましょう。

診療報酬請求事務能力認定試験「実技」の勉強法

「実技試験」の過去問を見てみよう

診療報酬請求事務能力認定試験の実技試験では、以下のような問題が出題されます。

診療報酬請求事務能力認定試験「実技試験」の勉強法

実技試験の具体的な勉強法としては、「「診療報酬請求事務能力認定試験」の勉強の仕方を教えて!?」でも触れていますが、以下の手順で進めていくことで、効率的に勉強を進めることができます。なかでも大切なのは「レセプト作成」の演習です。

1.テキストをさらさらと読む(1回目)

全体像を知るためにさらさらと読み進めます。内容は理解できなくても構いません。「診療報酬請求事務能力認定試験ってこんな感じか」とわかればOKです。

2.じっくり読む(2回目)

1ページ1ページ、丁寧に読んで理解を深めていきましょう。40%ほど理解ができれば上出来です。

3.重要ポイントにマーカーを引きながら、じっくり読む(3回目)

重要ポイントを頭に入れていきましょう。マーカーを引きながら、70%の理解を目指します。

4. 実技の過去問(1回分)の解答を見ながら書き写す

内容は理解できなくても構いません。実際に手を動かして書くことで、実技試験のイメージがつかめるようになります。

5. 解答・解説を見ながら、実技の過去問を解く

解答・解説を見ながら問題を解いていきましょう。解説を読みながら進めることで、「ここはこういう理由で、このように記入する」ということが少しずつわかってきます。何度もわかるまで繰り返し、解答を見なくても埋められるようになったら、次の問題に進みましょう。

6. 時間を計り(3時間)過去問を解く。

解答を見なくても自力で解けるようになったら、実際に時間を計って本番さながらに、過去問(学科・実技)を解いていきましょう。そして、間違えた箇所やわからない箇所に「〇」をつけ、解説とテキストで理解します。この演習を繰り返すことで自分にあった時間配分が見えてくるはずです。

7.「〇」をつけた部分は、自力で解けるようになるまで繰り返す。

「〇」をつけた部分は後日、自力で解けるようになるまで何度も挑戦しましょう。人は「間違える」ことで、記憶をより深く定着させることができます。間違いをチャンスととらえ、自分の知識として定着させていきましょう。

レセプト作成を制する者は、実技試験を制す

実技試験攻略のコツは、「レセプトをたくさん書いて慣れる」こと

実技の攻略のコツは、とにかくレセプトをたくさん書くこと。数をこなすことで、素早く算定をするコツが自然と身につきます。また、過去問演習でよく出る算定項目を知り、カルテにどのように書かれているかを知ることも大切です。

先に紹介した勉強法の4~6に重点を置き、レセプト作成の問題を数多くこなすことで、実践力を身につけていきましょう。

まとめ

今回は、医療事務の最高峰資格「診療報酬請求事務能力認定」試験の、実技にスポットを当て「実技試験の内容や配点」「合否を分ける時間配分」「効率的な勉強法」「レセプト攻略のコツ」を紹介しました。

実技で合格点を取る秘訣は、とにかくレセプト演習をたくさん行うこと。直近の過去問を数多くこなし、問題の形式や算定のコツ、時間配分を見につけていきましょう。