「診療報酬請求事務能力認定試験」の勉強方法は?~実技や過去問~

「診療報酬請求事務能力認定試験」の勉強の仕方を教えて!?

診療報酬請求事務能力認定試験【医科】の受験の検討しているものの、「仕事と試験勉強を両立できるか不安」「効率的な勉強方法が知りたい」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は、仕事をしながら3~4ヶ月で合格を目指す人に役立つ「学科試験の勉強方法」「実技試験の勉強方法」「過去問の勉強方法」「勉強時間のつくり方」をご紹介します。

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目次

学科試験の勉強方法

自分に合ったテキストを選ぼう!

診療報酬請求事務能力認定試験の勉強を始めるにあたり、何よりも大切なことは「自分に合ったテキストを選ぶ」ことです。独学はもちろんのこと、通信教育や通学講座を利用するにしても「わかりやすいテキスト選び」をできるかが合否を決めるポイントとなります。

1.頻出ポイントを押さえた、厚過ぎないテキストを選ぶ。

書店でテキストを見比べ、なるべく薄いものから選びましょう。

2.自分のレベルに合った、読み進めやすいテキストを選ぶ。

パラパラと読んで内容がすっと頭に入ってくるものが、あなたに合ったテキストです。

3.イラストや表が多いテキストを選ぶ。

イラストや表を上手に使った「簡潔でわかりやすいテキスト」を選びましょう。

4.重要ポイントがわかりやすい、カラーのテキストを選ぶ。

重要ポイントを把握しやすい、カラーのテキストがおすすめです。

学科試験の効率的な勉強方法とは?

自分に合ったテキストと出会えたら、いよいよ試験勉強スタートです!ここでは合格者アンケートを参考に、効率的な勉強方法をご紹介します。

1.目次にさっと目を通す:30分

まずは目次をざっと眺めて、全体像を把握しましょう。

2.テキストをさらさらと読む(1回目):3日

全体像を知るためにさらさらと読み進めます。この際、内容は理解できなくても問題ありません。「診療報酬請求事務能力認定試験ってこんな感じか」と理解することが大切です。

3.じっくり読む(2回目):7日

1ページ1ページ、丁寧に読んで理解を深めていきましょう。40%ほど理解ができれば良いでしょう。

4.重要ポイントにマーカーを引きながら、じっくり読む(3回目):10日

重要ポイントを頭に入れていきましょう。マーカーを引きながら、70%の理解を目指します。

各項目の最後に書いてある「●日」は、3~4ヶ月で勉強するときの目安です。ご自身のペースに合わせて調整していきましょう。

実技試験の勉強方法

実技試験の出題傾向

実技試験の問題は、外来と入院から1問ずつ出題されます。近年、実技試験が少しずつ難しくなる傾向にあるため、点数算定とレセプト作成をしっかりとマスターしておきましょう。

なお、過去の外来カルテの症例では、41~43回は病院、38~40、42、44~47回は診療所の症例が出題されています。

実技試験の効率的な勉強方法とは?

実技試験の効率的な勉強方法としては、学科試験の勉強方法で紹介した2~4をまずは行います。その上で、以下の方法を行いましょう。

実技の過去問(1回分)の解答を見ながら書き写す:1日

内容は理解できなくても構いません。実際に手を動かして書くことで、実技試験のイメージがつかめるようになります。

解答・解説を見ながら、実技の過去問を解く:15日

解答・解説を見ながら問題を解いていきましょう。解説を読みながら進めることで、「ここはこういう理由で、このように記入する」ということが少しずつ理解することができます。何度もわかるまで繰り返し、解答を見なくても埋められるようになったら、次の問題に進みましょう。

過去問題集の勉強方法

頻出問題を押さえる

診療報酬請求事務能力認定試験の勉強は、「過去問に始まり、過去問に終わる」と言われています。なぜなら、安定した合格率・合格者の知識レベルを維持するため、「毎回、似たような問題が出る」からです。

そのため、診療報酬請求事務能力認定試験に出そうな問題は、過去問を分析することによって予想することができます。また、過去問を数多くこなすことで、試験の形式や頻出ポイントも分かるようになります。

過去問題集の選び方

診療報酬請求事務能力認定試験の過去問題集の選び方は、以下の通りとなります。

1.2年以上の過去問が載っている問題集を選ぶ

過去問をこなせばこなすほど出題傾向が分かり、合格に近づきます。特に、レセプト作成は数をこなさなければ上達しないため、なるべく多く過去問が載っている問題集を選びましょう。

2.解説が丁寧な問題集を選ぶ

内容を読んだ上で、自分自身で理解しやすいものを選びましょう。理解しやすいかしやくないかで、勉強の進捗具合が変わってきます。

3.よく出る問題に印がつけてある

「よく出る(A)」「出る(B)」「ときどき出る(C)」のように、ランク分けがしてあるものがおすすめです。

過去問題集の勉強方法

1.過去問題集をさらさらと眺めて、問題形式をチェック(1回目):1日

どんな問題があるか、どんな問題形式か、どんな風に問われるかをチェックしましょう。内容は理解できなくても大丈夫です。

2.過去問1回分を解く(1回目):4日~10日

分からない問題・間違えた問題に「〇」をつけ、解答と解説を読んで解決しましょう。

繰り返して解いているうちに、解く問題数が減り、問題を解くスピードも早くなっていきます。間違える問題がなくなってきたら、次の過去問に進みましょう。

何度も過去問を繰り返し慣れてきたら、本番さながらに時間を計って解いてみましょう。途中、「〇」がついていない問題も忘れてしまわないよう、ときどき見返すことをおすすめします。

忙しい人の「勉強時間の作り方」

すきま時間を有効活用

仕事や家事・育児などで勉強時間を多く確保できない方には、すきま時間を利用した勉強法がおすすめです。脳は数分単位の勉強を繰り返すことで「短期集中の神経回路」が鍛えられ、すぐに集中できる脳へと変わっていきます。

また、一つのことを記憶したあと、10分ほど時間をかけて記憶として定着するので、「5分勉強」「ほかの作業(記憶定着)」「5分勉強」「ほかの作業(記憶定着)」という細切れで勉強を行うことで、合計で数時間分の勉強時間を確保することができます。

まとめ

今回は診療報酬請求事務能力認定試験に対して、仕事をしながら3~4ヶ月で合格を目指す人に役立つ勉強方法や、時間の作り方についてご紹介しました。

診療報酬請求事務能力認定試験の受験者は、半数以上が社会人です。忙しい社会人が効率的に勉強を進めるコツは、しっかりとした学習計画を立て、頻出問題にポイントを絞った勉強法と、細切れ時間を活用することです。

無駄を省いた勉強法で、最短期間での合格を目指しましょう。

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