裁判所事務官の合格率はどのくらい?

裁判所事務官の合格にはどのくらいの競争が待っているのか?
1.裁判所事務官の採用試験の基本情報
裁判所事務官の採用は、「総合職」と「一般職」という2つの職種に分かれて採用がされています。 また、総合職は「院卒程度区分」と「大卒程度区分」、一般職は「大卒程度区分」と「高卒程度区分」の2つずつに受験対象者の属性が分けられています。 さらに、総合職だけは、「裁判所事務官」と「家庭裁判所調査官補」という2種類に分けられています。
2.裁判所事務官の合格率はどのくらい?
ここからは、裁判所の試験実施概要を参考に、平成30年度の試験結果をもとに、各試験区分での合格率を紹介していきます。
裁判所事務官一般職試験(大卒程度区分)の合格率
平成30年、裁判所事務官一般職試験(大卒程度区分)の合格率は12.8%です。
平成30年度の裁判所事務官・大卒区分程度での一般職試験の一次試験受験者数の合計は8824名で、そのうち1次試験の合格者は3107名、最終合格者数は1131名となっています。
そのため、1次試験を通過するための倍率は2.85倍ほどで、最終的に合格するためには、7.8倍の倍率を突破する必要があります。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
平成30年 | 8,824人 | 1,131人 | 12.8% |
平成29年 | 8,469人 | 961人 | 11.3% |
平成28年 | 6,413人 | 765人 | 11.9% |
平成27年 | 10,799人 | 942人 | 8.7% |
裁判所事務官一般職試験(高卒程度区分)の合格率
平成30年、裁判所事務官 一般職試験(高卒程度区分)の合格率は3.9%です。
平成30年度の裁判所事務官・高卒区分程度での一般職試験の一次試験受験者数の合計は3092名で、そのうち1次試験の合格者は352名、最終合格者数は122名となっています。
1次試験の通過倍率は8.78倍であり、最終的に合格するまでの倍率は25.3倍にも上ります。
大卒区分と比べると採用人数がかなり少なく絞られているので、採用されるのはかなり狭き門を突破する必要があります。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
平成30年 | 3,092人 | 122人 | 3.9% |
平成29年 | 3,174人 | 95人 | 3.0% |
平成28年 | 2,985人 | 67人 | 2.2% |
平成27年 | 2,861人 | 73人 | 2.6% |
裁判所事務官総合職試験(院卒程度区分)の合格率
平成30年、裁判所事務官 総合職試験(院卒程度区分)の合格率は9.7%です。
平成30年度の裁判所事務官・院卒区分程度での総合職試験の一次試験受験者数の合計は124名で、そのうち1次試験の合格者は85名、二次試験合格者数は23名、最終合格者は12名となっています。
よって、1次試験を通過するための倍率は1.46倍ほどで、二次試験では3.48倍、最終的に合格するための倍率は10.3倍となっています。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
平成30年 | 124人 | 12人 | 9.7% |
平成29年 | 171人 | 13人 | 7.6% |
平成28年 | 420人 | 9人 | 2.1% |
平成27年 | 571人 | 8人 | 1.4% |
裁判所事務官総合職試験(大卒程度区分)の合格率
平成30年、裁判所事務官 総合職試験(大卒程度区分)の合格率は3.6%です。
平成30年度の裁判所事務官・大卒区分程度での総合職試験の一次試験受験者数の合計は421名で、そのうち1次試験の合格者は133名、二次試験の通過者は32名、三次試験の通過者は28名、最終合格者数は15名となっています。
一次試験の通過倍率は3.17倍、二次試験の通過倍率は3.44倍、最終的な倍率は28.1倍となります。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
平成30年 | 421人 | 15人 | 3.6% |
平成29年 | 411人 | 15人 | 3.6% |
平成28年 | 375人 | 10人 | 2.7% |
平成27年 | 615人 | 12人 | 1.9% |
家庭裁判所調査官補試験の合格率
平成30年、家庭裁判所調査官補試験の合格率は11.3%です。
平成30年度の家庭裁判所調査官補試験の一次試験受験者数の合計は398名で、そのうち1次試験の合格者は203名、最終合格者数は45名となっています。一次試験の通過倍率は1.96倍、最終的な倍率は8.8倍となります。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
平成30年 | 398人 | 45人 | 11.3% |
平成29年 | 413人 | 42人 | 10.1% |
平成28年 | 398人 | 45人 | 11.3% |
平成27年 | 490人 | 41人 | 8.4% |