マンション管理士とはどんな資格?仕事内容や試験情報をご紹介!

マンション管理士とはどんな資格?仕事内容や試験情報をご紹介!

マンション管理士とはどんな資格?
目次

マンション管理士とはどんな資格なの?

マンション管理士とは、不動産・マンション管理業界で注目されている国家資格のことです。
マンション管理士の資格を持っていると、不動産や建築に関わる法律的な仕事ができます。
管理組合の運営に区分所有法等や民法、建築設備に必要な建築基準法等などのほか、マンション管理適正化法について学べる資格です。

マンションは、個人で所有する戸建て住居とは異なり、多くの部分は住民が全員で共同所有する財産という特徴を備えています。
内装部分などは、世帯ごとで思い思いに改装できる自由度はあるものの、ベランダは共用部分とされているなど、線引きが難しい部分があります。

マンション管理士とは、法律的な知識を備えたマンションの管理人としての資格のことで、マンション特有の建築の問題や住民間のトラブルなどに対応できるようになります。

マンション管理士の仕事内容って?

マンション管理士の仕事は、大きく3つに分けることができます。

その1:マンションの運営

マンションは、老朽化や災害等による建物の破損、または法規制の改定による設備の見直しなどがある場合は、住民がその工事費用を負担しなければなりません。
そのために、入居時から修繕費の積立を行うのが一般的です。

しかし、住民によっては、積立を滞納するケースもあります。
また、建て替えなどになれば大きな金額が住民の負担としてのしかかってきます。

さらに、工事を行うには、住民の意見が一致しなければならず、費用の問題も含めて住民同士のトラブルの原因になりやすい傾向があります。
このようなトラブルを法的な面から解決するのが、マンション管理士の仕事の1つです。

その2:建物の保全・修繕・調整・設備設置

建物の構造上の技術的な問題に対処することで、建物の保全や修繕と調整、設備の設置などについて適切に判断していく役割を担います。
実際に工事を発注するにしても、専門の知識を有していなければ、適切な金額であるかどうかの判断はできません。

その判断を下したり、工事業者の選定をしたりするのが、マンション管理士の役割です。

その3:住民間のトラブルに関する助言・指導

マンションなどの集合住宅では、住民間のトラブルが発生することも珍しくありません。たとえば、駐車違反や騒音、ペット飼育など、住民同士のトラブルになりやすいケースに対して助言や指導を行います。

マンション管理士の年収や給料はいくらなの?

マンション管理士の年収は、330~550万円が多く、平均年収はおよそ400万円といわれています。
マンション管理士以外に、宅地建物取引士や二級ボイラー技士の資格も合わせて持っていると、500~600万円程度の年収が期待できます。

また、年代ごとの平均年収は、下記の通りとなります。

20代前半 20代後半 30代前半 30代後半 40代前半
314万円 391万円 429万円 490万円 550万円

20代前半ではやや低い傾向はあるものの、全体的にみれば決して悪い収入とはいえないでしょう。
建築から運営、さらに住民同士のトラブルに至るまで、幅広く柔軟性を持って取り組むマンション管理士という仕事だけに得られる報酬です。

マンション管理士の資格は欠かせないのか

資格がなくても、マンションの管理人をすることや、マンション管理会社自体に勤務することは可能です。
しかしながら、マンション特有のさまざまな問題を適切で円滑に進めていくためには、マンション管理士の資格は不可欠であるといえるでしょう。

マンションで発生しやすいトラブルの多くは、法的な問題が絡んでいます。
建築法や不動産に関する法律に民法など、幅広く網羅している必要があり、それらの知識を武器に、マンションの住民や管理組合に対してコンサルタント的な役割をしなければなりません。

マンションの管理をするには、マンション管理士のほかに、管理業務主任者という資格があります。
管理業務主任者とは、管理業務委託契約に関する重要事項の説明や、マンションの管理状況を組合に報告するのが仕事です。

マンション管理人になるためには、他にも宅地建物取引士も持っているといいでしょう。
マンション管理会社に勤務する場合のことを考えれば、就職しやすい条件として、宅地建物取引士を持っているのは有利です。

マンション管理士の資格試験情報

ここからは、マンション管理士の資格試験に関する情報を紹介していきます。
受験資格や条件、受験日、申し込み方法などを分かりやすく解説していくので、受験が可能かどうか、準備には何が必要なのかを考えてみるといいでしょう。

受験資格

マンション管理士は、受験に制限は一切ありません。
基本的には、誰でも試験を受けること自体は可能です。
ただし、マンション管理士と関連のある仕事に就いている人が多く受験する傾向はみられます。

不動産関係者、または不動産業界への就職希望者などが主です。
こうした傾向から、マンション管理士の資格が、マンションを管理するという観点だけでなく、不動産業界では重要性の高い資格として意識されているということが分かります。

受験日

受験日は、毎年国土交通大臣名によって官報で公告されます。
マンション管理士の受験日は、毎年11月下旬に設定されることが多く、2018年の場合は11月25日が試験日です。

官報は「官報販売所」で購入できます。
個別の販売所として地方裁判所の近くに設置されている場合もあれば、書店の中に含まれている場合もあります。

各都道府県に1ヶ所以上はあるので、調べてみましょう。
近くにない場合はウェブで見ることも可能です。

申し込み方法

マンション管理士の受験に申し込むには、まず受験案内を入手しましょう。
受験案内は個別に取り寄せるか、難しい場合はダウンロードも可能です。

ダウンロードした願書に必要事項を記載して郵送することで申し込みとなり、試験を受けることができます。
ダウンロードは、マンション管理センターのホームページ(http://www.mankan.org)から行います。
マンション管理センターのホームページからは、過去に出題された問題などのダウンロードも可能です。

マンション管理士の試験は合格しやすいの?

マンション管理士は、さまざまな法律の知識が求められる資格です。
そのため、合格の難易度が気になる人は多いのではないでしょうか。
ここでは、マンション管理士の試験の合格率と難易度について紹介していきます。

合格率

マンション管理士は、年度によって受験者数は異なり、1万3000人〜1万7000人ほどが毎年受験しています。
その中で、合格率はどのくらいなのか、下記にまとめました。

2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
8.4% 8.2% 8.0% 9.0% 7.9%

上記の表からも分かる通り、最も高かった年度でも、合格率は10%に達していません。

難易度

マンション管理士の合格率は10%を切っており、その難易度は高いといえます。
実際に、難しい資格として位置づけられるようになってきています。
参考として、簿記検定1級の合格率をあげてみましょう。

簿記検定1級は、毎年6月と11月の2回受験があるので、2015〜2017年の3年間、計6回の受験を例にします。
2015年は8.8%と9.6%、2016年は10.8%と9.3%、そして2017年は8.8%と5.9%です。

若干合格率が低いときも見受けられるものの、10%を超えているときもあります。
比較してみると、難易度が高いといわれている簿記検定1級よりも、マンション管理士の難易度が高いことが分かります。

マンション管理士の資格勉強のポイントとは

難易度の高さから考えると、マンション管理士の試験に合格するためには、計画的で綿密な勉強が不可欠です。

ここでは、マンション管理士の合格に必要な勉強時間と、取り組み方について紹介します。

必要な勉強時間

マンション管理士の試験に合格するための勉強時間としては、一般的に600時間程度は必要だといわれています。期間にすると、半年~1年程度です。

1日のうちにどれくらいの割合を勉強に当てられるかにもよるので、時間配分によってはもっと長い期間がかかるでしょう。また、働きながら勉強をする場合は、1年以上必要になるかもしれません。
他の資格と比べると難易度が高いため、その分、合格に必要な勉強時間も多くなります。

取り組み方

マンション管理士に合格するには、勉強法や期間など、じっくり考えて取り組むことが必要です。

マンション管理士の資格勉強にて最初に行うことは、過去問題を精読することです。これによって、今までの出題の傾向をつかむことができます。
過去問題はマンション管理センターのホームページより、ダウンロードすることができます。

過去問題を利用して出題傾向をつかんだら、次に基本テキストと過去問題の往復をします。そして、徹底的に過去問題が解けるようにしていきましょう。

また、人によって1日に確保できる勉強時間に差があるため、毎日2~3時間程度費やすのであれば、1年前から勉強をスタートさせましょう。
600時間を目安に、自分が取れる時間を考えてスタートする時期を決めると計画しやすくなります。

勉強のポイントとしては、理解できるまで重点的に取り組むこと、そして、問題を解いて理解できなかったところは、何度でもできるようになるまで復習することです。

独学でマンション管理士の資格はとれる?

マンション管理士は、難易度が高いので、出題傾向を把握したり要点を絞って勉強したりすることが大切です。生半可な姿勢で取り組んでしまうと、要領をつかめず、なかなか合格できないといった事態も起こりかねません。

また、独学だとかなり厳しいものになるため、あまりおすすめはできません。しかしながら、働きながら勉強するには、毎日どこかへ通うのは、時間配分が難しい人も出てくるため、通信教育などを検討してみることをおすすめします。

まとめ

マンション管理士は、マンション管理には欠かせない資格であり、持っていると就職にも有利です。しかしながら、マンション管理士の資格取得は難関で、多くの勉強時間を必要とします。

勉強方法は、通学・通信教育・独学とさまざまな方法があるので、ご自身の生活スタイルなどに合ったやり方にて、勉強を進めて合格を目指しましょう。