管理業務主任者の合格率はどれくらい?

管理業務主任者の合格率はどれくらい?

管理業務主任者の試験は、年に1回。そのため、不合格になるとまた1年間勉強しなければなりません。勉強へのモチベーションを落とさないためにも、受験者としては1回で合格したいですよね。

そのためにも、試験の合格率がどれくらいなのかを知り、確実に合格できるよう効率のいい勉強計画を立てる必要があります。管理業務主任者試験の合格率の推移や、合格者の年齢や性別などの傾向も参考にしてください。

➡管理業務主任者試験の難易度についてはこちら
目次

管理業務主任者の合格率について

直近、令和5年度の管理業務主任者試験合格率は21.9%でした。

管理業務主任者の試験は、平成13年から始まった試験です。試験の主体は国土交通大臣で、一般社団法人・マンション管理業協会を指定試験機関としている国家資格になります。

管理業務主任者試験の初回(平成13年度)の合格率は、58.5%と非常に高いものでした。その次からは受験者数も減り合格率も20〜30%前後に変化しています。管理業務主任者試験は年々知名度も上がったため、試験自体の難易度が高くなり、ここ数年の合格率はおおむね20%台となっているのです。

マンション管理士試験の合格率は約7~11%なので、管理業務主任者試験のほうが難易度はぐっと低く、挑戦もしやすいのです。また、難しい問題が多く出題された年は合格基準点が低く(33点ほど)、問題がやさしかった年は合格基準点が高く(37点ほど)なっています。

管理業務主任者の年度別推移

平成29度〜令和5年度・管理業務主任者試験の、年度別合格率を比べてみましょう。

年度 受験者数 合格者数 合格率
平成29年度 16,950人 3,679人 21.7%
平成30年度 16,249人 3,531人 21.7%
令和元年度 15,591人 3,617人 23.2%
令和2年度 15,667人 3,739人 23.9%
令和3年度 16,538人 3,203人 19.4%
令和4年度 16,217人 3,065人 18.9%
令和5年度 14,652人 3,208人 21.9%

ここ7年間の平均合格率は、約21.5%となっています。また、年度によっても異なりますが、マンション管理士試験と比較すると、管理業務主任者の受験者は平均3,000人ほど多いのも特徴です。

管理業務主任者の合格者の年齢や性別

管理業務主任者試験は、どのような人が受験しているのでしょうか。合格者の年齢や性別など、特徴を調べてみました。

管理業務主任者・合格者の年齢

管理業務主任者試験は、マンション管理士と同様に、国家試験の中でも受験者の年齢層が高いことで知られています。

令和5年度の受験者の平均年齢は、男性が約45.8歳、女性が38.2歳です。また、受験者の最高年齢は79歳(男性)、最小年齢は17歳(男性)。受験者の年齢層がはば広いのも、管理業務主任者試験の特徴です。

管理業務主任者・合格者の性別

管理業務主任者試験の受験者の性別は、男性が多いのが特徴です。令和元年~5年の5年間の性別と合格率のデータを見てみましょう。

男性合格者 男性合格率 女性合格者 女性合格率
令和元年度 2,902人 23.8% 715人 21.0%
令和2年度 2,945人 24.3% 794人 22.4%
令和3年度 2,462人 19.4% 741人 19.4%
令和4年度 2,408人 19.1% 657人 18.3%
令和5年度 2,516人 22.2% 692人 21.0%

男女ともに、その年によって数%の推移はあるものの、大きな変化はないようです。

フォーサイトの管理業務主任者通信講座の合格率

フォーサイトでは、マンション管理士と管理業務主任者の通信講座を設けています。

フォーサイトの通信講座の特徴は

  • フルカラー印刷の、カラフルでみやすい教材
  • ハイビジョン講座映像のDVD
  • レベルアップカリキュラム
  • 多くの合格者を輩出してきた講師陣
  • 丁寧なフォローシステム

により、全国平均よりも高いレベルの合格者(受講生の)を誇ります。比較してみましょう。

マンション管理士の合格率比較
フォーサイト合格率 36.6% 全国平均合格率 10.1%
管理業務主任者の合格率比較
フォーサイト合格率 73.0% 全国平均合格率 21.9%

フォーサイトでは、『全国平均(2023年度)の3.33倍』という高い合格率を記録しました。

2023年度、フォーサイトのマンション管理士と管理業務主任者の通信講座の受講生のアンケート結果では、以下のようになっています。

合否について
人数 割合
合格者 127人 56.2%
不合格者 99人 43.8%
受験回数について
回数 人数 割合
初受験 160人 70.8%
2回目 34人 15.0%
3回目 23人 10.2%
4回目 7人 3.1%
5回目以上 2人 0.9%

管理業務主任者は、挑戦しやすい合格率の試験!

マンション管理に関する国家資格であるマンション管理士と管理業務主任者は、試験の範囲もかぶるために、両方の資格取得を狙う人も少なくありません。

マンション管理士は平均合格率8.5%と難易度が高いために、最初に管理業務主任者から受験するのがおすすめです。管理業務主任者試験に合格すれば、マンション管理士試験の際に5点免除になるので、その分合格しやすくなります。

両方とも1年に1回だけの試験なので、受験する際は試験日までの勉強計画をきちんとたててから挑戦しましょう。

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この記事の監修者は
北川えり子(きたがわ えりこ)

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【出身】東京都
【経歴】拓殖大学外国語学部卒。マンション管理士・管理業務主任者、行政書士、海事代理士、宅建等の資格を保有。
【趣味】旅行、ドライブ
【座右の銘】未来とは、今である。

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