令和3年度 管理業務主任者試験 解答速報・試験講評

全体講評

令和3年12月5日（日）に、令和3年度管理業務主任者試験が実施されました。
受験されたみなさま、お疲れさまでした。

今年の試験について、合格点が37点であった昨年の試験と比較して、全体的な難易度は、「やや難しい」という印象でした。

基礎的な問題や過去に出題された問題も出題されていましたが、過去問対策だけでは、正解を絞り込めない問題もありました。例年通り、典型論点を着実に得点し、ケアレスミスを防ぎ、場合によっては捨て問の判断を行う必要があったように思われます。

形式面の分析

年度	個数問題	ページ数	合格点
平成28年度	2	34	35
平成29年度	3	32	36
平成30年度	4	37	33
令和元年度	5	32	34
令和2年度	7	33	37
令和3年度	12	33	?

個数問題12題（委託契約書1題、標準管理規約6題、区分所有法1題、判例1題、消費者契約法1題、適正化法2題）の他、組合せ問題4題（長期修繕計画作成ガイドライン1題、民法・借地借家法1題、適正化法2題）となっています。

内容面の分析

科目	【主要科目】 フォーサイトテキスト01、02 5問免除、区分所有法、規約、委託契約書、民法
出題数	50問中28問
目標得点	8割

出題内容の分析

5問免除

指針からの出題がありませんでした。組合せ問題（2題）について時間がかかったかもしれません。その他の問題についても判断に迷う問題だったと思います。

区分所有法

共用部分の持分・変更、建替え決議、管理組合法人、規約共用部分などの典型論点は解きやすかったと思います。また、判例（問39）からの出題がありました。

規約

単独で団地型、単棟型と織り交ぜて複合用途型からの出題がありました。会計、監事の職務など典型的なテーマの出題となっています。

委託契約書

基本的な知識が問われていたため、しっかり得点したいところです。

民法

意思表示、連帯債務、代理、時効といった頻出分野からの出題であり、難易度もそれほど高くはないため、受験生間の差はあまりなく、得点しやすかったのではないでしょうか。

科目	【マイナー科目】 フォーサイトテキスト03、04 その他の法令、建物・設備、出納・会計
出題数	50問中22問
目標得点	7割

出題内容の分析

その他の法令

建築基準法、借地借家法、宅建業法、賃貸住宅管理業法、滞納問題等からの出題でした。特に特徴的なのは賃貸住宅管理業法（問44）で、この対策をとっていた受験生は少ないと思います。

建物・設備

防水、鉄筋コンクリート、構造・部材、給排水設備、換気設備、防火管理者といった多岐にわたる出題でした。長期修繕計画作成ガイドラインからの出題が昨年同様3題でした。

出納・会計

貸借対照表（問14）から1題、仕訳問題2題の出題でした、問14の出題形式に戸惑った受験生が多かったと思います。

合格ライン（予想）

35点±1