マンション管理士(管理業務主任者)両方で40点以上取得。テキストと問題集をどう使ったか

試験の種類マンション管理士
性別男性
年代50代
試験年度2018年(平成30年度)
エリア東京都
勉強時間1000時間
勉強期間1年間(11月/12月〜)
職業正社員(サラリーマン)
勉強法暗記,模試
商品DVD,テキスト,問題集
受験回数初学者(1回目)
ダブルライセンス宅建
学習スタイル独学,通学
私は長年製造業で経理を担当しており、当面は転職や独立の予定も無いので、マンション管理士・管理業務主任者資格というのは必須ではありません。
ではなぜこの難関試験にチャレンジしたかと言うと、話は前年の宅建士試験に遡ります。
この宅建士資格も私にとっては全く必要性の無いものでしたが、そのときの動機は以下のようなものでした。
・転勤で通勤時間が長くなった(片道50分→1時間50分)ので何か有効活用したい
・日頃子供に「勉強しろ」「勉強は大切だ」と言っているのに自分では何もしないわけにはいかない
・40代最後の記念に何かチャレンジしてみたい
結果、独学でなんとか合格したものの、目標としていた40点には届きませんでした。
反省点として、完全独学ゆえ体系的に学べておらず、また、ポイントを抑えていないので、直前になってもボロボロと“穴”が見つかったことが挙げられます。
そこで、次の年の目標を以下の通り決定しました。
・マンション管理士・管理業務主任者に40点以上でダブル合格


目標が決まったので、達成のための手段を決めて一刻も早く勉強を開始しなくてはなりません。
時間的に通学は無理、また前年の宅建試験で市販本での独学には懲りていたので、通信教育にしました。
まずネットの情報で2社に絞り込みサンプルを取り寄せ、テキストが見やすく合格実績も高いフォーサイトに決定しました。


私の場合前年11月にスタートしました。本試験まで丸1年あるので通常であれば無理の無い日程ですが、翌1月から半年くらいは仕事が多忙で、その時期はあまり勉強に時間が割けないことが分かっていましたので、とにかく一日でも早く始める必要がありました。


まずはDVDを一回通して見て、テキストを読み始めました。主な勉強場所は通勤電車の中です。
テキストを1回読み終わった後は、問題集も始めました。また、スマホに講義をダウンロードして通勤の徒歩時間中に聴いていました。この頃の勉強方法は以下の通りです。
・通勤時間(車内・乗り換えの電車待ち):テキスト読み
・通勤時間(徒歩中):講義聴講
・帰宅後(平日):問題集←ただし帰宅後は時間無いのでなかなか進まず
・休日:空いた時間は近所の図書館で問題集
平日は仕事で拘束される時間が長く、休日も自分のことに全ての時間を使えるわけではないので、とにかく隙間時間を確保するよう心がけました。
また、問題集をやる際には教材のノートを使っていました。各問題の1肢毎に内容を吟味してポイントをメモしていくことになります。
これは結構キツかった...(笑)
何しろマンション管理士と管理業務主任者を合計して1300問以上、それに肢が4つあるわけで...
わからなかったところ、気づきのあったところについては全て記入していったので、とても時間がかかりました。
しかし、後から振り返ってみると、この時に「一旦全ての肢を理解した」のが最後まで活きていたと思っています。問題集はボリュームがあるので一度やっただけでは憶えきれるわけがありません。が、一度理解しているので、2回目以降は、「やったことを思い出す」「理解しきれていなかったところを補充する」「勘違いしていたところを訂正する」「各問題の関連性を整理する」と言うことに集中できたような気がします。この感覚は前年独学で臨んだ宅建試験ではありませんでした。


5月29日にようやくテキストを5回読み終えることができました。
自分はあまり物覚えが良いほうでは無いので、とにかく時間を確保して、愚直に繰り返し繰り返しやるしかないと覚悟を決めていました。ですので、テキストの日付記入欄が5回分あれば素直に5回読みました。(暗記に自信のある方はもっと少なくても大丈夫だと思います。)
また、この日から、勉強の中心をテキストから問題集へ変更しました。それまではノート記入に時間がかかりなかなか進んでいなかったのですが、ここで一気にスピードアップして7月4日にようやく1回目が終了しました。その後はひたすら問題集を繰り返しやっていました。


問題集をやり続けて9月3日に3回目が終了しました。
なお、この回からは問題は全問やっていましたが、時間短縮のため既に分かっている解説部分は読み飛ばし、曖昧なところのみ熟読していました。
この頃は、通勤中の車内は勿論、乗り換えの電車待ち、出勤途中のコンビニのイートインコーナーに立ち寄って始業時間に間に合うまでペン片手に勉強していました。海外出張の時も持って行って、機内・空港ラウンジ・ホテル等で空いた時間を見つけてはやっていました。
この時、テキストは持ち歩いていませんでしたが、必要な時はスマホにダウンロードしたものを参照していました。
また、この頃から市販の模試を始めました。
模試をやる場所については、図書館でやることをお勧めします。隣でしゃべっている学生や、バサバサ音立てて新聞読んでる年配の方、隣で激しく貧乏ゆすりをしている人、等々いますが、かえってそのような気が散る状況でも集中して実力を発揮できる練習になるからです。
この時点で、ギリギリの時もありましたが何とか合格ラインは取れていたので、手応えのようなものを感じていました。ただし、あくまでも目標は「40点以上でダブル合格」です。合格ラインギリギリでは目標に届かないので、残りの時間を最大限にするよう努めました。
なお、市販の模試については、「その時点のレベルを知る」目的のみとするのが良いと思います。一応、採点後に1回だけは見直ししましたが、その後は一度も復習しませんでした。その時間があるならば、フォーサイトの問題集を繰り返した方がいいと思います。
10月に入ってからは、問題集をやりながら、「曖昧なところ」「憶えきれていないところ」を小型のノートにまとめていきました。
そのような状況なので、この頃の週末は家族の用事だけ済ませた後はほぼ終日図書館にこもって勉強していました。また、帰宅途中に夜9時までやっている図書館があるので、平日はそこに立ち寄り平均1hくらいは勉強していました。
このようにして、10月16日に問題集の5回目を終えることができました。
5回目になるといろいろ見えてくるものがあります。例えば、適正化法と建替法との関連性とか、少々難解なもので何となく問題は正解しているけど知識の整理がしっかり出来ていないようなところが見えてきます。この時期は、そのように曖昧な個所をつぶしていく「仕上げ作業」を中心にやっていました。
また、フォーサイトの教材はとても自分に合っていたと思いました。まず、テキストは非常にシンプル。例えば、他のテキストだと1ページに様々な情報を詰め込もうとして、本文解説の他、余白欄に法令の参照先や判例やらがビッシリ書いてあったりするのですが、それが殆ど無い!おかげで、どんどん読み進むことができました。
一方、問題集の解説は非常に詳しく、知識を深めるのに役立ったと思います。


フォーサイトから届いた模試をやってみたところ、マンション管理士・管理業務主任者ともに42点でした。
「これはイケルか?」と思いましたが、とにかく油断しないようにしました。小型ノートへのまとめと暗記を中心にしながら、11月17日に問題集6回目が終わりました。
それでも完璧にはいかず、6回とも間違えたり、まだ曖昧だったり、一度正解しているのに不注意で6回目に間違えてしまったりした問題があったので、7回目はそれらの問題のみ全てつぶしていきました。


問題集をひたすら繰り返したことで「早く解く」力が身についたと思います。両試験とも30分以上時間が余りました。
まずは余った時間でマークミスはないか確認しました。見直しも一応やるのですが、再回答は余程の自信がなければNGだと思っています。今回は1か所のみ明らかに不正解と思われる部分があったので、そこのみ修正しました。
ちなみに、両試験後の感触は、
・全く解らなかったもの:5問
・確実に正答していると思われるもの:20問
・多分あっていると思うけどでもちょっと自信ない:25問
でした。
よって、この25問のうちでどれだけやらかしてしまっているかで、目標の40点に行くか行かないかが決まります。


自己採点では、マンション管理士が41点、管理業務主任者が42点でした。
試験の内容はどちらも同じレベルだと思います。管理業務主任者試験の方が1週間遅いので、この間のラストスパートで1点分伸びたのではないかと思います。


おかげさまで合格できました。目標の40点も達成できました。これは独学では無理だったと確信しています。とにかくフォーサイトの教材を信じてひたすらやり続けたのが良かったのだと思います。
勉強を開始してから1年間、振り返ってみると、「眠い!」とか「ビール飲みたい!」とか「もう今日は頭に入らない!」とかつらいことも多々ありましたが、勉強自体は非常に楽しく充実したもので、勉強そのものがつらいと思ったことは殆ど無かったように記憶しています。
そもそも、「勉強自体がいやでいやで仕方ない」という人が、通信教育の資料を取り寄せて、この一合格者の体験記なんかを目にすることは無いと思います。よって、おそらくこれを読んでいただいている皆様は既に「勉強したい」「チャレンジしたい」のだと思います。
それで動機の半分は固まっているので、いますぐ何のためにやるのか具体化して目標を決め、一日も早く勉強を開始して充実した日々を過ごしてください。応援しています。
7おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



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