理系学生におすすめの資格 3選

理系の勉強は専門性の高いものが多く、学校で学んだだけで満足してしまう方が多いようです。しかし社会に出れば同じ学問を学んだ方は多く、学校で学んだというだけではライバルに差がつけられるほどではありません。

そんなライバルと差をつけるには、自身が学んだ道の知識を補完する資格の取得がおすすめです。ここでは特に理系学生におすすめとなる資格をいくつかご紹介したいと思います。

不足分野を補うか強みをより強化するか

理系の学生には学んだ学問によって、専門的な知識を身に着けやすいというメリットがあります。その分同じ分野の学問を学んだ者同士は差がつきにくく、結局学歴や職歴で判断されてしまう傾向にあります。

学歴や職歴で判断されないためには、学んだ学問以外に特徴や強みを持つことが重要です。そんな理系学生や理系卒業生におすすめの資格は大きく2つのタイプに分かれます。

ひとつは自身が学んだ学問の強みをより伸ばすような資格です。学校で学んだだけではなく、さらに資格を持つことでよりその分野に深い知識を持っていることを証明できます。資格を取得することで、職歴や学歴を超えた評価を得ることができるかもしれません。

もうひとつは、自身の学んだ学問に足りない部分を補うような資格を身に着けることです。専門分野を集中して学んだということは、何かしら不足している知識があるということにもなります。その分野を補うような資格の取得を目指す方法です。

自身がどの分野に強く、どの分野に弱いかを冷静に判断し、強みを伸ばすか不足分を補完するかを判断するといいでしょう。

ITパスポート

正式名称 ITパスポート
資格種類 国家資格
分野 IT
認定団体 経済産業省
試験形式 四肢択一式
受験資格 特になし
試験日 随時
受験料 5,700円
受験者数(令和2年度) 131,788人
合格者数(令和2年度) 77,512人
合格率 58.8%
フォーサイト合格率(令和2年度) 90.2%
偏差値 45
ITパスポート検定について詳しくはこちら

理系学生におすすめの理由① 近年注目度の高い資格

まだ新しい資格ですが、近年注目を集めるのがITパスポートです。ITを利用する、活用する状況において、最低限必要とされる情報リテラシーやセキュリティ対策に精通していることが証明される資格になります。

この資格の特徴としては、まず業種を制限せずさまざまな業界で活躍できるというポイントがあります。ITを利用しない業界はないといっても過言ではありませんので、自身の進みたい業界で、必ず役立つ資格であるといえます。

さらにこの資格はプライベートでも十分役立ちます。普段の生活の中でもインターネットを利用するケースは多く、こういった時にも資格取得で得た知識があれば、セキュリティの面などでも安心して楽しむことができるでしょう。

理系学生におすすめの理由② 在学中に取得可能

ITパスポートは、比較的取得しやすい資格です。資格取得に条件はなく、在学中に取得することも可能です。理系の学部は学校の講義も多く、レポートも多いため、さらに資格の勉強となると大変な面はありますが、自身が学んでいる学問と紐づけて資格の勉強ができるようであれば、取得は十分可能です。

この資格を在学中に取得しているということは、社会人として最低限必要なIT知識を所有していることになります。これは学生時代の人付き合いや、就職にあたっても大きなアドバンテージになるでしょう。

情報処理系や土木工学専攻におすすめ

理系の学部の中でも、情報処理系の学部で学んでいる方には特におすすめの資格になります。自身の学問の勉強をしながら、その知識を活かして資格取得の勉強もできますし、自身の学んだ専門分野をより強くアピールできる資格になります。

反対に自身の専門分野の弱みを補完するという意味では、土木系や建築系など、デスクワークというより現場で活躍できるような学問を学んだ方でしょう。現場で活躍する学問を学んだ方は、デスクワークを中心に活躍する資格という点が盲点になりやすい傾向にあります。自身の弱みを補完するという意味ではITパスポートはお勧めの資格となります。

日商簿記

正式名称 日商簿記検定
資格種類 公的資格
分野 会計・財務
認定団体 日本商工会議所,各地商工会議所
試験形式 筆記
受験資格 学歴・年齢・性別・国籍に関係なく受験可能
試験日 簿記2・3級:2月・6月・11月の年3回
受験料 簿記3級:2,850円
簿記2級:4,720円
簿記1級:7,850円
受験者数(2021年2月) 1級 6,351人
2級 35,898人
3級 59,747人
合格者数(2021年2月) 1級 502人
2級 3,091人
3級 40,129人
合格率(2021年2月) 1級 7.9%
2級 8.6%
3級 67.2%
フォーサイト合格率(2021年2月) 69.7%
偏差値 2級:58
3級:47
簿記の詳細情報

理系学生におすすめの理由① 理系では意外に盲点となる人気資格

日商簿記の資格というと、総務や経理、人事などのデスクワーク、事務職のための資格のイメージが強いかと思います。その点では理系の学問を学んだ学生にはあまり注目されない資格といえるかもしれません。

しかし日商簿記、特に2級以上の資格を所有していると、デスクワークはもちろん営業職など多くの職種、さらに広い業界で生かすことができるようになります。自身の進む道の選択肢を増やすうえでも取得を目指すのがおすすめの資格となります。

理系学生におすすめの理由② 数字に強い理系学生には取得しやすい

理系の学問を学んだ方からは盲点となるものの、理系の学生にこそおすすめとなるのが日商簿記の資格です。簿記の資格ですから、当然ながら学ぶ上で計算など数学的な要素が強く、文系の学生よりも理系の学生のほうが取得しやすい資格です。

自身の進みたい道において、日商簿記の資格は不要と思っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、日商簿記の資格は仕事の面だけではなく、毎日の生活の中でも役立てることができる資格です。

より細かく家計簿がつけられるようになるなどの特徴もありますが、そもそも自身の財政状況を把握するには適した資格です。たとえ家計簿をつける習慣はなくとも、家計に対する考え方がしっかりしますので、自身の財政状況を正確に把握することができます。

情報処理系や化学・物理分野専攻の方におすすめ

日商簿記の資格を仕事に生かすのであれば2級以上がおすすめ。そしてこの資格を有効に活用できるのは情報処理系などデスクワークが多い学問を学んだ方でしょう。理系の学部の中ではデスクワークへ進むことが多い学部だけに、ライバルと差別化をすることに大きな意味があります。

反対に自身の弱い部分を補完するという意味では、物理学や化学などを専攻した方でしょう。物理学や化学を専攻した方は、専門性の高い学問を学んでいるだけに、比較的汎用性の高い部分での知識が不足しているという印象を周囲に与えます。その印象を覆すために、日商簿記の資格は非常におすすめの資格といえるでしょう。

危険物取扱者

正式名称 危険物取扱者乙種4類
資格種類 国家資格
分野 工業
認定団体 都道府県知事
試験形式 マークシート
受験資格 特になし
試験日 随時
受験料 4,500円
受験者数(令和2年度) 30,305人
合格者数(令和2年度) 12,629人
合格率(令和2年度) 41.7%
偏差値 45
危険物取扱者について詳しくはこちら

理系学生におすすめの理由① 乙種は在学中でも取得可能

危険物取扱者には甲種、乙種、丙種と3つの段階があります。甲種を受験するには大卒、もしくは規定の単位の取得など条件がありますが、乙種、丙種に関して条件はありません。丙種に関しては与えられる権限が限定的になりますので、取得を目指すのであれば条件なく受験できる乙種の資格を目指しましょう。

危険物乙種の資格には6種類の種別があり、もっとも取得者が多いのが第4類の「引火性液体」の資格です。この資格を取得すると、ガソリンや軽油、灯油などの取り扱いが可能となるため、ガソリンスタンドに勤務する方や、ガソリンを運搬する職の方が取得するからです。

乙種のどの種類の資格を取得するかは、自身が進みたい道によって決めるのがベストです。もちろん6種すべて取得してしまえば甲種の資格所有と同じとなりますので、はっきりと道が決まっていない方は、汎用性の高い4類をスタートに、すべて取得してしまう方法もありでしょう。

理系学生におすすめの理由② チャンスが多く取得しやすい

在学中に6種類すべてを受験するのは難しいと思われるかもしれませんが、危険物取扱者の試験は年に2~6回実施されており、非常に受験チャンスの多い資格になります。そのため複数の資格を取得することも難しくはないでしょう。

ただし、資格の種類が変われば、当然ながら出題内容も変わります。それぞれの物質に対し、それなりの知識がなければ複数の資格を取得するのは難しくなります。まずは自身が学んでいる分野にかかわりのあるものから受験するのがいいでしょう。

取得難易度に関しては、その物質について大学で学んでいるのであればさほど難しくはありません。もちろん理系ではなく文系の学生などの場合、大学で専門的な授業を受けることは稀ですので、難関資格となるかもしれません。この点理系の学生が非常に有利な資格といえるでしょう。

化学分野専攻などにおすすめ

おすすめはやはり化学専攻の方でしょう。各物質について専門的に学べるのは、その道に進んだ方の特権です。もちろん物理学などほかの専攻でも、化学の授業で詳しく勉強した方などは抵抗なく勉強できるかと思います。

そのほかの理系額の方にはまず4類から取得を目指すのがいいでしょう。ほかの種類と違いガソリンや灯油は生活の中に根付いている物質ですので、ある程度イメージがしやすいかと思います。

また、すでに社会に出ている理系学部出身者の方には、乙種ではなく甲種をいきなり取得する方法もおすすめです。もちろん勉強範囲は広くなりますが、1度の試験で乙種すべてをカバーできるのは大きな魅力です。

余暇の時間が多い学生であれば1つずつクリアするのもいいですが、勉強の時間を確保しにくい社会人にとっては、できれば一度にまとめて取得できる甲種のほうが、都合がいいかと思います。しっかりと準備期間を確保して挑戦してみるといいでしょう。

まとめ

理系の学生が資格を取得するのであれば、自身が学んだ専門分野の知識をより強化できる資格か、自身に足りない部分を補う資格化どちらかがおすすめとなります。理系の学生は文系の学生よりも専門的な学問を学んでいるケースが多く、大学の授業や研究も時間がかかるものが多くなります。

それだけに文系の学生ほど時間に余裕はないかもしれませんが、社会に出てしまうとそれ以上に時間は無くなります。学生時代に取得できる資格に関しては、できれば取得しておきましょう。

忙しい学生時代に資格を取得するということは、その努力をした、そして結果を出したという点で周囲から評価されるポイントともなります。また、同じ資格を取るのであれば、仕事に生かせるだけではなく、私生活でも活用できる資格を選ぶといいでしょう。