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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

ピーター・ドラッカーを知っていますか?

「知の巨人」「マネジメントの発明者」と言われる経営学者ピーター・ドラッカー。アメリカの自動車会社ゼネラル・モーターズの企業研究で経営管理の重要性を説き、「イノベーション」「目標管理」などの概念を世に知らしめた人です。

そのドラッカーと、高校野球の女子マネージャー。かなり異色の取り合わせで話題の一冊が、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』。ドラッカーの名著『マネジメント』のエッセンスを、ストーリー形式で学べます。

本のカバーや挿絵、ストーリーは”萌え”テイスト。それでありながら、内容は実践的な要素が盛りだくさん。試験を目指して頑張っているものの、ついつい目標を見失いがちな受講生にもおススメです。

「あなたの望むものは何ですか?」
マーケティングで知る、自分と周囲のギャップ

公立高校野球部のマネージャーと野球部の仲間たちが、ドラッカーの教訓に従って協力し合い甲子園を目指す青春ストーリー。非営利組織である公立高校野球部の新人マネージャーみなみは、「マネージャー」と「マネジャー」の勘違いからドラッカーの経営書『マネジメント』と出会います。
そこには企業経営についてばかりでなく、組織についても書かれていました。そこでみなみは、ドラッカーのやり方を野球部に取り入れてみようと試行錯誤を始めます。

「マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす。」

その言葉に従い、まず野球部の存在意義を再定義し、部員たちひとりひとりにインタビューをします。マーケティング調査を行うことで彼らの現実、欲求、価値をあからさまにしていくのです。そして、
①生産的な仕事、
②フィードバック情報、
③継続学習をさせます。
そうすることで、やりがいを感じさせ、彼らに部活動に対する責任感を持たせたのです。

さらに、送りバントなど典型的な高校野球の手法を止め、陸上部や吹奏楽部と連携するなど部の内外の交流を活発にする”イノベーション”を起こします。また一方で、部員の自己目標管理システムを取り入れます。 ドラッカーの名言を組み込みながらも、気負わずに読める展開になっています。

大切なのはプロセス、それとも結果?

周囲の人たちを巻きこみながら、悲願の甲子園出場に向けて邁進する主人公・みなみ。マネジャーの資質で「必要なのは真摯さである。」という言葉通り、真摯に取り組みます。そして、「大切なのは結果ではない。みんなが一丸となって取り組んだ、その過程の方が大事だと思う」という友人に対し、『マネジメント』の言葉を引用します。

「組織構造は、組織のなかの人間や組織単位の関心を、努力ではなく成果に向けさせなければならない。成果こそ、すべての活動の目的である。」

マネジャーとしては、野球部に成果をあげさせる(甲子園に連れて行く)責任がある。「その立場の人間が結果ではなくプロセスを大切にするというのは、真摯さに欠けると思う」と、自分の気持ちを伝えるのです。

この本は、マネジメントの組織論。あなたなら、どうするか? あなたの喜ばせたい人は誰なのか?合格後のことまで想像しながら、読んでみてはいかがでしょうか?

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