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生き方

生き方

儒教発祥の地・中国でもミリオンセラー!
国を越え、言葉を超えた稲盛氏の経営哲学

世界に名立たる大企業・京セラ株式会社、KDDI株式会社を創業し、経営破綻した日本航空株式会社(JAL)の名誉会長に就任後、わずか2年8か月で上場へ導いた稲盛和夫氏。裸一貫からスタートし、1959年に会社(現・京セラ)を設立。約1兆2000億円の売上高を誇る一大グループを築き上げた豪傑です。

成功の礎となったのは、「稲盛教」とも揶揄される独特のフィロソフィー。稲盛氏の「人生哲学」があますところなく語られたのが、2004年に刊行された『生き方』。ジワジワと売り上げを伸ばし、刊行10年目を迎えた2013年3月に100万部突破。近くて遠い彼の国・中国でも100万部超のベストセラーになっています。

判断基準は、「人間として正しいかどうか」
成功への指針は、自らの心構えにある

年を重ねれば重ねるほど、自分を守る鎧の厚さも増してくるもの。知らないこと、分からないことがある場合、それを正直に認めたり、過ちを犯したとき、素直に謝ることが難しい場面もしばしばありますよね。そこで、つい嘘をついたり、誤魔化したり、我欲を張ってしまったり…。

「それは良くない」、「悪いことだ」
そう知っていても、その場しのぎで本心とは裏腹な行動をとってしまった経験は、誰でもあると思います。信仰心の篤い人は「神が見ている」と、宗教上の指針に従って生きる意味や目的を問い、自己を律することが出来るかもしれません。しかし、仕事や家庭、学校など、いつも何かに追われながら、日々やりすごし、ただ流れのままに生きているという人も多いのではないでしょうか。

稲盛氏は、成功の理由について、「人間として正しいことを追求するという指針があったということ」と述べています。

「嘘をついてはいけない、人に迷惑をかけてはいけない、正直であれ、欲張ってはならない、自分のことばかりを考えてはならないなど、だれもが子供のころ、親や先生から教わった─そして大人になるにつれて忘れてしまう─単純な規範、そのまま経営の指針に末、守るべき判断基準としたのです。」

塩の味を知る人の言葉こそ、生きるヒントが詰まっている

実は、稲盛氏の若い頃は、やることなすことうまくいかず、失敗と挫折の連続だったのだとか。大学受験も第一志望は不合格で地元の大学へ進学。就職活動では、入社試験に落ちまくり、「『インテリやくざ』にでもなってやろうか」と世を拗ねていたところ、大学教授のコネで潰れかかった零細企業へ何とか入社。
その会社を同僚たちが次々と見切りをつけて辞めていき、一人残され、いよいよ進退窮まったとき、こう腹をくくったそうです。

「これ以上、この境遇を呪っていてもしかたがない。百八十度気持ちを切り替えて、仕事に精を出し、必死に取り組んでみよう」
日々の仕事を精魂込めて一生懸命行うことの積み重ねを超えたところから、稲盛氏の快進撃は始まったといいます。

「人間は何のために生きるのか」
根源的な問いの中にこそ、より良い人生を生きるヒントがあるのかもしれません。

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