宅建士試験には初心者でも合格できる?初心者におすすめ勉強方法とは?|わかりやすく宅建・宅地建物取引士の解説

宅建士試験には初心者でも合格できる?初心者におすすめ勉強方法とは?|わかりやすく宅建・宅地建物取引士の解説

宅建士試験には初心者でも簡単に合格できるのか?

宅建士とは、宅建業を行なうには一定数その営業所に配置しなければならない資格者です。従業員5名につき1名以上の宅建士を有するので、大きな不動産企業であれば多数の宅建士を必要とします。そのため、不動産業界への転職・就職に有利な資格として毎年20万人前後が受験しています。

ネットでは、「宅建士は簡単」「3週間で合格」「1ヶ月で合格」など、いかにも簡単に取得できる資格であるかのような記事が見受けられます。これは本当でしょうか。このページでは、これから宅建士を目指す人に向けて、

  • 宅建士は簡単に取得できる資格なのか
  • 合格するにはどんな勉強をするべきか

についてまとめていきます。

ネットの声に惑わされることなく、宅建士試験合格を目指しましょう。

目次

宅建士試験は簡単?

法律系資格の中では易しい試験

宅建士試験が簡単かどうか考えるとき、何か比較するものが無ければ判断が難しいと思います。そこで、同じ法律系の資格と比べてみました。

司法試験 ☆☆☆☆☆☆
弁理士 ☆☆☆☆☆
司法書士 ☆☆☆☆
税理士 ☆☆☆☆
社労士 ☆☆☆☆
行政書士 ☆☆☆
宅建士 ☆☆

☆が多いほど難しい試験です。こうして見ると、法律系の資格の中では比較的易しい試験だといえます。上に挙げた資格試験を受験したことがある人や法学部を出ている人なら「宅建士は簡単!」と感じることができるでしょう。

ですが、初めて資格試験を受験する人は、油断禁物です。宅建士試験は、少し勉強しただけで簡単に合格ができる試験ではありません。合格された人の多くは、3~6ヶ月程度コツコツと勉強しています。

結論をいいますと、宅建士は「きちんと勉強すれば合格できる」レベルの試験と言えます。

ネットにあふれる「初心者が●ヶ月で一発合格」は本当か

珍しいからこそ話題になる

ネットで、「3週間で宅建合格」など、短期間の勉強で簡単に合格できることを謳ったサイトを見受けました。そういった事例が珍しいが故に記事になり、興味を持つ人もいるのでしょう。ですが、誰にでもできることではありません。

たまたま、時間が割けない中で頑張って合格できることも、もちろんありますが、真面目に資格を目指すのであればある程度の時間をかけて準備し、きちんと合格を狙うことが望ましいのは言うまでもありません。

ネットの記事を参考にするのであれば、その具体的な勉強方法や時間の作り方を見習う方向で考えましょう。やみくもに、「短期間で簡単に合格できる」と思い込まないように注意しましょう。

初心者が選ぶべき勉強方法は?

メリット・デメリットだけでなく自分に合っているかで考える

独学、通信、通学のうちどれを選ぶべきか。まず独学で挑戦してみようと考える人が多いのではないでしょうか。なぜなら、独学はほとんど費用がかからないので気軽に試すことが可能だからです。費用はかからない代わりに、独学では上手な勉強法をみつけることができず後から別の学習法に変えるというのは時間を浪費しています。

時間を浪費しないためにも、最初からそれぞれの学習法のメリット・デメリットを知るとともに、「自分に合った学習法か?」という点も考えてみましょう。例えば、自宅で勉強すると怠けてしまう人は、通学で強制的に勉強する方法が向いているでしょう。一番重量なのは自分に合っている方法かどうかです。ですので、自分の生活環境と合わせてしっかり選びましょう。

独学のメリット・デメリット

費用を取るか、時間を取るか

はじめに、多くの人が選択する独学についてのメリット・デメリットを考えてみましょう。独学の最大のメリットは、「費用が安い」ことです。それ以外にも、下記のようなメリットがあります。

メリット
  • 費用が安い
  • 始める時期が自由
  • 自分のペースで勉強できる
  • 勉強する場所を選ばない

一方、デメリットは、

デメリット
  • 先生がいないので挫折しやすい
  • だらだらしたスケジュールになりやすい
  • 時間がかかる

このうち、最も大きなデメリットは「時間がかかる」ことです。目標としている時期に間に合うよう勉強できなければ、大きく時間を浪費してしまいます。もし、「2年かかっても3年かかっても良い」ということであれば、独学で挑戦してみるのも良いでしょう。

通学のメリット・デメリット

意思が弱い人には向いている

資格取得予備校に通うとなると、それなりに費用がかかります。しかし、通うことで半強制的に勉強することができるので、意思が弱い人には向いているでしょう。本気で合格を目指すならば、選ぶ価値はあります。

メリット
  • 先生に直接質問できるので理解しやすい
  • 他の受験生の存在が良い刺激になってモチベーションを維持しやすい
  • サポートが丁寧

多くの人が通学を選ばないのは、やはり費用の問題が大きいと思います。また、会社員の場合は、きちんと通えるのかという問題もあります。その他のデメリットは次の通りです。

デメリット
  • 教室が近くにないと通うのが大変
  • スタート時期が限られる
  • 勉強の場所が限られる

通信のメリット・デメリット

独学と通学の良いとこ取り

最後に、通信のメリット・デメリットです。通信は、一言で言えば独学と通学の良いところを合わせたようなものです(もちろん、教材がしっかりしていることが前提です)。

メリット
  • 費用が比較的安い
  • 始める時期が自由
  • 自分のペースかつ、合格を意識したペースで勉強できる
  • 勉強する場所が自由

通信講座の多くが、講義付きです。中には、専用のスタジオで撮影したクオリティの高い講義映像もあります。また、講義付きなので、独学よりずっと早く理解することができ、質問サポートも充実しつつあるので、挫折する可能性も低くなってきています。

ですが、デメリットがないわけではありません。

デメリット
  • 独学よりは費用がかかる
  • サボろうと思えばいくらでもサボれる
  • 質問サポートが多くの場合メールに限られる

質問サポートについては、メールでの質問ですとある程度「自分が何を聞きたいのか」をまとめられないと質問できません。対面や電話と違い、その点が少し難しいところです。

いつから勉強を始めるべき?

試験4か月前にスタートする

集中力やモチベーションが長続きする人は良いですが、多くの人に当てはまるわけではありません早く勉強を始めてしまうと、途中でたるんでしまったり、忘れてしまったりすることもあります。では、宅建士試験の勉強は、いつ頃から始めれば良いでしょうか。

ここから先は、初めて資格試験に挑戦する人を想定してお話いたします。初学者は、試験4か月前に勉強をスタートしましょう。必要な勉強時間は、200~300時間と言われています。1日2時間勉強、週に1日は休むとして、25日×2時間×4ヶ月で200時間になります。

できるだけ毎日勉強するのがコツです。なぜなら、時間が経てば経つほど覚えたことを忘れていってしまうからです。ですので、忘れつつ覚えつつということを毎日繰り返す方が、一度に詰め込んで間が空いてしまうよりも効率が良いといえます。

300時間は、毎日勉強できていない場合のリカバリーも含めた勉強時間だと考えてください。もちろん、独学・通学・通信なのかでも時間は大きく変わりますが、通学・通信で200時間、独学で250~300時間が目安です。

初心者向け合格までのスケジュール

「この時期にやること」を決める

4ヶ月間の勉強は、学生時代の定期試験の勉強などと比べるとかなり長期間になります。そのため、「この時期にはこれをやる」という目安を決めておかないと、時間を無駄にしてしまうことがあります。つまり、スケジュールを作ることが大事です。

とは言っても、初心者がいきなり完璧なスケジュールを作るのは難しいと思います。そこで、まずはざっくりとした全体像をとらえましょう。

時期 やること
1ヶ月目
  • テキストに目を通す
  • 過去問をやってみる
2ヶ月目
  • テキスト読み込み2周目
  • 過去問正解6割を目指す
  • 疑問点をまとめる
3ヶ月目
  • テキスト仕上げ
  • 過去問正解8割を目指す
4ヶ月目
  • 疑問点をなくす
  • 過去問重要問題復習
  • 模試

このようなスケジュールを組み、実際に取り組んでみないと先が見えてこないと思います。

時間の割り振りは、1ヶ月目と2ヶ月目を多めにとり、問題演習中心の4ヶ月目は少し抑えましょう。この辺りは自分のペースで考えていき、その日、その週に使える時間に合わせて調節する必要があります。早い人は、3ヶ月目で過去問も仕上がりますが、予備も含め4ヶ月という設定にしてあります。

取り組んでみてさらに細かい週ごとのスケジュール、毎日のスケジュールを考えていきます。「スケジュール」というより「やること」と考えた方が簡単です。自分で設定したスケジュールに遅れが出てきたら、どうして遅れているのか、時間配分やペースが正しいかどうかを考えて、現状に合わせた対策を練ってください。もし、時間が足りないのであれば、2時間→3時間に、勉強時間を増やすことも必要になります。

まとめ

宅建士は、少し勉強して簡単に取得できる資格ではありません。しかし、きちんと計画的に勉強すれば十分手が届く資格でもあります。大事なのは、ある程度時間をかけて「コツコツ勉強すること」。4ヶ月を目安に、時間を作って取り組むことをお勧めします。