宅建は簡単すぎるって本当?簡単と言われる理由や実際の難易度を解説
更新日:2024年8月20日
宅建試験の受験を検討している方は、「宅建は簡単すぎる」という噂を見聞きした経験があるかもしれません。
しかし、「宅建が簡単すぎる」という情報は本当なのでしょうか。本記事では、宅建試験が簡単と言われる理由や、実施の難易度について解説します。効率的な勉強方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 宅建は「簡単である」と言い切れるものではありません
- 法律を学んだことがない人にとっては、簡単な試験ではないことを認識しておきましょう
- 学習時間を充分に確保できないまま受験すると、不合格になる可能性が高いでしょう
- 独学で挑戦すると合格率が低くなるので、通信講座で学ぶことも選択肢として検討ください
- 効率的に勉強するためには、ご自身に合ったテキストを使用することが大切です。
- 難しい問題が不正解だったとしても、ほかの問題で正解であれば試験に合格できます
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宅建が簡単すぎるって本当?
「宅建は簡単すぎる」という噂を見聞きした経験があるかもしれませんが、実際のところは、「簡単である」と言い切れるものではありません。
簡単なのか難しいのかは、勉強が得意か不得意かによって変わります。社会人の場合は、「確保できる勉強時間」によっても難易度が変動することにご留意ください。また、「予備校や通信講座を利用するのか、独学で挑戦するのか」によっても難易度に差が生じるでしょう。
なお、宅建試験について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
宅建が簡単すぎると言われる理由とは?
宅建が簡単すぎると言われる理由としては、「合格に必要な勉強時間が300~400時間程度であること」「民法の出題が多く、法学部卒など学習経験者がいること」「宅建の合格率が他の国家試験と比較すると高い傾向にあること」の3つが挙げられます。
①合格に必要な勉強時間が300〜400時間程度であること
簡単すぎると言われる理由として、合格に必要な勉強時間が、ほかの国家資格よりも少ないことが挙げられます。下表に、主な資格試験について、合格するために必要な勉強時間の目安をまとめました。
司法試験予備試験 | 6,000時間 |
---|---|
司法書士 | 3,000時間 |
社労士 | 900時間 |
行政書士 | 800時間 |
マンション管理士 | 500時間 |
宅建 | 300~400時間 |
個人差はあるものの、宅建試験は300~400時間程度の勉強時間で合格できるとされています。宅建の勉強時間について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
②民法の出題が多く、法学部卒など学習経験者がいること
民法の分野・領域からの出題数が多く、法学部卒業者などの場合、すでに学習済みであることも、「宅建は簡単」と言われる理由です。
下表に、宅建試験の出題数を分野・領域別にまとめました。
分野・領域 | 出題数 |
---|---|
権利関係 | 14問 |
法令上の制限 | 8問 |
税・その他 | 3問 |
宅建業法 | 20問 |
免除科目 | 5問 |
上表のうち、権利関係の分野・領域からの出題は、大学の法学部などで民法について学んだ経験がある方にとっては容易に解答できる場合もあるでしょう。そのため、法学部卒業者などが、「宅建は簡単すぎる」などと周囲に伝え、噂として広まっている可能性があります。
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宅建の合格率や難易度についてはこちら
③宅建の合格率が他の国家試験と比較すると高い傾向にあること
ほかの国家資格に比べて合格率が高いことも、「宅建は簡単」と言われる理由です。下表に、主な国家資格の合格率をまとめました(いずれも2023年度のデータ)。
司法試験予備試験 | 約3.6%(出典:令和5年司法試験予備試験結果参考情報) |
---|---|
司法書士 | 約5.2%(出典:令和5年度司法書士試験の最終結果について) |
社労士 | 約6.4%(出典:受験申込者数・受験者数・合格者数の推移) |
マンション管理士 | 約10.1%(出典:令和5年度マンション管理士試験の結果について) |
行政書士 | 約14.0%(出典:令和5年度行政書士試験実施結果の概要) |
宅建 | 約17.2%(出典:令和5年度宅地建物取引士資格試験結果の概要) |
なお、宅建の合格率などについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
実際の宅建の難易度とは?
上述したように、ほかの国家資格に比べると、宅建試験の合格率が高いことは事実です。しかし、「合格率が高い=簡単」と安易に考えるべきではありません。
実際には、合格者の多くは、宅建試験の出題内容と関連性が高い業種・業界(不動産業・金融業・建設業など)で業務に従事しています。そして、日々の業務を通じて、宅建で出題される内容に関する知識を吸収していることにご留意ください。
近年、宅建資格の出題内容が難化する傾向が見受けられます。そのため、法学部などで法律を学んだ経験がない方や、宅建試験の出題内容と関連性が高い業種・業界で勤務していない方にとっては、短期間の勉強で合格できるような簡単な試験ではないことを認識しておきましょう。
社会人の場合、勉強時間を捻出するのは容易なことではありません。学習時間を充分に確保できないまま受験すると、不合格になる可能性が高いでしょう。「趣味に費やす時間を削る」といった工夫が必要です。また、独学で挑戦すると、合格率が低くなる傾向があるので、予備校や通信講座で学ぶことも選択肢としてご検討ください。
宅建は、司法試験予備試験や司法書士試験など、ほかの国家試験ほどの難易度ではなく、努力すれば充分に合格できる試験です。合格すれば、企業から評価され、資格手当を受け取れる場合もあります。転職でも有利になるので、受験に挑戦してはいかがでしょうか。
なお、宅建士試験の合格ラインについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
宅建試験に合格するための効率的な勉強方法
効率的に勉強するためには、ご自身に合ったテキストを使用することが大切です。また、スキマ時間に講座を視聴したり、過去問集を解いたりすることも欠かせません。
インプット(暗記作業)だけではなく、アウトプットも適宜実施しましょう(「誰かに口頭で説明する」「確認テストを受ける」など)。アウトプットの作業を実施することで、知識が脳に定着します。 なお、宅建試験の合格ラインは例年70%程度なので、満点を目指す必要はありません。難しい問題が不正解だったとしても、ほかの問題で正解であれば試験に合格できる可能性があります。 宅建試験の勉強方法について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
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宅建士試験の勉強法についてはこちら
宅建の最短合格なら通信講座がベスト
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また、費用を抑制できることも、通信講座の魅力です。
通学講座の場合、まとまった授業料に加えて、通学のための交通費もかかります。この点、通信講座なら、受講料がリーズナブルな価格で、交通費もかかりません。
ところで、「市販のテキストを購入し、独学すれば良い」とお考えの方がいるかもしれません。しかし、独学の場合は、疑問点を自力で調べて解決する必要があります。
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宅建試験が簡単かどうかは、受験者の経歴や職業によって異なる
「宅建は簡単に合格できる」という噂を見聞きした経験がある方もいるでしょう。しかし、簡単かどうかは、受験者の経歴や職業によって異なります。法律に関する勉強をした経験がない方や、宅建の試験内容に関連した業種・業界で勤務していない方にとっては、短期間で合格できる資格ではありません。
ただし、司法試験予備試験や司法書士試験ほどの難関資格ではないため、努力すれば合格することは充分に可能です。フォーサイトの通信講座を受講して、宅建の取得に挑戦してはいかがでしょうか。
窪田義幸(くぼた よしゆき)
″栄光を掴む″ための講義、″強い意欲″を持ち続けるための講義をめざします
【出身】愛知県
【経歴】立命館大学文学部卒。宅建・マンション管理士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士。
【趣味】神社仏閣巡り
【受験歴】1999年宅建試験受験、合格
【講師歴】2001年よりフォーサイト宅建講座講師スタート
【刊行書籍】3ヵ月で宅建 本当は教えたくない究極の宅建合格メソッド (最短合格シリーズ)
【座右の銘】雨垂れ石を穿つ
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●フォーサイト講師ブログ