宅建士「過去問」の勉強方法!最低3回は繰り返そう!|わかりやすく宅建・宅地建物取引士の解説

宅建士「過去問」の勉強方法!最低3回は繰り返そう!|わかりやすく宅建・宅地建物取引士の解説

過去問が宅建士合格への鍵

資格試験は、アウトプットの勝負となります。いくらインプットできていても、それを問題で問われている形に合わせてアウトプット出来なければ合格はできません。ただテキストを読んでいるだけでは、実際の問題ではどのように問われるのかということが理解できません。

また、アウトプット力をつけるには、問題演習をするしかありません。その際、予想問題や新作問題よりも、過去問の方が断然合格に近い教材であると言えます。なぜなら、重要な論点は何度も繰り返し出題されるため、過去問=そのまま本試験で出題される問題となる可能性が高いからです。

そのため、合格のためには過去問を中心にした勉強がお奨めです。このページでは、過去問の選び方から使い方までのポイントを紹介していきます。

目次

過去問の3つの種類

目的を考えて選ぶ

過去問と一口に言っても、3つの種類に分かれます。それは、体系別・年代別・出る順の3つです。それぞれ役割や目的が異なるので、自分の目的に合わせて選ぶ必要があります。

過去問を出題年ごとに編集されているものが年代別、同じテーマの問題ごとに編集されているのが体系別となります。また、出る順は重要な順に編集がされています。出る順の場合は表紙に「出る順」と書いてあるので心配いりません。

それでは、それぞれの特徴を確認していきましょう。

年代別

年代別は、出題された年代ごとに編集されている過去問です。たとえば、2018年、2017年、2016年と、年ごとに問題が並んでいます。

年代別は、勉強の仕上げに模試的に使うのに向いています。たとえば、「民法の代理の部分を勉強したから過去問で確認しよう」と思った時、年代別だとその年で該当する問題は1問か2問くらいしか出題されません。

その他は、まだ勉強していない範囲の問題となります。目的の代理の問題を各年の問題から探そうとすると、時間がかかってしまいます。そういった場合は、体系別問題集が役に立ちます。

つまり、一通り全部の勉強が終わってから、全ての試験範囲の問題で力試しをする目的で使用するのが良いでしょう。

体系別

体系別は同じテーマの問題が、まとめて掲載されている過去問です。たとえば、民法の代理であれば、これまで出題された代理の問題がまとめて掲載されているので、いっきに問題演習をすることができます。

なお、体系別過去問は資格試験の勉強を始めた時から仕上げ段階まで、トータルで役に立ちます。特に勉強を始めたばかりの頃は、同じテーマについて複数の問題を解くことで、様々な角度からの問いに慣れることができます。

また、まとめて同じテーマの問題を解いていると、最初はできていなくても、次の問題、次の問題と進めていくうちに自然と解けるようになってくることも多くなります。これは、問題演習からもインプットがあり、その知識を問題演習に活かせている証拠です。

勉強の進捗に合わせて、その日に勉強した範囲を過去問で復習するのにはもってこいのため、最初に購入するなら体系別過去問をおすすめします。

出る順

出る順は、体系別過去問と似ています。体系別過去問と違う点は、重要問題の順に掲載されている点です。そのため、出る順は試験まで時間がない時に使うと良いでしょう。自分で重要度を判断しなくても、問題集の順に勉強していれば、自然と重要度の高い問題から勉強できる点がメリットとして挙げられます。

ただし、体系別過去問にも重要度が記載されているので(記載されていないものもありますので、記載されているものがおすすめです)、体系別と出る順どちらも必要と言うわけではありません。なお、体系別過去問を使って、自分で重要度の高い問題を優先的に解いていくという方法もあります。

おすすめの宅建士過去問とは

1冊に絞るなら体系別を選ぶ

過去問は、繰り返し使用するものです。したがって、最初に選ぶ時には、次のポイントを押さえて選んでみてください。

[種類]

過去問を1冊に絞るのであれば、体系別が良いでしょう。勉強開始時~仕上げまでずっと使えます。

[内容]

過去問の内容として、以下の内容が記載されているものが望ましいでしょう。

  • 重要度
  • 難易度
  • 正答率

重要度と難易度は分かりやすいかと思いますが、「正答率」はその問題集を作っている資格予備校や出版社が独自に集計したデータとなり、受験生がどれくらいの割合で正解・不正解になったかの数値となります。

この数値は、たとえば「正答率20%台の問題は捨てても良い」など、難問・奇問を避けるために利用できます。

[デザイン]

  • 問題と正解が見開きになっていない
  • 2色刷り以上

問題と解答が見開きになっていると、どうしても答えが目に入ってしまってストレスになります。そのため、問題の裏のページが解答になっている方が使いやすいでしょう。 また、2色刷り以上のものの方が、黒一色よりも見やすいためおすすめです。

これらのポイントを押さておけば、あとは自分の好みで選んでも問題ありません。

宅建士過去問の使い方

勉強をスタートしたら常に過去問で確認する

過去問は、勉強をスタートした時から使い始めます。「ある程度勉強が進んだら過去問をやってみよう」ではなく、1つのテーマ(「代理」「抵当権」など)のテキスト読みが終わったら、すぐに過去問で該当する部分の問題を解いてみましょう。

実際に過去問を解いてみると、自分では理解してインプットしたと思っていても、「それはつまりどういうことか」と深く理解できているとは限りません。そのことに、問題を解いてみて初めて気づくことが多いので、インプットした分過去問での確認が必要になります。

なお、最初に使用するのは体系別です。体系別でしっかりテーマごとの問題演習ができたら、その仕上げとして模試的に年代別を使いましょう。また、時間も2時間という制限の中で実施してみましょう。

また、本試験のペース配分を考えるのにも、年代別が向いています。時間がない人は、出る順→年代別の順番で勉強します。この際、順番を間違えると、力が付くまでに時間がかかってしまうので体系別(または出る順)→年代別という順番は間違えないようにしてください。

無料で過去問を試そう!

無料でも解説が充実

本格的に合格を目指すのであれば、紙の過去問題集を買うことは必須となります。しかしながら、ちょっと力試しをしてみる程度であれば、ネット上の無料の過去問を使ってみましょう。なお、試験機関も過去問と正解を公開しています。ただし、解説はないため、使い勝手はよくありません。

なお、無料の過去問を利用するなら、解説付きのものを選ばないとただ正解・不正解が分かっても力は付きません。また、その解説も条文を並べただけのようなものではなく、問題ごとにポイントをしっかり指摘してくれているものが良いでしょう。

無料の過去問でも、解説が充実したものは少なくありません。しかしながら、多くは年代別の過去問となっています。そのため、仕上げに模試的に使ってみるのが良いかもしれません。

中には、1問1答でクイズ形式のようなものもあります。ちょっとした空き時間にできるため、忙しい人におすすめです。そういう形式の場合も、解説がしっかりしているものを選びましょう。この際大切になるのが、正解・不正解ではなく、考える根拠が合っているかということなので、解説を読んでその点を確認しなければなりません。

また、ネットで探せる無料の過去問には、質の良くないものも混ざっています。そのため、上記を参考に良いものを探して試してみるようにしてください。

過去問は最低3回繰り返す

目的意識を持って繰り返す

過去問は繰り返し勉強することが重要です。これはよく言われていることですが、「繰り返せば答えを覚えてしまう」と、疑問に思う人もいるのではないでしょうか。多少は答えを覚えてしまうこともありますが、それ以上に目的意識を持って繰り返すことが大切です。

まず1回目は、とにかくやってみることです。テキストでインプットしたことを、過去問でアウトプットするというサイクルを作ることが目的です。

ただし、次の点を意識して見てください。

  • 正解、不正解
  • 自分の手ごたえ(「できた」「できない」「自信がない」など)

上記について、マークなどを決めて日付と共に過去問に書いておきましょう。

2回目は、1回目で「出来た」&「正解」以外の問題を重点的に復習します。特に、自分では「できた」と思っていたのに「不正解」だった問題は、どこかに勘違いがあるか覚え違いがあるため注意が必要です。

また、1回目よりもやらなければならない問題数が絞れてくる分、仕上げていく意識でしっかり解いていくことが重要です。そして、3回目は仕上げになります。ここでわからない問題や疑問点は、徹底的につぶしていきます。

このように、それぞれの場面で何を意識するかをしっかり決めることで、ぶれずに問題演習をすることができます。1回目から完ぺきを目指そうとしても、時間がかかってしまいます。そして、「繰り返していればそのうちできる」という意識では、単に答えを覚えてしまって考えることをやめてしまっているだけになります。

そのため、意識的に繰り返し学習をしましょう。

まとめ

過去問は資格試験の合格を目指すにあたって、必須のツールとなります。そのため、どんなポイントに注意して選ぶか、どう使うかをよく考えることが大切です。なぜなら、最初の選び方や使い方が間違っていると、余計な時間がかかってしまうためです。

また、過去問を使用する際も、ただ漫然と問題を解いていくのではなく、「今、どんな意識を持つべきか」ということを常に頭の片隅に置いてみましょう。それを怠ってしまうと、勉強ではなく、「作業」になってしまう可能性があります。

誰しも限られた時間の中で勉強しています。その中で、最大限の成果を上げようと思ったら、考えること・意識することが大切です。まずは、合格まで使い倒せる過去問を購入しましょう。