令和元年度 宅地建物取引士資格試験の講評
2019/10/20
令和元年10月20日(日)に、令和元年度 宅地建物取引士資格試験が実施されました。
受験されたみなさま、お疲れさまでした。
今年の試験について、全体的な難易度は、「昨年と同レベル」という印象でした。
特徴として、改正部分からの出題が目立ちました。
例年通り、宅建業法、法令上の制限、その他の法令でいかに得点できるかがカギとなりましたが、権利関係についても難しい問題の出題があったものの、条文レベルの問題も目立ちました。
宅建業法について
【出題数】
*例年通り、50問中20問(問26から問45)
【出題内容の分析】
*個数問題が6問(前年は3問)、組合せ問題が0問(前年は1問)。
*全体としては「やさしい」レベルの問題となっています。
*テキストで基礎知識を身につけ、過去問題の反復により高得点を取ることが合格への王道と言えます。
法令上の制限について
【出題数】
*例年通り、50問中8問(問15から問22)
【出題内容の分析】
*全体としては「標準」レベルの問題となっています。
*選択肢の中には聞きなれない言葉、ひねった出題があったものの、消去法で対応できたかと思います。
その他の法令について
【出題数】
*例年通り、50問中8問(問23から問25、問46から問50)
【出題内容の分析】
*全体としては「標準」レベルの問題となっています。
*税法は予想通り、所得税と固定資産税からの出題でしたので、対策はとりやすかったと思います。
*問46から問50の5点免除の部分もやさしい問題でしたので全問正解の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
権利関係について
【出題数】
*例年通り、50問中14問(問1から問14)
【出題内容の分析】
*判決文の問題はテキストでも記述がある内容ですので、判断がつきやすかったと思います。
*来年の改正民法では廃止される項目からの出題もあり、この項目に着目していた方はしっかり得点することができたと思います。
合格ライン(予想)
37点