難易度が高い2015年の宅建試験に合格できたのはなぜか

性別男性
年代30代
試験年度2015年(27年度)
エリア茨城県
勉強時間300時間
勉強期間2ヶ月間
職業正社員(サラリーマン)
受験回数初学者(1回目)
eラーニング使用回数
※eラーニングの使用回数となり、実際の学習時間とは異なります。
初めて宅建試験を受けたが昨今の過去問と比して2015年の宅建試験は明らかに難易度が高いと感じた。合格最低点(31点)、合格率共に低かった事はその証左と言える。

合格最低点を例年通り33点程度にすれば合格率は10%以下になった可能性もある。

模試や過去問演習での時間配分では十分時間が余ったのに、受験テクニックとして最後に回した民法部分で関係を作図しながら熟考していたら時間が無くなり焦燥感を感じながら試験を終えた。結果的には自己採点では45-46点取れていた。

権利関係は本当に分かって回答できた人は少ないであろう問題も多かったがほぼ全問正解だった。宅建業法関連でつまらないミスで2-3問を落としたのは悔やまれる。

率直な意見として、フォーサイトの通信教育教材だけではこのような結果は得られなかったと思料する。

多色刷テキストで全般的な薄い理解はできても、DVD講義がテキストの棒読みでピントが些かズレており、今年のような難問では本質を理解できるレベルの講義になっていないので正解は覚束ない。

実際に、フォーサイトだけを終えた段階で、過去問にチャレンジしても平易な年で35点、難易度の高い年で31-33問しか正解できず合格に不安を憶えた。

これを救ってくれたのが、過去問サイトのhttp://e-takken.tv/であった。ここの講師の知的レベルは高く説明が明晰で法理や要点のエッセンスが良く分かる。動画を含めて無料サイトとは思えない充実ぶりであった。感謝。

また、フォーサイトの些か散漫な内容のテキストだけでは整理されていなかった各業法の記憶問題などのポイントはTACの模試の帰りに偶然に手に取り購入した”スッキリ覚える宅建士2015中村喜久夫著”が極めてクリアにしてくれた。

宅建業法、法令上の制限などはこの一冊を通読する事で一気に合格圏内の得点が可能になった。この本を精読し、前述のサイトで10年分の過去問をしっかり解説を理解してやれば、私同様に初受験でも高得点合格が可能と思慮する。

宅建試験は、今年の問題を見る限り、闇雲に勉強時間を増やせというような精神論では合格が難しくなってきているだろう。

何がエッセンスなのかを吸収する知力と理解力を養うには、知的レベルの高い講師や著者による講義・教材とので出会いが必須であろう。因に私の勉強時間は1日1時間x週5日x2ヵ月であったが、それで十分であったと感じている。
2おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



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