フォーサイトの宅建の教材で問題を解く力を鍛えた

性別女性
年代30代
試験年度2015年(27年度)
エリア愛知県
勉強時間500時間
勉強期間6ヶ月間
職業正社員(サラリーマン)
受験回数初学者(1回目)
「まだ受けんの?」と毎年家族に呆れられながらも受け続けた自分のあきらめの悪さに今となっては拍手を送りたい気分です。

宅建がほしいと思ったのは、「高卒の私にも国家資格がひとつでもほしい」というとても単純な理由でした。

不動産関係の仕事をしたこともないですし、今の仕事とは全くの畑違いでしたが、それでも挑戦しようと思いました。ネットで調べたら「独学でも受からないことはない」ということでしたので、ずっと市販のテキストを見てやってきました。

一度目に落ち、二度目に落ち、三度目も落ち。

本当は去年であきらめようと思ったのですが、こういう資格は勉強期間が長ければ長いほど尾を引いて、もったいない精神が働きかけてどんどん諦めきれなくなっていきます。本当は二十代の内に受かりたかったのに、三十代に突入してしまい、今度で本当に終わりにしようと思いました。

今度は通信教育にしてみて、これでダメだったら本当に縁がなかったのだと思ってあきらめよう、と決めました。そしてフォーサイトさんのサイトに出会ったのが今年の六月でした。

「三か月で受かる!」ということを謳い文句にしていたので、忙しい私なら四か月前あれば受かるかなと思い、教材も他社より安いという単純な理由で申し込みました。

よく、「時間は作るものだ」といいますが、私の場合、昼間の事務仕事(正社員)は朝8時から17時までのみっちり勤務。帰宅は18時を過ぎることもしばしばで、帰ってから家事を片付けて、週四日は夜10時から二時間の清掃アルバイトにも行っていました。

勉強は日付が変わってからの三十分。よく寝落ちしてました。

プライベートでDTPの活動もしていたのでそちらも疎かにはできず、正直、一日の平均勉強時間はとれて30分、少し長くて1時間~2時間程度でした。休日もじっと机に座っていられる時間は少ないので。

車での通勤のため運転中は勉強ができません。DVDの教材は車の中でも再生可能ですが、たかが10分ではあまり意味はないだろうと思い、通勤中の勉強はあきらめました。

スマホやタブレットをもっていないので皆さんがやっておられるような空き時間にe-ラーニングということもできません。せいぜいノートパソコンが開けられる時間にちょこちょこできる程度でした。

家で各分野のDVDをなんとか一通り見て、過去問を一度解いて。苦手な分野である法令上の制限と税法を中心に勉強しました。

普通はこんな勉強法では受かりません。それでも理解が早かったのは、試験を受けた三回分の学習内容がまだ頭に残っていたからだと言えます。

おかげで、自分がどこの分野が苦手なのか、そして見慣れた出題形式ではどこがひっかけでどこが成否のポイントなのかを見れるようになっていたことです。正直、過去問は過去に使用した市販の問題集の方が解説がわかりやすいと思ったので、解説を見るだけにし、解説のDVDは一枚も開けていません。

だから私はフォーサイトの教材の中で重宝したのが、合格カードでした。

ポケットに入るサイズですし、暗記というより頭の整理のために使いやすかったです。最初はボロボロの出来でしたが、次第にクリアできるようになってきました。これは試験当日、試験直前まで使っていました。

それから、バリューセットを申し込んでいたので、後から届いた直前対策講座の一問一答式の予想問題です。

近年の傾向では、50問の中で複数選択形式の問題が多くなっていることはわかっていたので、「50問ではなく200問(4×50)だ」という感覚で解いていました。これは過去問にはない問題ばかりですし、一つずつ答えを見つけていく鍛え方ができます。

過去問で慣れてしまっていた頭を鍛え直すのに十分でした。これはe-ラーニングにも言えます。

多忙のため模擬試験を受けに行くこともできず、また送付してもらった本番形式の予想問題も使うことができませんでした。質問箱も使えず…。思えば教材の半分はまともに使えなかったと思います。


こんなぐだぐだなやり方で、当日「また落ちに行くんやなぁ」と気が重く、試験会場に行きました。

今年で4回目。

来年は来たくないな、できればいい意味で。と思いながらも、その日見たフォーサイトからのメール「きっとうまくいきます」という言葉を思いだし、気を取り直しました。

どうせなら精いっぱいがんばろう。心おれずに今日まで来たのは私の長所だ。

たとえ予想問題で及第点をとっていたとしても、そんな自信は本番の試験会場ではあまり役に立ちません。家や図書館とは違った緊張感は、ついいつも解けていたレベルの問題でも引っかかってしまうものです。

私も、試験終了後呆けてしまい、間違えた問題ばかりが頭に浮かんできます。しまった、しまった、と臍を噛んでばかり。

私はこういった試験を自分で答え合わせすることができないので(ヘタレなので)、ただ合格発表を断罪を待つ囚人のように待っています。宅建の合格発表って長いので苦手です。

12月2日、どうせ落ちたと思い、ネットでも確認しませんでした。案の定、家にも届いていませんでしたし、今度こそ本当に落ち込んだ時でした。

その翌日、まさかの合格通知が!

しばらく信じられなくてテーブルの下で震えていました(地震か)。そうか、12月2日に到着するんじゃないんだ。とってもタイムラグのサプライズだったので余計に。

「ちょっと待て、私で合格したなら一体合格点って何点!?」調べてみたら31点という低さ。そこでようやく問題を引っ張り出してきて採点してみたら…ジャスト31点でした。

あと1点低くてもダメだし、合格点があと1点高くてもダメだった。本当にギリギリのことだったのです。

まぐれだと言われても合格は合格。夢じゃないことを確認したくて何度も合格証書を見ています。

4年ぶりに、今度こそ諦めていた試験の合格通知。こんなにうれしいことはありません。

努力は私を裏切らない。四年かけた試験勉強が無駄にならなかったことに、本当に本当にうれしかったです。この調子で次のステップに大きく踏み出せそうです。

せっかく丹精込めて用意して下さった教材を生かしきれなくてすみません。教材の全てが良かったと手放しでほめることもできません。

選択肢の多い教材だというのは確かだと思いました。今まで積み上げてきたものに、フォーサイトさんが最後きれいに仕上げてくれたのだと思っています。

ありがとうございました。
0おめでとう

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