宅建合格の秘訣は毎日の学習を継続すること!

性別男性
年代30代
試験年度2018年(30年度)
エリア岡山県
勉強時間1000時間
勉強期間11ヶ月間
職業公務員
勉強法暗記,過去問,模試
商品DVD,テキスト,問題集,費用
受験回数初学者(1回目)
ダブルライセンス行政書士,簿記
試験科目宅建業法,法令上の制限,権利関係
学習スタイル予備校
1.はじめに

 おかげさまで、平成30年度の宅建試験に合格することができました。窪田先生をはじめ、フォーサイトの皆様には大変お世話になりました。



2.宅建試験を受けた理由

 私が宅建試験を受けた理由は、汎用性の高い知識を得るためです。私はとある地方都市の市役所で事務職として働いていますが、公務員の人事のあり方は、おおむね3~4年ごとに職員を異動させてゼネラリストを育成するというものであり、異動のたびに業務内容が変わるので、つぶしがきかない職業だと言われます。私はあと30年ほど働くことになりますが、その間に公務員制度もどう変わるかわかりません。それなのに公務員になったから一生安泰だという古い考えにあぐらをかいて与えられた仕事をこなすだけだと、何かあったときに対応できなくなるので、汎用性の高い知識を身に着けようと考えました。

汎用性が高いというのは市役所でもそれ以外の職場でも活かせるという意味であり、私はターゲットとする分野を法律、会計、不動産、福祉に決めました。ただ、漠然とそれらの分野の本を読んだだけだと学習成果の評価や提示が困難なので、身に着けた知識を客観的かつ具体的に示してくれる資格取得という方法を採りました。そして、これまでに司法書士、行政書士、測量士補、日商簿記2級の学習をし、司法書士は数回受験しても不合格でしたが、それ以外はすべて1回の受験で合格しました。今後も社会福祉士などの取得を予定していますが、今回の宅建もこの考えの一環として受験したものです。



3.フォーサイトを選んだ理由と全体的な勉強方法について

 私がフォーサイトを選んだ理由は、正直言って費用が安かったからです。しかし、教材の質は申し分ないものでした。フォーサイトのテキストを繰り返し読み、講義を繰り返し聴き、しっかり問題演習をすれば、かなりの確率で合格できると思います。具体的な勉強方法としては、片道45分の通勤時間を利用して講義DVDを何回も聴きました。また、宅建では細かい暗記が多いので、テキストの中でまとめの表が載っているページだけをカラーコピーして用語や数字の部分を修正液で消し、ファイルに綴じて自作の穴埋め問題集にしていました。これにテキストに載っているゴロ合わせも活用すると効率的に暗記することができ、最終的にはテキストのレイアウトごと数字や用語を覚えている状態になります。ただ、用途規制の部分だけはテキストのままだと使い勝手が悪いので、改正点である田園住居地域も加えた表をパソコンで作り、それに建築できる・できないの○×を書いて暗記していました。さらに、フォーサイトのテキストには適度に余白が設けられているので、過去問で問われた知識をどんどん書き込み、フォーサイトのテキストだけに情報を一元化しました。また、個数問題への対応のためにも過去問演習は1問単位ではなく肢単位で行っていました。



4.勉強時間について

 勉強する時間については、私は朝が強いので、平日は毎朝5時に起きて準備した後、講義DVDを聴きながら車で45分かけて職場に行き、7時過ぎに職場についた後は、以前に食堂があった場所にある飲食スペースで8時半の始業時間近くまで勉強していました。昼休みはあまり時間が取れないので単純な暗記作業を行い、夜は7時半から9時くらいまで勉強して寝ていました。ただ、職場の飲み会や残業などで夜の勉強時間が取れない日もあるので、朝の勉強時間を中心にしていました。休日は近くの図書館に行き、1日5時間ほど勉強していました。宅建試験のために勉強した期間は、2月に日商簿記2級の試験が

終わってからなので、8か月ほどだと思います。



5.模試について

 私は、他社の資格予備校が実施している模擬試験を自宅ではなく会場で受験し、時間の制約の中で問題を解く練習もしました。資格試験を受ける上で、これは必須だと思います。さらに、免除科目対策の意味もあるので、本の形になっている模試を購入し、権利関係、宅建業法、法令上の制限、免除科目などに分けて3回分解きました。しかし、フォーサイトのテキストに情報を一元化し、暗記もテキストを中心に行うという方針から、模試に付録として付いている「直前まとめ」といった教材は使いませんでした。窪田先生がおっしゃっているとおり、別の教材に手を出すと、それまで覚えたことが揺らぐからです。



6.問題の解き方について

 会場受験の模試や本試験で問題を解く方法ですが、私は正しい肢を選ぶ問題では○を、誤りの肢を選ぶ問題では×を問題文の左側に大きく書き込み、次にそれぞれの肢の正誤を判断して肢の番号の左側に○×を書き込むようにしています。こうすればミスを減らすことができるからです。問題を解く順番は窪田先生のアドバイスに反して1番からですが、とりあえず正誤がわかる肢からどんどん○×を書いていき、わからない肢は後回しにすることで、出題内容の把握と簡単な肢の判定を同時に行います。2周目以降はすぐ判断できなかった肢の検討を行うと同時に、捨て問にするかどうかの判断も行います。マークシートへの記入は、試験時間が残り30分ほどになった頃に、問題文と各肢の○×を照合させる形でまとめて行います。その後の時間は、まだ解答が出せていない問題の検討や見直しのために使います。今回の本試験は問4から問6の3問が難問だったので、1番から解いていて心が折れそうになり、窪田先生のアドバイス通りにしておけばよかったと後悔しましたが、自己採点の結果は権利関係で10点、法令上の制限で8点、宅建業法で18点、免除科目で5点でした。その他の3問は全滅でしたが、自己採点の結果は合計41点で、結果も無事に合格でした。司法書士や行政書士の学習経験があり、仕事では地方税や収入印紙にも接していたので、初学者の方よりはアドバンテージがある状態でしたが、勉強の成果が十分に発揮できたと思っています。



7.最後に

 私は資格試験を何回も受けてきましたが、合格の秘訣はやはり毎日の学習の継続だと思います。特に宅建レベルの試験であれば、正しい方法で毎日学習を続けていけば必ず合格できると思います。また、試験に合格することは最終目標ですが、継続して勉強すること自体にも大きな意味があると思います。現在は変化が激しい時代なので、過去に蓄えた知識だけでは勝負できません。仕事をしながらでも、その時その時に必要な知識を自主的に身に着け、それをアップデートしていく必要があります。みなさんが資格を取得する理由は様々だと思いますが、ぜひ勉強を頑張ってください。私も宅建合格をゴールとせず、まだまだ勉強を続けていくつもりです。一緒に頑張っていきましょう。
0おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



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