勉強が苦手な私は宅建の試験日まで1000時間は勉強してますね

性別女性
年代30代
試験年度2013年(25年度)
エリア東京都
勉強時間1000時間
勉強期間1年間
職業主婦
受験回数3回目
eラーニング使用回数
※eラーニングの使用回数となり、実際の学習時間とは異なります。
37歳で結婚しまもなく妊娠した年から宅建の勉強を始めました。

正社員経験もなく、これといった資格もなかったので妊娠中に何か勉強しようと思い、夫の勧めもあって宅建にしました。資格の本を見ると難易度はそんなに高くないようです。勉強が苦手な私でも何とかなるかもしれないと思いました。

最初の年、毎日2時間、半年くらい独学で勉強しました。過去問10年分の問題集と市販のテキストを買って、過去問を読んではテキストで答えを探し、過去問に直接答えを書いていく方法で進めました。漠然と分かってはきたものの自信もなく試験当日。

「まぐれで受かるかも~」なんて軽い気持ちで重たくなってきたお腹を抱えながら試験会場に向かいました。結果は惨敗でした。自己採点もする必要性を感じないくらい手応えはありませんでした。

子どもが生まれ、自分の体力回復と初めての子育てに必死で次の年の受験はしませんでした。その次の年、もう一度挑戦しようと今度はネットに転がっていた勉強方法でやりました。

今度は子どもが寝ている間、1日3時間くらい勉強しました。

勉強の仕方自体を知らないので独学では無理だと思ってネットの情報を頼りにしましたが、その人がやって成功した方法は私にはダメでした。テキストとして買った市販の本を読み込んで過去問と答えをノートに書いていくと言う勉強方法でしたがとても時間のかかる作業でした。

最初の年には受けに行かなかった他社の模試も受けてみました。結果は30点でした。本試験での自己採点は29点で不合格。模試の結果はなかなか当てになるものでした。

宅建を取ろうと思ってから4年。実質3回目の試験、もう受かりたい。この時になると最初に思っていた難易度の低い資格と軽く見ていたのを謝りたい気分です。簡単な国家試験なんてありませんね。私には瞬発力はないのだからコツコツやっていくしかないと気持ちを新たにしました。

独学は無理だ。小さい子どもがいるので通学はできない。お金もあまりかけられない。通信教育のフォーサイトの口コミに出会いました。

「料金のわりに充実した内容、テキストも比較的薄くてやる気がそがれない」と言う内容だったように思います。他の通信教育と比較してみましたが断然安いと思いました。12月に申し込んで、前の年のテキストがまず来ました。

1から勉強するわけではないのでテキストの内容の分かりやすさはすぐに分かりました。パソコンで道場破りが見られるようになった1月8日にスケジュールを作りました。睡眠時間もきちんと取りつつ1日4時間の勉強時間を作りました。

朝4:30に起きて弁当作りまでの2時間、子どものお昼寝の2時間。サボったり集中できなかったりでしたが戦略立案編に書いてあった「3日坊主でも1年間で3/4やったことになる」や「気分が乗らないときでもまず勉強を始めよう」などの言葉は毎日頭の中で唱え、勉強できた時間を良しとしました。

スケジュールは余裕があったはずでしたが2月の中旬には追い越されました。過去問講座の1回目と2回目を同時にやることで遅れをカバーしていきました。予定が遅れても分かり辛かったところはがっちりやったので税法などは早い段階である程度解けるようになったのは財産でした。

家庭の問題で勉強どころではなくなった時期もありましたがその中でも少しずつでもやるようにしました。子どもとの遊びや散歩はサボれませんので勉強、家事、育児と今でもよくやったと自分で思います。

2年間の独学期間、下積みをしたからこそフォーサイトの授業を最初から分かる状態で受けれたと言うのはありますが、それでも最初からフォーサイトにしていたら良かったとは思います。過去問の分析もできていますし、捨て問が自分ではわかりませんでした。

誰も解けないような問題を時間かけてやっていたのか、と目から鱗でした。

そしてスケジュールが決まっているので迷いながら勉強しなくて済みました。演習問題ではとにかく数をこなさなければならないので携帯のストップウォッチを使って1問終わる度にすぐさまスタートを押して次の問題まで休む隙を作らないように自分を追い込みました。

独学しているときは外の音や、別な試験を受けようとしている夫がダラダラしているのを見てイライラしていましたが、合格した年の勉強はそういう外野は気にならなくなりました。気になるうちはまだ勉強が足りていない時期だったんだと思います。

トイレには暗記する事項を貼り、自分で暗記の語呂合わせも作りました。「ローンかしかし税」とか言葉に何の意味もなくても自分しか見ませんし、自分で作ると弱い部分も入れられて覚え易いものができました。

試験が近づき、勉強時間を増やしましょう、とメールが来ましたが家事と育児に隙間時間もながら時間もないのでいつものまま早朝と子どもの昼寝時間はがっちりやりました。スケジュールも追いつき8月の半ばくらいから過去問の復習をやりつつ本試験のように2時間かけて模擬試験形式をやり始めることができました。

フォーサイトからの模擬試験は34点しか取れず落ち込みましたが落ち込んでいる場合ではないから筋肉少女帯という昔のバンドの「銀輪部隊」と言う歌のフレーズを繰り返し思い出しながら勉強をしました。

「悩むな、その暇があったら走れ」「泣いたっていいよな、泣きながらでも走れるしな」

こんなフレーズですが私にはすごく効きました。

私は試験形式に弱いので市販の模擬試験問題集を買ってきてやったり、某社予備校に出向いて模試を受けたりもしました。その模擬試験では試験当日に用意した方がいい物がいろいろ分かりました。

寒かったので首、手首、足首を暖めるウォーマーや、自分の清涼感のためのリステリン、前髪を留めるピンなど自分だけの必要な物が確認できました。出来過ぎで45点取れました。

しかし全然不安が拭えない。油断するよりいいのかと自分に言い聞かせながら模擬試験をもう1回ずつしたり、初期の頃にやったフォーサイトのチェックテストを総ざらいしたり、先生に泣き言をメールしたり、宅建、法令上の制限、その他の法令の過去問のABだけやったりして試験当日を迎えました。

同じ日に夫も別の試験だったので子どもを保育園の一時預かりにお願いしようと思っていましたが、10月入ってから子どもが風邪をひき、当日までに治るかハラハラしました。

試験当日、子どもの風邪は治りましたが私にうつっていました。しかも大荒れの日で試験会場に着くまでにずぶ濡れになり、着替えは持って行ってましたが靴はビチャビチャのままなので足からどんどん冷えていき、試験2時間の間に見る見る悪化していきました。

多少熱があっても頭は動く、と合格必勝編にも書いてあったのでそれを支えにがんばり、試験が終わって子どもを抱えて1時間かかって家に帰りましたが玄関で動けなくなりました。

人生で子どもを生んだ次に体が悲鳴をあげた日でした。自己採点は40点。かなり無理したのでその後1ヶ月体調は戻りませんでしたが合格したので無理した甲斐はありました。

合格には最低300時間とありましたが最後の1年、1日4時間×10ヶ月弱、少なく見積もっても約1000時間はやってると思います。それでもその1年だけで受かったかと言えば私は多分ダメだったのではないかと思っています。

結果的に4年(実質3年)は私には必要だったんだろうなぁと。ただ、独学やネットに転がっている怪しげな勉強法では過去問の分析もなく、とても時間がかかる場合があるので独学の次にフォーサイトに出会えてればもしかしたら2年で取れたのかなぁとは思っています。

人の3倍以上かかりましたが、諦めなくて良かった。国家試験は甘くありません。合格した途端に登録実務講習を受けてます。分厚いテキストでやる気は起きず、あんなにキチキチと勉強していたなんて自分で信じられないくらい今は辛いですがそんなことを言ってる場合ではない。

取った資格を生かせるよう頑張りたいと思います。
229おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



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