通関士の仕事内容とは?なり方や年収を詳しく解説

更新日:2024年2月16日

通関士の仕事内容とは?なり方や年収を詳しく解説

日本の経済は輸出入に大きく頼っており、海外との取引ナシでは経済は回っていきません。

そんな海外との取引で必ず必要になるのが「通関」です。通関とは税関を通すということ。そしてこの通関に関する業務を請け負うのが通関士という資格になります。

通関士とは日本経済に無くてはならない存在であり、長く活躍できる資格ということになります。

この記事では通関士の仕事内容や通関士として働くために必要なスキル、活躍できる業界などに関して解説していきたいと思います。

目次

通関士とは?

さまざまな貨物を日本国内に輸入する、日本国内から輸出する際には、必ず税関を通す必要があります。この税関を通す課程を「通関」と呼び、その通関に関する実務を行うのが通関士という資格を持った者ということになります。

海外との取引を行う企業は、税関により認可を受けている通関業者に通関業務を委託するのが一般的です。

こういった通関業者には、一定数の通関士を設置する義務があり、通関士の資格を持つ方の多くは、こうした通関業者で仕事をしています。

通関士が持つ独占業務に関して

通関士には、主に2つの独占業務があります。「通関書類の審査」と「通関書類への記名・捺印」です。

通関書類と言っても1枚というわけではなく、1つの貨物に対して複数の書類が必要になります。こうした書類の作成を代行するのも通関士の仕事の一部。この書類の内容をしっかりとチェックし、審査する仕事が独占業務となります。

つまり、通関士がいないと通関業務は行えない、貨物の輸出入ができないということになり、通関士は替えが利かない重要な仕事を担当しています。

通関士の仕事内容

通関士の仕事内容とは?

通関士は、輸出・輸入に関わる手続業務に関わる専門家です。

通関業者に所属し、法令に基づき、貨物の輸出入に際して通関業者が税関に提出する通関書類の審査・申告に従事します。

具体的な業務内容は以下の通りです。

  • 物品の輸出入の申告
  • 関税の確定と納付
  • 関連書類の作成
  • 地通関書類の審査

それぞれの仕事内容について、詳しくみていきましょう。

物品の輸出入の申告

業務を行うタイミング 業務内容
輸出入の申告前 通関書類の作成・チェック
輸出入の申告時
  • 輸出入の申告代理
  • 輸出入審査や検査の立ち会い
  • 関税額の確認と納付
輸出入の申告が却下された場合
  • 不服申し立て等の代理
  • 税関に対する主張や陳述の代行

海外との貿易取引により、日本の企業が外国の企業から貨物(商品等)を輸入する場合、もしくは外国企業へ貨物を輸出する場合、その貨物の品名、数量、価格等の必要事項を税関に申告し、許可を受けなければなりません。

こうした輸出入申告手続は本来であれば輸出入者である企業が行うことになりますが、適正な申告を行うためには高度な専門能力が求められることに加え、電子申告を活用してスムーズに手続きを行う目的もあって、通関業者に代理・代行を依頼するケースが大半です。

現在、輸出入申告の実務では、NACCS(輸出入・港湾関連情報処理システム)を活用したシステム上での電子申告手続が一般的ですが、この電子申告は通関業者の専用システムからNACCSへアクセスして行う必要があります。

そのために、一般企業が電子申告をする際には、通関業者に申告手続きを依頼することになるのです。このとき、通関業者として実務に従事する専門家が「通関士」というわけです。

関税の確定と納付

通関士が行う輸入申告手続業務のひとつに、輸入貨物についての「関税の確定・納付」があります。

関税とは、海外からの輸入貨物に対してかけられる税金のことで、関税関係法令に特別な定めがない限り、貨物を輸入する側に支払義務があるものです。

関税額の決定方法には、輸入車の申告によって税額を確定する申告納税方式と、所定の要件を満たす場合に税関長の処分によって税額を確定する賦課課税方式の2種類があり、通関士が関わるのは前者の申告納税方式です。

申告納税方式が適用される貨物を輸入する際、通常、税関に対して、貨物にかかる課税標準や税額その他必要事項を申告し、これと納税申告を行います。ただし、例外的に、輸入申告と納税申告を分離し、貨物を引き取った後に特例申告書を税関長に提出することによって納税申告を行うこともあります。

輸入者が関税の納付を行うと、晴れて税関から輸入許可書が交付されます。この輸入許可書が交付されて初めて、輸入者は貨物を保税地域(輸入貨物の審査を行うための場所)から引き取り、国内に流通させることが可能となります。

関連する書類の作成

貨物の輸出入通関に関係する必要書類は多岐に渡ります。まずは通関業務に関連し、通関士が目にすることになる書類を確認しましょう。

輸入申告 輸出申告
必須の書類
  • 輸入申告書
  • 仕入書(インボイス)
  • 船荷証券または海上運送状・航空貨物運送状
  • 保険料明細書
  • 運賃明細書
  • 包装明細書
  • 輸出申告書
  • 仕入書(インボイス)
場合により必要な書類(※通関業者に依頼する際に必要になります)
  • 他法令の許可・承認証
  • 特恵原産地証明書
  • 減免税明細書
  • 包装明細書
  • 船積依頼書※
  • 委任状※
  • 輸出関係他法令の許可・承認証等
  • 関税の軽減、免除又は払い戻しに関連する書類
  • 輸出されたことを証明する申請書等

書類のうち、通関士が作成する書類は「輸出申告書」「輸入(納税)申告書」ですが、これらを作成する上では当然、添付書類の正しい読み込みができなければなりません。

特に、輸入申告書の作成では、輸出元である外国企業が作成した英文の明細書から輸入貨物にかかる課税価格、関税額・消費税額等の計算を行う必要があります。また、輸出入申告書の他にも「異議申立書」や「審査請求書」、「更正請求書」「納付書」「過誤納金充当申立書」等の書類作成も通関士の仕事です。

通関書類の審査

輸出入にかかる通関手続の適正化及び迅速化を目的に、通関業法上、通関業者は通関業務を行う営業所ごとに通関士を置き、税関官署に提出する申告書類等の内容を審査させなければならないこととされています。つまり、通関士は企業から依頼を受けて輸出入申告書類の事前審査を行う役割を担っているのです。

通関士が行う審査の実務は、申告に必要な書類間で数量や金額の誤りがないかどうか確認をしていく対査確認の他、申告するHSコード(輸入統計品目番号)の決定、記載価格に基づく海上運賃やサーチャージ、保険料等の費用の確認、申告金額及び税率・税額を決定等、多岐に渡ります。これらを全て行った上で、税関に輸入申告が行われます。

申告が行われた後、税関では、申告書について詳細な検討が行われます。税関による審査では、貨物に適用される輸出規制、及び法令遵守の状況が確認され、必要に応じて追加書類の提出や訂正が求められることもあります。

このとき、税関からの指摘事項を申告者に分かりやすいように伝え、適正な申告につなげることも通関士の大切な仕事のひとつです。

なお、通関士の審査を要する書類には、輸出入申告書の他にも、「特例輸入者(または特例輸出者)の承認申請書」「船(機)用品積込申告書」「蔵入、移入、総保入承認申請書」「不服申立書」「特例申告書」「修正申告書」「更正請求書」等、様々なものがあります。通関士には、これらの申告書を適正に審査するための知識や能力が求められることになります。

通関書類への記名と捺印

前述の「輸出入申告書の事前審査の実施」と併せて、「審査済みの申告書への記名」もまた、通関士の大切な業務です。

通関士の記名は、申請書類が適正な内容であることの証明です。この記名がないことで通関書類が無効となり、輸出入申告業務に遅れが生じることもあります。

通関業務上、重要な役割を担う「申告書類の審査」及び「通関士による記名」は、専門家しか行うことのできない通関士の独占業務に位置づけられています。

なお、通関士が扱う税関関連書類への記名に関して、以前は記名に加えて押印の必要もありました。ところが、昨今の行政のデジタル化と新たな働き方の支援の流れを汲み、現在では「審査をした通関士の氏名を記載する」のみで良いこととされ、押印は廃止されています。

もっとも、税関関係手続のうち、法令等において押印が必要とされてきた書類の大部分については、電子申請を活用したデジタル化により、かねてより実質的に押印が不要とされきた背景もあります。

申請が許可されなかった場合の不服申し立て

輸出入申告手続上、トラブルが生じた際に、輸出入業者に代わって税関へ交渉を行うことも、通関士の業務のひとつです。

具体的には、輸出入許可が下りなかった場合、税関による処分に異議があれば不服申し立て手続きを代理して行います。さらに、不服申し立てを受けて下された税関の決定にさらに不服がある場合には、財務大臣に対する再審査請求を行うことも通関士の業務範囲です。

不服申し立て時以外にも、通関士は税関に対して輸出入業者に代わって主張・陳述を行うこともあり、これは通関士の独占業務とされています。税関による検査や処分に対して意見を述べたり、税関による貨物検査実施時に立ち会ったり等の業務が想定されます。

輸出入業者は一般的に税関業務に関わる知識に乏しいことが大半であることから、通関士を挟まずに税関とやり取りを行うことは困難です。

そんな時、輸出入申告上の困った事態に適切に対応できる通関士の存在は、依頼人にとって非常に頼もしく感じられるはずです。

通関士の仕事のやりがい

貨物の輸出入において必要不可欠な仕事を担当する通関士。そんな通関士の仕事のやりがいに関していくつか紹介していきましょう。

専門性のある知識をフルに活用できる

通関士の仕事は書類チェックだけの単純な仕事ではありません。貨物の内容をしっかりと把握し、商品知識や関税に関する専門知識を駆使して、通関書類を作成する必要があります。

例えばスニーカー。単純にスニーカーとして通関させれば良いというわけではありません。スニーカーも上部と底部では素材が違います。素材が違えばかかる関税も変わりますので、それぞれに分けて申請を行う必要があります。

通関させる貨物に関しては、同じ内容ばかりということはありません。常に新しい貨物と向き合う必要がありますので、専門知識をフル活用できる上、仕事ごとに新しいものに触れる楽しさも感じられる仕事ということになります。

収入アップも期待できる

通関業者にとって通関士の能力は非常に重要です。通関士の能力が高ければ、通関業者自体の評価が高まるため、優秀な通関士がいるかどうかは、自社の評価に直結することになります。

そのため、基本的に通関士の待遇は良く、給与などの条件面も悪くないというケースが多いようです。

また、通関士の資格を資格手当の対象としている企業も多く、さらに昇給・昇格の条件に通関士資格取得を定めている企業も少なくありません。

通関士の資格を取得することが、収入アップに繋がるケースも少なくないでしょう。

通関士資格を活用できる業界

通関士となるには、通関士資格の取得が必須となります。ではこの通関士資格を取得した場合、どのような業界で活躍できるのか。通関士資格が活躍できる業界について紹介していきましょう。

ただし最初にひとつ紹介しておくと、通関士を募集している企業はそこまで多くありません。あるとしても通関業者ですが、それでも求人数は多くありません。

これは、通関士という資格に人気がない、需要がないという意味ではありません。通関士の仕事は、その精度が通関業者の評価に直結する仕事となります。通関業者としてもある程度信頼できる方に通関士を任せるケースが多く、新規採用、中途採用の方にいきなり通関士業務を任せることは少ないということになります。これが通関士を募集する求人が少ない理由です。

最終的に通関士として活躍したいと考えている方は、まずは通関業者として認可を受けている企業に入社し、その中で信頼を勝ち得て、将来的に通関士として働けるように異動願いを出すのが一般的。

通関士を求める求人が少ないからと言って、諦めないようにしましょう。

通関業者

通関士の実務で活躍したいなら、まずは通関業者への就職を目指すのが得策です。

通関業者とは、財務大臣の認可を受けて、業として輸出入関連業務を請け負う業者のこと。

この通関業者に所属し、財務大臣の確認を受けた人だけが「通関士」を名乗ることができます。つまり、通関士を名乗って働きたいなら、通関業者への就職は必須というわけです。

通関業者の事務所は税関のある空港や港の周辺に設置されていることが多く、税関のホームページ等で確認できます。

物流業界

航空業界や船便など、実際に貨物の輸出入を行う物流業者の中には、自社で通関業者登録を行い、貨物の輸送と通関業務を一括して請け負っている業者も少なくありません。

もちろん陸運業者でも通関業者登録を行っている業者はあるため、こうした物流業界でも通関士として活躍できる企業はあります。

税関のHPでは、通関業者として登録している物流会社に関しても情報が掲載されていますので、こうした業者を目指すのもひとつの方法です。

倉庫業者

貨物の輸出入や輸送等に直接的に携わっている企業でなくても、通関士の活躍の場はあります。

その代表的な例が倉庫業者で、自社の主力業務に加えて、通関業務を請け負うケースも少なくありません。倉庫業者が所有する倉庫は、通関手続きを終えた貨物の一時的な保管場所となりますが、この保管・管理に際して、通関士としての専門知識を活かすことができます。

また、倉庫業者の中には通関業者として認可を受け、自社内に通関部門を設置する企業も少なくありません。このような現場では、通関士としての活躍が期待できます。

コンサルティング業・メーカー

通関士を名乗って直接的に通関業務に携わる形でなくとも、通関士資格の知識を活かして活躍する働き方は多岐に渡ります。

具体的には、コンサルティング業界や、輸出が中心となるメーカー企業での勤務が考えられます。コンサルタントとして輸出入を多く取り扱う企業の経営コンサルを行う場合や、海外企業と取引のあるメーカーに勤務する場合、通関士試験で培った関税や通関に関する専門知識が求められる場面は多くあります。

このような時に求められるのが、通関士有資格者の存在です。

通関士として働くために求められるスキル

通関士の仕事内容を考え、通関士として仕事をするために必要とされるスキルや資質についていくつか紹介していきたいと思います。

責任感と集中力

通関士の仕事は非常に責任が大きい仕事となります。通関士の仕事の精度次第で、貨物の通関ができるかどうかが決まりますので、その大きさは想像以上かもしれません。

通関士の仕事はミスが許されない仕事になりますので、ひとつひとつの案件に対し、高い集中力と責任感で向き合う必要があります。

こうした仕事が続きますので、責任感や集中力といった資質は非常に重要といえるでしょう。

コミュニケーション能力

貨物を輸出入するのは、通関士ではなく貨物を輸出入したい企業です。当然貨物の中身に関して熟知しているのもこの企業であり、通関士は各企業の担当者から、しっかり貨物の内容についてヒヤリングする必要があります。

こうした顧客とのコミュニケーションは、通関士の仕事において非常に重要なポイント。通関士の仕事をする上で、コミュニケーション能力は無くてはならない資質といえるでしょう。

また、顧客だけではなく、税関の職員ともしっかりコミュニケーションを取り、通関業務をスムーズに行うことも、通関士としては重要な仕事となります。

通関士の初任給・平均年収

通関士の年収は公的なデータによって明確にすることはできませんが、産業分類ごとの年収目安を確認することができます。

令和4年賃金構造基本統計調査によると、通関士を含む「専門的・技術的職業従事者」の平均年収は約633.4万円です。

内訳としては、毎月きまって支給する現金給与額が41万6300円でこれを12ヶ月として499万5600円、この他、年間賞与その他特別給与額が133万7900円で、これらを合計して633万3500円となります。ただし、日本標準職業分類上、通関士と同じ「専門的・技術的職業従事者」には不動産鑑定士や行政書士等も含まれるため、純粋に通関士の年収相場として捉えることはできません。

また、会社規模や残業の程度、男女の違いや経験年数によっても年収は大きく異なります。ちなみに、令和4年度の給与所得者全体の平均年収が458万円であることから、通関士の年収は日本人平均よりも高いと考えて良いでしょう。

参考:
厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」
e-Stat「日本標準職業分類(平成21[2009]年12月統計基準設定)>専門的・技術的職業従事者>その他の専門的職業従事者>他に分類されない専門的職業従事者」
e-Stat「令和4年度賃金構造基本統計調査_第1表年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(L学術研究,専門・技術サービス業)」

通関士の将来性

これから通関士を目指すという方にとって、気になるのが通関士の仕事の将来性。しかし、この点も心配する必要はあまりないと言えるでしょう。

日本は全ての経済活動を国内で完結できるほど大きな国ではありません。特に食料品やエネルギー資源に関しては輸入に頼るしかありませんし、国内で作った物も、海外で売らなければ経済が回りません。

今後も輸出入の量が減るということは考えにくく、必然的に通関士の仕事も減ることは考えにくいということになります。さらに近年ではFTAやTPPなど、貿易に関する新たな枠組みや規制なども増えています。こうした変化により、さらに輸出入が活発になる可能性も考えられます。

また、近年話題に上がることも多いのが仕事のAI化です。もちろんAIを導入することで、通関士の仕事にもある程度影響はあるかと思います。しかし、通関は貨物を国内に入れる、国外に出すという時に必要な仕事。こうした最終的な仕事をAIに任せられるようになるのは、まだまだ先の話でしょう。

ある程度はAIなどの技術頼りでも可能になるかもしれませんが、最終的に貨物をチェックする、その貨物と書類を突き合わせるという業務は、人の目で確認する必要があります。

そう考えれば通関士の仕事がなくなる、減るということは考えにくいと言えるでしょう。

通関士に関するQ&A

これから通関士の資格を取得しようと考えている方が、疑問に持つであろうポイントに関して、Q&A方式でいくつか紹介していきます。

Q.通関士には英語能力は必須?

最終的には必須だが、資格取得時点では特に必要ではない

通関士の仕事は、通関書類の作成や審査が中心です。こうした書類は、英語など海外の言語が使われていることも多く、必然的に英語能力が必須と思われがちです。

しかし、通関士が仕事上身に着けるべき英語力に関しては、仕事をしながら身に着けるというのが一般的です。その証拠に通関士試験に英語など外国語に関する科目はなく、通関士試験の受験資格にもTOEICやTOEFLなど、英語力を証明する資格があるわけではありません。

通関士として働くにはある程度の英語力は必要ですが、それは働きながら身に着けるもの。通関士の資格を取得する時点では、特に英語力は必要ありません。

Q.通関士の労働環境は?

勤務する通関業者によるが、あまりにひどい労働環境はないと想像できる

最初に説明した通り、通関業者にとっては、自社の通関士の仕事ぶりがその通関業者の評価に直結することになります。そのため通関士にあまり無理な労働環境を強いるということは少なく、基本的に厳しい労働環境ではないと考えていいでしょう。

ただし、通関業者によっては、時期によって業務が一気に増えるという業者も少なくありません。こうした繁忙期においては、当然ですがある程度の残業時間もあるでしょうし、厳しい状況での仕事もあるかと思います。

通関士の労働環境は、入社する通関業者次第という点はあるものの、概ねそこまで厳しいものではないというのが現状のようです。

Q.通関士の仕事は女性でも可能?

女性でも可能

通関士の仕事は、通関書類の作成や審査、さらに通関をする際の立ち合いや、関税に関する不服の申し立てなどが中心です。どの業務にも特に力仕事というものはなく、女性でも十分活躍することができる仕事となります。

特に細かな部分にも配慮が必要となる仕事ですので、むしろ仕事内容としては女性の方が向いているとも考えられ、今後は今以上に女性が活躍することが期待される仕事とも言えるでしょう。

通関士になるには、資格の取得が必要

通関士試験に合格した有資格者が通関業者に就職すると、勤務先は有資格者について「通関士確認届」を財務大臣宛に提出します。その届出によって財務大臣の確認を受けることで初めて、有資格者は「通関士」を名乗ることができるようになります。

つまり、通関士試験に合格すればすぐに通関士になれるのではなく、「通関業者に就職すること」「財務大臣による確認を受けること」といったステップを経る必要があるのです。

ここまで合格後の流れに言及しましたが、何はともあれ、通関士になるための第一歩は「通関士試験合格」に他なりません。試験範囲となる通関業法、関税法等、及び通関実務について、十分に理解を深めていきましょう。

通関士資格を目指すならフォーサイトの通関士講座がおすすめ

通関士試験は毎年1度の実施。1度試験に失敗してしまうと、次の受験チャンスは1年後ということになりますので、できれば1度の挑戦で取得したい資格となります。

通関士試験の難易度は、独学でも十分合格可能な難易度とされていますが、より確実に1度の挑戦での合格を目指すのであれば、独学ではなく通信講座の利用がおすすめとなります。

通信講座の中では、合格実績も高いフォーサイトの通関士講座がおすすめ。フォーサイトの通関士講座には、基礎から過去問対策、さらに試験直前対策まで充実した教材が揃っており、初学者の方から実務経験者の方まで、幅広い方に対応しています。

フォーサイトの通信講座を利用することで、より効率的に学べるようになり、より短期間でも確実に合格できる実力が身につくでしょう。

まとめ

通関士は、貨物の輸出入の際に必須となる税関を通す通関業務には欠かせない国家資格となります。

通関士は通関業者を中心に、通関業務を請け負う業界で活躍できる資格であり、取得することで資格手当や昇給など、収入面でも期待ができる資格。さらに将来的にもその仕事が減ることは考えにくく、長く活躍できる仕事ともいえるでしょう。

通関士の仕事は案件ごとに対応する顧客も変われば、通関させる貨物も変わります。常に新しい発見をしながら、新鮮な気持ちで向き合える仕事で、やりがいの大きな仕事です。

そんな通関士として働くには、通関士資格の取得が必須。そこまで難易度の高い資格ではないため、独学でも目指せないことはありませんが、より短期間で、より確実に合格を目指すのであれば、通信講座の利用がおすすめ。

独学同様マイペースで勉強が進められる通信講座であれば、仕事をしながらでも十分に資格取得を目指すことができるでしょう。

数ある通信講座の中では、高い合格実績と、充実の教材が揃うフォーサイトの通関士講座がおすすめ。見やすいテキスト、分かりやすい講義動画、そしていつでも勉強できるeラーニング教材などを駆使すれば、より短期間の勉強期間でも合格が目指せるでしょう。

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