令和5年度 通関士試験の解答速報・試験講評

2023/10/03

解答速報

10月1日(日)に実施されました、令和5年度 通関士の解答速報と試験講評を公開いたします。自己採点も公開いたしますので、是非ご活用ください。



通関業法

第1問 6
13
9
12
5
第2問 5
4
7
10
9
第3問 15
3
2
11
9
第4問 12
11
6
13
15
第5問 10
2
1
4
7
第6問 1,3,5
第7問 1,4
第8問 4,5
第9問 1,2,3
第10問 1,2,4
第11問 2
第12問 3
第13問 4
第14問 4
第15問 4
第16問 0
第17問 2
第18問 2
第19問 2
第20問 1

関税法等

第1問 11
5
6
2
10
第2問 9
6
3
11
1
第3問 10
2
13
6
15
第4問 8
10
7
4
1
第5問 3
12
14
5
11
第6問 2,5
第7問 1,2,5
第8問 2,4,5
第9問 4,5
第10問 2,5
第11問 3,4
第12問 2,4,5
第13問 2,4,5
第14問 1,2,5
第15問 1,5
第16問 3
第17問 2
第18問 1
第19問 5
第20問 2
第21問 3
第22問 3
第23問 2
第24問 4
第25問 4
第26問 5
第27問 3
第28問 1
第29問 5
第30問 1

通関実務

第1問 a 4
b 6
c 12
d 2
e 10
第2問 a 10
b 5
c 4
d 6
e 14
f 2835000
g 1437800
h 1260000
i 0186200
j 0158900
第3問 1,3
第4問 1,4,5
第5問 1,5
第6問 1,2,4
第7問 2,4
第8問 0022000
第9問 0263800
第10問 2540000
第11問 2705000
第12問 3750000
第13問 4
第14問 2
第15問 4
第16問 5
第17問 2

試験講評

10月1日(日)に、令和5年(第57 回)通関士試験が実施されました。受験された皆さま、お疲れ様でした。

今回の試験について科目ごとに分析すると、「通関業法」は正解肢を特定することが困難な問題もありましたが、過去問をマスターできていれば合格基準を超えることは比較的容易といえるものでした。一方で「関税法等」は、これまでの傾向と少しことなる問題も散見され、例年に比して難易度が高いものとなりました。さらに「通関実務」は、全体的に標準的な難易度となりました。

また、「合格基準」については、全科目をみるに極端な難易度ではなかったため、合格基準は標準的な基準である「(各科目)満点の60%以上」と予想されます。

「通関業法」について

まず、【(語句)選択式】については、例年並みの難易度でした。過去問をマスターしていることで、満点も狙える内容でした。

【(多肢)選択式】及び【択一式】については、判断に迷う肢がいくつかあったものの、例年通り、過去問をマスターできていれば、合格レベルでした。正解することが比較的難しかった問題としては、「第9問(通関業者又は通関士の義務)」「第17問(通関業者の記帳、届出、報告等)」がありました。

「関税法等」について

まず、【(語句)選択式】については、過去問ベースの出題ではあったものの、「第2問(関税の確定及び納付)」については、近年出題実績がなかった切り口での空欄があり、選択に迷う方も多かったと思われる出題でした。

【(多肢)選択式】及び【択一式】については例年どおり、過去問ベースの肢と新作の肢が混在する問題構成でした。過去問演習で取り組むことがなかった論点であっても、各制度内容の概要から推測して正解できる肢もありましたので、そうした意味では、「現場思考」で正解できたかどうかが合否を分かれると推測します。

正解することが難しかった問題としては、「第10問(原産地を偽った表示等がされている貨物の輸入)」「第14問(経済産業大臣の輸出の許可及び承認)」「第18問(関税の徴収及び関税の担保の提供、輸入差止申立てに係る供託並びに輸入者に対する調査の事前通知)」「第28問(罰則)」がありました。

「通関実務」について

まず、【輸出申告の作成】については、オーソドックスな問題でした。そして、問題「記6」に掲げられた各運賃や費用等の扱い(「CFR価格にそれらの費用等の額が占める割合」との整理)を申告価格にどのように反映させるべきかの判断、さらに問題「記7」および「記8」を念頭においた正確な分類がポイントとなりました。

一方、【輸入申告の作成】については、問題「記9」の貨物の特徴を踏まえた分類と、「記8」「記10」「記11」に記載された状況を正確に理解した上で処理できたことがポイントとなりました。

以上から、【輸出申告の作成】及び【輸入申告の作成】のいずれも過去問演習から申告価格の算出方法と貨物分類方法の正確な理解、さらに情報整理力が試された出題と言えます。

次に、【(多肢)選択式】及び【択一式】については、近年出題されるようになった、問題文に示された規則等の「あてはめ」をする能力を試す出題がありました。いわゆる「法的思考力」を試そうとする出題意図が読み取れます。

正解することが難しかった問題としては、「第6問(原産品の判断)」「第7問(原産品の判断)」「第10問(課税価格の算出)」「第14問(関税率表における物品の所属の決定)」「第17問(輸出申告又は輸入申告の内容を確認するための書類等)」でした。

以上

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