通関士の試験、最初の半分近くはテキストを一読するだけだった!

【通関士】 2016年(平成28年度)合格
勉強期間
1年間(10月〜)
受験回数
初学者(1回目)
職業
正社員(サラリーマン)
年代
20代
性別
男性
【動機】
義務ではなかったが、仕事で役に立つと考え通関士試験の受験を決心した。
本講座を選んだのは価格が比較的安価であること及び「基礎の大切さ」をうたっており、これまでの私の勉強方法の根本と合致していると感じたためである。

【スケジュール】
15年末:本講座を見つけ申し込む
15年末~16年5月:仕事が忙しくなり関税法Aのテキストを一読するのみ
16年6月:全テキストを、ゆっくり内容の理解を第一に考え一読(本格勉強開始)
16年7月:全テキストを自分の覚えやすいようにレジュメにまとめる
16年8月:仕事が忙しくなるも、レジュメの復讐に努める
16年9月前半:過去問や問題集を解き始める、予備用に市販の問題集を購入
16年9月後半:知識問題は復習程度に、ひたすら計算問題を解く
16年10月:本当に苦手な箇所のみ再度12枚のレジュメにまとめ、試験前に確認
試験日:勉強はせず、不備なく試験を受ける事及び見直しを意識
試験日以降:自己採点結果や各予備校の回答速報に一喜一憂
合格発表日:税関HPにて合格を確認

【本講座、本試験を受けて】
上述の通り、とにかく基礎を固める事を意識して勉強した。そういった点で本講座は的確な内容であったと考えている。それはある程度テキストの内容をさらった後に過去問や問題集を解き始めれば実感するであろうが、実際の本試験でも基礎と言える知識問題で高得点を取れている。また、計算問題においても少々の物足りなさを感じながらも、元々「量」の努力が必要な科目であると悟ったので、自ら予備問題集などを購入して補填する努力をすれば、本講座に不足はなかったのだとも考えている。
試験自体については、やはり「難しかった」という感想が第一である。上述の通り、知識問題は本講座のお陰であまり悩まず解く事ができた。ただ、計算問題では誰もが突き当たるであろう「加算非加算」に相当悩み、普段目にする事のない単語を混ぜた出題にやはり焦るものであった。実際のところ、加算非加算の根拠が分からず回答した問題も多い。それでも、二科目目までを安心して解く事ができた事で些かの平安をもって計算問題に取り組めていたと考える。そういった意味でも、やはり基礎は重要であり、本講座の意義も適っていたのだと改めて思う。

【最後に】
最後に、本講座でも幾度かコラム等で取り上げられている事だが「あきらめない」気持ちを持つ事も必要だと感じた。インターネット等の情報では半年から1年ほどの勉強期間が必要と目にする通関士試験であるが、私の勉強期間はそこまで掛かっていない。ただ、これは意図して計画したものではなく、やむを得ずそうなったものである。それでも、一度受験を決心したのだから、勉強できる時間はとにかく勉強した。仕事で何時に帰ってこようが、最低で一時間、一単元は勉強、復習するように心がけた。土日祝日も、夏休みもすべて返上した。本格的な勉強の始まりは恐らく他の受験者よりも確かに遅い。その本格的な勉強を始める前に、「今回はもう無理か」、それとも途中で「来年また受けよう」と諦めるのもその人の判断なのだろうが、自分の中である程度本気で勉強していけば、あるところで「ここまで来たら(勉強したら)受からないとおかしい!(損だ、勿体ない)」と感じてくる。そこまでくれば勉強の時間や質は自然と上昇するのみで、比例して問題の正当率も上がっていくだろう。最終的にその勉強が合格という結果に結びつくかは、本当の最後には「運」なのであるが、私のように資格を必須とする立場ではない人を含めその勉強それ自体、またそこで得た知識は確実に糧になるはずである。「資格」を諦める事はそれぞれの事情で言い訳がたつだろうが、「勉強」を諦める事に言い訳はないのだと知って欲しい。そして「勉強」を諦めなければ、「運」や「資格」は結果としてついてくるものなのだと強く感じた。

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