通関士の試験、9月末の試験直前までの学習の記録すべてです!

性別男性
年代30代
試験年度2017年(平成29年度)
エリア奈良県
勉強時間800時間
勉強期間5ヶ月間(5月〜)
職業正社員(サラリーマン)
勉強法暗記,過去問,模試
商品DVD,テキスト,問題集,費用
受験回数初学者(1回目)
試験科目通関業法,通関実務
eラーニング使用回数
※eラーニングの使用回数となり、実際の学習時間とは異なります。
第51回通関士試験に合格しました。神田先生、質問に対して素早く丁寧に返答して頂き、有難うございました。

◆フォーサイトの良かった点
学習を始めるまでは、業界未経験で知識がゼロだったため、試験範囲の全体像が見えず、本試験までに充分な学習ができるか不安がありました。そのため、試験範囲全体を素早く学習できることを期待して、通信教育を選択しました。結果的にこの選択は正解でした。
フォーサイトの教材で良かったのは、通関士試験の勉強範囲の全体像を、素早く把握できた点です。広い試験範囲が、たった7枚のDVD講義と4冊のテキストに纏まっており、初めの1週間でDVD全巻を観ながらテキストを1通り学習し終えることができました。
これで、『1週間で1周できる試験範囲だから、本試験までに何とかなりそうだ・・・』と少し自信が出てきました。試験範囲の全体像が見えないという不安を、学習の最初に払拭できたのが大きかったように思います。

◆学習期間
5/14~9/30(140日間)

◆使用した教材
・フォーサイトの教材一式
・通関士完全攻略ガイド(翔泳社)
・ゼロからの申告書(関税協会)
・関税評価ドリル(関税協会)
・計算問題ドリル(関税協会)
・関税評価303(関税協会)
・ホームページ「通関士ポータル」の過去問題集
・全国模試(関税協会)
・オンライン模試(関税協会)

◆1日の学習時間(平日)
朝起きて2時間。
通勤時、車を運転しながら1時間(2倍速でDVDの音声を聞く)
会社の昼休み中に40分。
帰宅時、車を運転しながら1時間(2倍速でDVDの音声を聞く)

◆1日の学習時間(休日)
5時間~直前期は10時間。

◆モチベーションの維持について
合格できなければ会社からの手当が減額される状況だったため必死でした。

◆学習方法、スケジュール、気持ちの動きなど
フォーサイトのテキストが届くまでの間、市販の教科書「通関士完全攻略ガイド」で
通関実務の申告書作成、計算問題を一通り読んで解いてみる。何となく解ける。業界未経験だがもしかして通関士の才能があるのかも!?(5/14~5/18)

フォーサイトの教材が届いたので、DVD全巻を一通り見ながら、テキストを一通り学習。全体像が見えてきた。このまま学習を続ければ、何とかなりそうだ。(5/19~5/25)

次は、ひたすら問題集を解く。(問題集1周目、正解率は約6割。厳しい。ペースが上がらない。それでも頑張って解く。思えばこの頃が一番苦しかった。)
問題集01A(5/26~6/10)
問題集01B(6/11~6/18)
問題集02(6/19~6/22)
問題集03A(6/22~6/29)
問題集03B(6/29~7/2)

もう一度DVD全巻を一通り見ながら、テキストを一通り学習。大体は分かる。細かい所の暗記までは自信がない。(7/3~7/24)

もう一度、問題集を解く。(問題集2周目なので、間違った箇所に赤い付箋、正解したが根拠が曖昧な箇所に黄色の付箋を付けていく。正解率は約8割。問題集は付箋だらけ。しかし徐々にペースが上がってくる。)
問題集01A(7/8~7/10)
問題集01B(7/14~7/20)
問題集02(7/21~7/22)
問題集03A(7/29~7/31)
問題集03B(8/1~8/3)
問題集 通関実務対策編(8/3~8/5)

もう一度、問題集を解く。 (問題集3周目。付箋箇所のみの学習で済むのでペースが速い。8/9~8/19の12日間で問題集を1周できるようになる。学習が少し楽しくなってくる。)
3周目以降は赤・黄色の付箋箇所のみ学習し、理解した箇所の付箋は色を変える(赤⇒紫、 黄⇒青)。後で復習するときに、間違った箇所のページを早く開けて便利。

8月上旬、学習が順調に進んできたので、自分の実力を測るため、また、もっと多くの問題に触れておきたかったため、関税協会が主催する全国模試(8/20実施)を受験することにした。
8/20までの学習量はDVD+テキスト2周、問題集3周。
これに対して、全国模試(関税協会)の結果は通関業法38点、関税法45点、通関実務24点。
通関業法、関税法は合格圏内だが、通関実務の課税価格の算入/不算入で痛恨のミスをした。演習量が足りていない、新手の問題に弱い、解くのに時間が掛かり過ぎている、と感じ始める。そこで、残り1ヶ月は、通関実務に重点を置きながら、通関業法、関税法についても法改正内容を丁寧にフォローしながら、忘れない程度に復習するという方針で学習を進めることにした。

この頃、絶対に、何としてでも合格するには、あと何をすればいいかを考えた。
やはりネックは通関実務だ。その中でも輸入申告書作成の課税価格の計算は配点10点と高い。この10点を確実に取るためには、課税価格に算入するかしないかを、絶対に間違えないようにしなければならない。フォーサイトの問題集を解いて、大体は間違えない。しかし、自分は業界未経験のため、本試験で知らない用語が出てきたら完全に運任せになってしまうのが心配だ(2013年の「売手口銭」、2015年の「買付業務委託」の場合など)。この事態だけは絶対に避けなければならない。逆に、この10点が確実に取れれば、あとは今の実力があれば合格圏内に食い込めるはずだ・・・。

そこで、初見の用語を極力無くすため、関税協会が発刊する問題集「ゼロからの申告書」「関税評価ドリル」「計算問題ドリル」「関税評価303」を購入して、赤・黄色の付箋を付けながら一気に解いた。
これにより、港湾ストライキの場合、リターンコミッションの扱い、沖待ちに要した費用、ソフトウェアの扱い、船齢割増保険料の扱い、信用状ベース取引の金利など、初見用語の対策を行なった。(8/21~8/27)
(これらは結局、本試験には出ず、心配は結果的に杞憂に終わった。しかし「自分はここまでやったのだから絶対に大丈夫だ」という自信と精神の安定には大きく貢献した。)

以降、本試験前日まで、フォーサイトと関税協会の問題集を、間違えないようになるまで解いた。両者で解釈が異なる問題は、法律の条文に立ち返って自分の頭で考えた。(8/28~9/30)

それに加え、週末は模試を必ず1セット解いた。
8/27 フォーサイト再現問題集1回目 

通関業法38点、関税法48点、通関実務38点。
9/3 フォーサイト模試1回目 




通関業法36点、関税法43点、通関実務40点。
9/10 オンライン模試(関税協会)1回目 通関業法39点、関税法52点、通関実務43点。

最後の5日間は、模試を1日1セット解いて、学習の進度、申告書の書き込み方、問題を解く順番、時間の使い方、マークシートの記入方法、迷った時の意思決定プロセス、を再確認した。
マークミス等、余程のことがない限り合格を確信する。
9/26 完全攻略ガイド巻末問題集 2回目 通関業法41点、関税法50点、通関実務36点。
9/27 全国模試(関税協会)2回目 


通関業法44点、関税法56点、通関実務41点。
9/28 フォーサイト再現問題集2回目 

通関業法41点、関税法51点、通関実務37点。
9/29 フォーサイト模試2回目 




通関業法41点、関税法50点、通関実務42点。
9/30 オンライン模試(関税協会)2回目 通関業法41点、関税法54点、通関実務42点。

そして本試験。
通関業法41点、関税法53点、通関実務38点。(自己採点)

◆本試験を終えて反省点
関税法の本試験問題に「船内荷役」の費用が現実支払い価格に含まれるかどうか、を問う問題があった。この「船内荷役」は私にとって初見用語となってしまった。
この用語を、次の通関実務の試験時間までに調べるべきだった(実際には調べることを怠った)。
結果的に、こうは成らなかったが・・・もし輸入申告書の課税価格の算入/不算入に「船内荷役」が登場していたら・・・そしてそれを間違えてしまったら・・・。
細かいことだが、そういう本当に最後の詰めが甘かった。
それ以外は、大いに頑張った。内心、今回の試験で日本一勉強したのは自分ではないかと思っている。


最後に、質問箱のシステムは大変助かりました。
合格可能性を少しでも上げたいという気持ちが強く、細部にこだわった質問もしてしまいましたが、素早く丁寧に答えて頂き、有難うございました。
31おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



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