FP2級試験合格に必要な勉強時間は300時間以上!独学で目指す際のポイントを徹底解説
更新日:2022年7月19日
国家資格である「ファイナンシャル・プランニング技能士(以下・FP)」の資格は1~3級があり、実際実務で活用できるのは2級以上といわれています。
ではそのFP2級試験に合格するにはどの程度の勉強時間が必要になるのか?また、独学でも目指せるのかが気になる所かと思います。
そこでこの記事では、FP2級合格に必要な勉強時間や、勉強期間、さらに独学で目指す際のポイントなどをまとめて紹介していきたいと思います。
FP2級合格に必要な勉強時間は?
FP2級に合格するために必要な勉強時間は150~300時間以上と言われています。非常に幅が広くなっていますが、これには「受験資格」が関わってきます。まずはFP2級を受験する受験資格を確認しておきましょう。
★FP2級試験の受験資格(いずれかひとつ)
・FP3級資格を所有
・日本FP協会が認定する「AFP認定研修」を受講し修了する
・2年間以上FP業務に従事していること
FP2級を受験するには上記3種類のうちひとつをクリアする必要があります。現状仕事でFP業務に従事しているという方にとっては問題のない資格ですが、現在は別の仕事をしている、もしくは学生の方や専業主婦の方で、これからFP関連企業に就職をしようとしている方にとってはなかなかの問題です。
FP業務に携わっていない方がFP2級試験を受験するには、FP3級を取得するか、「AFP認定研修」を受講する必要があります。「AFP認定研修」はおよそ半年ほど期間が必要になりますので、ご自身の事情で3級を受験するか研修を受けるかを決めましょう。
受験資格をすでに持っている方と、まだ取得していない方では、当然必要な勉強時間が変わります。これがFP2級に合格するために必要な勉強時間に大きな差がある理由となります。
それぞれの状況別に細かく勉強時間を解説していきましょう。
FP3級を持っていない方は300時間以上
まずは受験資格を持っていない方。こういった方の場合は300時間以上の勉強時間が必要になります。
FP2級の受験資格を満たすために研修を受ける場合でも、半年間は勉強期間となります。また、FP3級の試験に合格するために必要な勉強時間は100~200時間必要です。どちらも勉強時間的には大きく変わらないといえます。
FP2級の受験資格を取得するのに100~200時間、さらにFP2級に合格するために200~300時間の勉強時間が必要となります。
FP3級を持っている方は200~300時間
FP3級の資格を持っているなど、すでにFP2級の受験資格を持っている方に必要な勉強時間は200~300時間と言われています。
つまりFP2級試験の出題科目において、ある程度の基礎知識がある方の勉強時間がこのくらいになるということになります。
ちなみにまだ受験資格がなく、FP3級を先に取得してからFP2級を目指そうと考えている方には、できれば立て続けに受験し、一気にFP2級を取得するのがおすすめです。
人間の記憶はどうしても時間経過とともに薄れていきます。そのため、FP3級対策の勉強をし、試験に合格してから間をあけてしまうと、それだけ必要な知識が失われている可能性があります。
FP3級に合格したら、FP3級試験の対策として学んだことを忘れる前に一気にFP2級を受験する方が勉強効率は高くなります。FPの試験は年に3度開催されていますので、3級に合格したら次の試験機械で一気に2級まで取得をするイメージでいるのがおすすめとなります。
FP関連業務に就いている方なら100~200時間
すでにFP2級の受験資格を持っており、さらに現状FP関連業務に従事しているという方であれば、必要な勉強時間は100~200時間程度でしょう。
FP業務といってもその業務は多岐にわたりますので、普段の業務で得ている知識だけでは、試験科目のすべてをカバーできているとは言い切れません。
改めて法制や保険制度など、しっかりと復習のつもりで勉強する期間がある程度必要になりますが、勉強時間は非常に短くできるでしょう。
FP2級試験の学科試験対策
FP2級の試験は学科試験と実技試験の2つに分けられます。とはいえ一次試験・二次試験という分け方ではなく、両方の試験を同時に受験する形になります。
学科試験と実技試験では対策の仕方が違ってきますので、それぞれの出題科目や、受験方法、さらに効果的な対策法を解説していきましょう。
学科試験の出題科目
まずはFP2級の学科試験の出題科目とその内容を簡単に紹介していきます。
試験時間 | 試験科目 | 満点 | 合格点 |
---|---|---|---|
10:00~12:00(120分) |
|
60点 | 36点 |
〇ライフプランニングと資金計画
ファイナンシャル・プランニングと倫理/ファイナンシャル・プランニングと関連法規/ライフプランニングの考え方・手法/社会保険/公的年金/企業年金・個人年金等/年金と税金/ライフプラン策定上の資金計画/中小法人の資金計画/ローンとカード/ライフプランニングと資金計画の最新の動向
〇リスク管理
リスクマネジメント/保険制度全般/生命保険/第三分野の保険/リスク管理と保険/リスク管理の最新の動向
〇金融資産運用
マーケット環境の理解/預貯金・金融類似商品等/投資信託/債券投資/株式投資/外貨建商品/保険商品/金融派生商品/ポートフォリオ運用/金融商品と税金/セーフティネット/関連法規/金融資産運用の最新の動向
〇タックスプランニング
わが国の税制/所得税の仕組み/各種所得の内容/損益通算/所得控除/税額控除/定率減税/.所得税の申告と納付/個人住民税/個人事業税/法人税/法人住民税/法人事業税/消費税/会社、役員間および会社間の税務/決算書と法人税申告書/諸外国の税制度/タックスプランニングの最新の動向
〇不動産
不動産の見方/不動産の取引/不動産に関する法令上の規制/不動産の取得・保有に係る税金/不動産の譲渡に係る税金/不動産の賃貸/不動産の有効活用/不動産の証券化/不動産の最新の動向
〇相続・事業承継
贈与と法律/贈与と税金/相続と法律/相続と税金/相続財産の評価(不動産以外)/相続財産の評価(不動産)/不動産の相続対策/相続と保険の活用/事業承継対策/事業と経営/相続・事業承継の最新の動向
FP2級の学科試験では、FP業務の基本的な知識を問われます。年金制度や保険制度、さらに税金における基礎知識はもちろん、資産運用や遺産相続、不動産登記に関する法令など、勉強する分野は多岐にわたります。
学科試験の出題方式は多肢選択方式。いわゆるマークシート式の試験であり、選択肢の中から正しいものをマークする受験方法となります。
合格ラインは60点満点で36点。つまり6割の正答率で合格となり、学科試験に合格すると、翌年以降は学科試験全体が免除となる免除制度もあります。
頻出項目を徹底的に暗記する
FP2級試験の学科試験は非常に出題範囲が広く、また税制や保険制度、さらに法令に関する出題が中心となります。
ポイントとなるのは、試験の出題傾向を正確に把握し、頻出される項目を中心に徹底的に暗記することです。
FP2級試験の出題数はそこまで多くはありません。2022年5月度試験の出題数は60問。試験範囲が広いとはいえ、出題される項目はどうしても絞られてきます。つまり頻出する項目が必ず存在するということ。この傾向を利用しましょう。
試験時間は120分ですので、1問にかけられる時間は2分。問題を見てすぐに何を問われているかを見抜けるようになれば、合格する確率は一気に高まります。
何度も例題に挑戦し、FP2級の試験問題に慣れておくといいでしょう。
FP2級試験の実技試験対策
FP2級の実技試験は5種類の業務に分かれます。それぞれ特徴的な業務になっていますので、現在の仕事で活かせる業務、もしくはこれから進みたい職種に適した業務を選択して受験しましょう。
実技試験にどのような業務があるのか、またどのような出題傾向にあり、どのような対策が有効かを確認しておきましょう。
業務によって5種類に分かれる
FP2級には5つに業務に分かれており、実技試験では専門性のある問題が出題されます。どの業務を選ぶかは、自身が就く業務によって選ぶ必要があります。
まずは5つに業務に関して紹介しておきましょう。
業務内容 | 実施団体 |
---|---|
資産設計提案業務 | 特定非営利活動法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 (以下・日本FP協会) |
個人資産相談業務 | 一般社団法人 金融財政事情研究会 (以下・金財) |
中小事業主資産相談業務 | |
生保顧客資産相談業務 | |
損保顧客資産相談業務 |
FP試験は2つの団体が実施している珍しい資格になります。FP2級の試験では、受験する業務によって主催している団体が違いますので、申し込みの際は間違えないように気をつけましょう。
各業務ごとの出題内容や、適した職種は以下の通りです。
〇資産設計提案業務
〇個人資産相談業務
汎用性が高くいろいろな業界で活躍できる業務
受験人数の多い人気業務
〇中小事業主資産相談業務
経営者や富裕層などのコンサルティング業務などに必要な知識が中心
〇生保顧客資産相談業務
〇損保顧客資産相談業務
保険業界で働く方、保険業界を目指す方におすすめの業務
もっとも人気が高いのは資産設計提案業務。汎用性が高いため多くの業種で活用でき、就職や転職の際にも非常に有利になる業務といえます。
問題集や過去問を繰り返し解く
筆記試験はマークシートを利用した多肢選択式の出題ですが、実技試験は記述式の試験となります。それだけに、筆記試験で暗記した各項目に関して、しっかりと理解しているか、応用することができるかが重要になります。
そんな実技試験対策は、とにかく過去問をしっかりと解けるようになるのがおすすめ。過去問を何問も見ることで、出題の傾向や頻出される課題なども見えるため非常に有効です。
効率的な対策は、同じ過去問を何度も解くこと。記述式の問題ですので、どのような回答方法がベストかを考えながら対策しましょう。
その問題で問われている部分の中に不明な点が一つもないようになれば次ぎ9の過去問に挑戦としていくと、どんどん実力がつくでしょう。
FP2級は独学でも合格できるか?
FP2級に合格するために、必要とされる勉強時間は300時間以上。では、このFP2級の試験に独学で合格することはできるのでしょうか?
もちろん十分すぎる勉強期間を確保すれば、いずれは合格できるかと思います。しかし、資格試験は入学試験や就職試験とは違います。入学試験や就職試験は合格すればそこでひとまず終了です。勉強からは一度解放されます。
しかし資格試験は資格を取得してからがスタート。どのような業種で、どのようにその資格を活かすかが重要です。そう考えると、資格試験に合格するのはあくまでもスタート地点。そこまでに多くの時間をかけるのは得策ではありません。
ある程度短期間で、かつ独学で合格できるかどうかが重要になりますので、この前提で考えていきましょう。
独学でも合格は十分可能
FP2級試験の難易度自体は、資格試験の中ではそこまで高いものではありません。当然独学でも十分対策可能な試験といえます。
独学でFP2級試験を目指すには、いくつか注意すべきポイントがあります。このポイントに関しては後に詳しく解説しますが、独学で目指す場合はこのポイントをしっかりと考え、できるだけ効率よく勉強できるような環境を作りましょう。
また、独学で勉強を始めたからと言って、最後まで独学にこだわる必要もありません。独学では厳しいと感じたら、他の勉強方法を採り入れるなど、柔軟に対応しましょう。
大切なことはできるだけ短期間で試験に合格すること。ここに焦点を当てて考えていきましょう。
勉強期間は4~6ヶ月
一般的な社会人の方の生活を想定してみたいと思います。
朝6時に起きて9時から仕事を開始。18時に仕事を終了し、19時に帰宅するとします。帰宅後には夕食や入浴の時間が必要です。さらに一人暮らしの方であれば、ある程度家事をする時間も必要でしょう。これらの時間を3時間と考えると、この時点で22時です。
睡眠時間を6時間確保すると考えると、仕事のある平日に確保できる勉強時間は2時間程度と考えることができます。
平日は2時間、休日に5時間の勉強時間を確保できたとして、毎日勉強を続ければ1週間で24時間の勉強時間を確保できます。単純計算すると、13週間で300時間をクリア。約3ヶ月ほどで勉強時間は足りるということになります。
しかしこれは毎日確実に勉強を続けられた場合。この場合の最短の勉強期間が3ヶ月間ということになります。
実際にお仕事をされている方の多くは、そう毎日何の予定もないということはあまりないでしょう。同僚と食事に行ったり、恋人とデートをしたり、家族サービスをしたりと、プライベートな予定もあるかと思います。
こうした事情も考えると、半年程度は勉強期間として確保したいところ。FP2級の試験は年に3度行われますので、半年後以降の試験を目標に勉強を始めましょう。
まだ受験資格を持っていないという方は、2~3ヶ月の勉強でFP3級の資格を取得し、その後3ヶ月程度の追加の勉強で一気に2級を取れるように計画を立てるといいでしょう。
FP2級を独学で目指すメリット
独学でも十分合格を目指せるのがFP2級の試験。独学で目指すにはメリットもデメリットもあります。まずはこのメリットとデメリットをしっかりと把握しておくことが重要です。
まずはメリットから確認していきましょう。
費用を抑えることができる
独学で目指す場合の最大のメリットが費用面の問題です。FP2級の試験を目指す勉強方法は主に3種類。独学か通信講座を受講するか、予備校に通学するかです。
当然ですが、通信講座も予備校も受講料が必要です。金額に関してはどこで学ぶかにより差がありますが、この受講料が必要ない独学は、経済面で大きなメリットがあります。
独学で目指す場合に必要な費用は、勉強をするためのテキストや問題集を購入する書籍代のみ。最低限の出費で合格を目指せる勉強法になります。
マイペースで学べる
もうひとつのメリットが、常にマイペースで勉強ができるということ。通信講座や予備校には勉強カリキュラムがあり、そのカリキュラムに沿った勉強をすることになります。特に予備校に関しては、授業に参加する必要があります。
授業のある日は残業なども調整し、授業に出席することになります。もちろん気分が乗らない時も、体調がイマイチの時も授業は待ってはくれません。
こういった事情のほかにも、例えば自分がすでに理解している部分も、ほかの生徒さんに合わせてじっくり勉強するため、勉強の進みが遅いとストレスに感じるかもしれません。
反対に自分の苦手分野は授業スピードが速いと感じることもあるでしょう。理解できないまま勉強が進んでいくのは、モチベーション低下の大きな原因にもなります。
こうした他者からの影響を受けることがないのが独学です。調子が良ければ一気に勉強することもできますし、体調に不安があるときは短めで切り上げることもできます。簡単な分野は短時間で済ませることもできますし、難解な部分はじっくり勉強することもできます。
普段仕事をこなしながら、資格取得を目指して勉強すること自体がある程度ストレスのかかる行為です。そんな中でもできるだけ余計なストレスを感じないような勉強方法が独学ということになります。
FP2級を独学で目指すデメリット
費用を抑えながら、しかもマイペースで勉強できる独学は、非常の大きなメリットのある勉強方法と考えることができます。
とはいえ、当然ですが独学で学ぶにはデメリットも存在します。そんなデメリットに関してもしっかりと説明していきましょう。
効率のよい勉強ができるか難しい
多くの方が当てはまるかと思いますが、資格試験の勉強が初めてという方にとって、効率的に勉強をするというのはなかなか難しいものです。特に独学の場合は、相談する相手もほぼいない状態ですので、さらに難しくなります。
それでもFP業務に従事している方や、学生時代に法令や税制に関する勉強をした方などは、ある程度効率的に勉強できるかもしれません。しかしそうではない方にとって、独学でFP2級を目指すのは決して楽な道ではありません。
最初にFP2級に合格するために必要な勉強時間を300時間以上と紹介しましたが、これはあくまでも効率的に勉強できた場合の話。効率的な勉強ができないと、それ以上に勉強時間が必要になりますので注意が必要です。
モチベーション管理が大変
独学での勉強は当たり前の話ですが常に一人で勉強をすることになります。仕事でも勉強でも一人で続けるのはなかなかモチベーションの維持が難しいものです。
モチベーションが下がるタイミングはいくつか考えられますが、特に注意したいのが3つ。
ひとつは勉強以外のものに興味を持った時。特に趣味に関することが気になるとなかなか集中力は上がらず、勉強効率も高くはなりません。ゲームや音楽、動画鑑賞や釣りなど、いろいろな趣味があり、それが気になるとなかなか勉強に対するモチベーションが上がりません。
特に独学で勉強する場合は、自宅の部屋で勉強します。手の届く範囲に趣味に関するものがある状況ですので、どうしても気が散りがちになります。
2つ目は勉強が単調になった時。勉強だけに限らず、何をするにも刺激がないと集中力は持続しないものです。
最後に勉強で壁にぶつかった時です。難しい科目の勉強や苦手分野の勉強などで、理解しにくい部分があると勉強が進みづらくなります。こうなるとどうしてもモチベーションは下がることになり、より勉強に時間がかかる事になってしまいます。
独学で勉強をする場合は、このモチベーション対策が重要になりますので覚えておきましょう。
独学で目指す際の5つのポイント
独学でFP2級を目指す場合には、勉強を始める前から考えておきたいポイントがいくつかあります。ここではそのポイントを5つに絞って紹介していきたいと思います。
これからFP2級を目指そうとしている方、独学で考えている方はぜひ参考にしてください。
ポイント① テキスト選び
FP2級に限らず、資格試験の対策を独学で行う場合にもっとも重要といえるのがテキスト選びです。
FP2級は人気資格のため、試験対策のテキストも数多く発売されており、度のテキストが良いかを選ぶのが大変な資格です。ちなみにどのようなテキストがいいかは一概には言えないのがまた難しいところでもあります。
FP2級を目指す方といってもそれぞれ事情が違います。どのテキストがベストかといえば、自身に合ったテキストがベストということになり、誰かに聞くわけにもいかないのがテキスト選びが難しいポイントでもあります。
テキスト選びがなぜ重要かというと、勉強スケジュールを立てるのも基本的にはテキストに沿ってということになります。さらに勉強をする中で壁にぶつかった場合、頼れるものは手元にあるテキストだけということになります。
ちなみに複数のテキストを用意するのはあまりおすすめできません。まずはせっかく費用を抑えることができる独学のメリットが活かせないことになります。さらに言えば、複数のテキストで教えるポイントが違うと、勉強にも迷いが生じたり、余計な部分を勉強したりとプラスが少ないのが事実です。
テキストは厳選した1冊がベスト。しかも自分に合ったものを慎重に選ぶようにしましょう。
ポイント② 無理のない学習スケジュール
自分に合ったテキストを見つけたら、次は勉強スケジュールの立案です。FP2級試験の試験科目に対する基礎知識がない方にとってはこちらもかなり難しい作業となります。
勉強スケジュールは基本的にテキストに合わせて作成することになります。ここで簡単な勉強スケジュールの立て方を紹介しておきましょう。
まず勉強スケジュールは大きなものから作っていきます。まずは1ヶ月ごとのスケジュールを立て、続いて週ごとのスケジュールに落とし込みます。さらに毎日のスケジュールに落とし込めば、効率的に学べるでしょう。
また、勉強期間を半年に設定した場合、半年かけて出題範囲を勉強するのは得策ではありません。まずは最初の2~3ヶ月で全ての試験は員の学習を負えるように設定しましょう。その後演習問題を多く取り入れます。
試験範囲全体をとりあえず勉強し、演習問題に挑戦することで、自分の得意分野と苦手分野がハッキリします。その結果から苦手分野を補強するのが勉強スケジュールの基本となります。
また、勉強スケジュールを立てる場合は、ある程度余裕を持ったスケジュールにしましょう。勉強を始める前はモチベーションが非常に高く、その心境でスケジュールを組むと、どうしても無理のあるスケジュールになりがちです。
無理な勉強スケジュールを組むと、勉強の進攻が追いつかなくなり、モチベーションが低下。効率的に学ぶことが難しくなります。
無理がない範囲で、効果的に学べるように工夫して勉強スケジュールを立てましょう。
ポイント③ 効率的な勉強方法
テキストを決め、ある程度勉強スケジュールも完成したら、実際に勉強をすることになります。
勉強はできるだけ効率的に行うことが重要です。上でも少し触れましたが、FP2級合格に必要な勉強時間の300時間は、あくまでも効率的に勉強した場合です。
効率的な勉強方法と簡単に言っても、その方法は様々です。実際に独学でFP2級試験に合格した方の勉強方法を参考にするなど、工夫する必要があります。
ここからはあくまでも一般論ですが、効率のいい勉強方法を紹介しておきましょう。
勉強にはインプットとアウトプットがあります。インプットとは知識を蓄えること、アウトプットはインプットした知識を利用して演習問題に挑戦したり、他の人に説明したりすることです。
ここで基本的な人間の脳のシステムの話をしましょう。
人間の脳は毎日新たな情報を詰め込み、詰め込んだ情報を夜寝ている間に整理整頓しています。この時新しい情報は出しやすい部分に保管し、古い情報、重要ではない情報は消えていくことになります。
朝起きた時点で脳内は整理整頓された状態となり、朝の時間は記憶を引き出しやすい状態となります。
この脳の基本構造を効果的に利用する勉強方法があります。それは夜寝る前に一気に暗記をし、朝起きてから演習問題に挑戦するという勉強方法です。
夜寝る前に記憶したものは、翌朝整理整頓されて引き出しやすい状態になります。この状態で演習問題などに挑戦すると、記憶を引き出しやすくなります。
もうひとつ脳のシステムを紹介すると、一度記憶したものは、その知識を利用することで短期記憶から長期記憶へ移行されます。つまり朝の演習問題の挑戦で、長期記憶に移行しやすいということになります。
社会人にとって朝の時間は貴重な時間ですので、勉強時間に充てるのは難しいかもしれません。しかし30分程度であればそこまで難しくもないはず。普段より起床時間を30分早め、朝のうちに演習問題に挑戦するのがおすすめ。その分夜の勉強時間を30分短くし、就寝時間を早めるといいでしょう。
ポイント④ モチベーション管理
テキスト選び、スケジュールの立案とならび、独学で大きなポイントとなるのがモチベーションの管理です。
独学のように毎日一人で勉強を続けるのは、なかなか集中力の持続が難しいもの。モチベーションが下がらないような工夫、また下がってしまったときの対処法などを事前に準備しておくといいでしょう。
モチベーションを維持する方法として考えられるのが、勉強環境を複数用意すること。毎日自宅の自室で勉強を続けるのは単調なもの。そこで時折でもいいので、自宅以外の場所で勉強することで適度な刺激を受けるようにしましょう。
勉強を禁止していなカフェや、図書館の自習室、テキストを読むだけであれば、公園など屋外でも勉強は可能です。
気分転換をできるような勉強場所の確保はモチベーション維持に役立つでしょう。
落ちてしまったモチベーションを回復するには、気分転換が最も効果的。趣味の時間や家族と過ごす時間、また勉強を休む日などを設定しておくと、気分転換をしやすくなり、モチベーションの回復に役立つでしょう。
ポイント⑤ 通信講座を利用するのもひとつ方法
最後に独学という条件を覆すようなポイントを紹介しておきましょう。それが通信講座の利用です。
独学で勉強を始めたものの、なかなか上手くいかない場合や、どうしても勉強が進まないといったケースでは、そこからでも通信講座の利用がおすすめです。
そもそも勉強の目的は「独学で合格する」ことではなく、「短期間でFP2級に合格する」ことです。そのための手段にこだわる必要はありません。
通信講座であれば、どのタイミングからでも始めることができますし、受講料も予備校ほど高額ではありません。また、通信講座を受講するといっても自宅で一人で勉強するという点では独学と同じです。
勉強環境を大きく変えずに勉強を進めることができますので、途中からでも利用しやすいはずです。
通信講座を利用するメリット
独学でFP2級に挑戦するのが難しいとなれば、次に考えたいのが通信講座の利用です。通信講座も独学も自宅で一人で勉強するという点では同じですが、大きく違う点がいくつかあります。
独学との違いを考えながら、通信講座のメリットを紹介しましょう。
テキスト選びが不要
通信講座を利用する大きなメリットが、専用のテキストが手に入るということです。上でも解説した通り、独学で目指す場合にはテキスト選びという難解な作業がありますが、その作業が必要なくなります。
テキスト選びに時間を割く必要がなく、その分勉強時間に充てることができるのは、非常に大きいプラス効果といえるでしょう。
効率的に学べるカリキュラムが組まれている
テキストが充実しているということは、そのテキストに沿って提供されるカリキュラムも信用できるということになります。
テキストもカリキュラムもFP2級試験に精通した講師やスタッフが製作していますので、受験する方が選んだり考えたりするよりもはるかに効率的といえます。
また、そのテキストとカリキュラムに沿った講義動画が存在するのも独学との大きな違い。講義動画を観ながら勉強できますので、難しいポイントや大事なポイントもしっかり学ぶことができるでしょう。
おすすめ通信講座はフォーサイト
FP2級試験は人気の高い資格試験です。そのため対策講座を開講している通信講座も数多く、今度はどの通信講座を利用すべきかで迷ってしまうかもしれません。
そこでおすすめしたいのがフォーサイトのFP2級対策講座です。なぜフォーサイトがおすすめなのか?その点をいくつか紹介していきましょう。
高い合格実績
まずフォーサイトをおすすめする大きな理由は、合格率の高さです。フォーサイトは長年FP2級試験対策講座を解説しており、そのノウハウを持っているため、実際にその成果が高確率という数字で出ています。
FP2級試験合格率(2023年9月試験・学科試験の結果) | |
---|---|
全国平均 | 53.54% |
フォーサイト受講生 | 90.50% |
フォーサイトの受講生の合格率は90%超え。受講しているほとんどの方が合格しており、信頼できる講座といえます。
フォーサイトの合格率が高い理由は、充実の講師陣にあります。フォーサイトでは常時講師陣に関するアンケートなど授業成果や受講生からの評判をチェック。受講生からの評判が悪い、合格率が著しくない講師はすぐに後退する制度を採用しています。
そのためフォーサイトで教鞭を振るう講師の質は非常に高く、こうした講師陣の講義動画を視聴できることが合格率の高さに直結していると考えられます。
質の高いテキストが手に入る
フォーサイトではオリジナルのテキストを提供。テキストは決して分厚いものではなく、必要なポイントのみを厳選し、FP2級試験に合格することにこだわったテキストとなっています。
このテキストの制作には、当然ながら講師陣も参加し、その年のFP2級試験対策に最適な内容で常時内容も吟味されています。
テキストはフルカラー印刷を採用しており、一目で重要な部分が分かりやすいレイアウトと色使いがされており、初めてFP2級試験の勉強をする方はもちろん、ある程度勉強を進めている方にも利用しやすいテキストになっています。
eラーニングでスキマ時間を無駄にしない
FP2級試験に短期間で合格するには、やはり勉強時間の確保が重要になります。最初に紹介した通り、一般的な社会人の方が、1日に確保できる勉強時間は2時間程度。ただしこれは自宅で机に向かって勉強できる時間です。
毎日の生活の中に、少しずつでもスキマ時間は存在するもの。例えば職場に向かう電車の中や、ランチタイムの後のコーヒーを飲む時間など、勉強に活かせる時間は比較的多いものです。
とはいえ、こういったスキマ時間に、テキストとノートを開いて勉強というのも難しいもの。そこで利用したいのがeラーニングです。eラーニングとは、スマホやタブレットを利用した勉強方法のこと。
この勉強方法であれば、混雑している通勤電車内でも、カフェで過ごすちょっとした時間でも勉強時間に変えることができます。
こうしたeラーニングに適した教材が充実しているのがフォーサイトの通信講座。講義動画はもちろん演習問題などもスマホで簡単にできるため、いつでもどこでも片手で勉強することができます。
仮に1日30分でもスキマ時間を勉強時間に変えることができれば、10日で6時間の勉強時間を確保できます。これは非常に大きな違いとなるでしょう。
まとめ
FP2級試験に合格するためには、受験資格の有無次第ではありますが、最長で300時間ほどの勉強時間が必要になります。FP2級試験は試験範囲こそ広いものの、出題数はそこまで多くなく、独学でも十分に合格を目指せる難易度です。
ただし、FP業務の基礎的な知識がない方や、資格試験の勉強が初めてという方にとっては、独学で目指すといってもなかなか難しいもの。
もちろん独学にこだわることは悪いことではありませんが、より効率的に学び、より短期間で合格を目指すのであれば通信講座を利用するのがおすすめです。
通信講座を選ぶ際のポイントは、テキストの充実や合格実績、さらにスキマ時間を勉強時間に変えることができるeラーニング教材の充実といったところ。
この点を考えると、eラーニングにも注力しており、高い合格実績を誇るフォーサイトの通信講座がおすすめとなります。
気になる方はまずは資料請求だけでも行ってみるといいでしょう。
金山浩晃(かなやま ひろあき)
合格の先をイメージして!
【出身】埼玉県
【趣味】NFL(アメフト)観戦、カフェ巡り
【座右の銘】雲外蒼天