司法書士講座の講師ブログ
ひやひやする一日

皆さん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の中村篤史です。

先日、不動産の決済で、①抵当権抹消登記、②所有権移転登記、③抵当権設定登記を連件で申請しました。
①と②は私の申請で、③は別の司法書士の申請です。
この決済において、当日中に登記申請ができなくなるかもしれない事態が生じました。

まず、売主が登記識別情報通知書を持参するのを忘れたため、取りに帰ってしまいました。
これにより、2時間以上のロスです。

さらに、売主が買主に対し、売買代金の振込先口座を間違えて伝えたため、売主の保有する別の銀行の口座に売買代金が振り込まれてしまいました。
抵当権者であるA銀行の口座に振り込まなければ、抵当権の抹消書類は出してもらえません。
そのため、売主が売買代金の振り込まれた銀行の窓口に行って、A銀行の口座への振込手続を行いました。
この時点で15時近くになっていて、当日中にA銀行の口座に着金するかわかりません。

幸いにも、当日中にA銀行の口座に着金し、抵当権の抹消書類を受領することができました。
私が事務所に戻って登記を申請したのが16時半頃。
抵当権設定登記を申請する別の司法書士にとっても、ひやひやする一日だったと思います。