ITパスポート講座の講師ブログ

シンギュラリティ

シンギュラリティという言葉を聞いたことはありますか?
シンギュラリティとは、技術的特異点のことで一般的にはAIが人間を超える時点のことを指します。
このシンギュラリティは2045年に起こるといわれています。

ただ、私個人としてはシンギュラリティの一般的な説にはやや懐疑的です。
その理由は大きく2つあります。

1つは本当にAIが人類の知性を超えられるのか、という点です。
将棋やチェスなどのボードゲームにおいては、すでに人類はAIには勝てません。また、AIが自力でイラストを作成できるようになりました。
このままいくと、本当に人類の仕事はAIに奪われそうな勢いです。
ただし、将棋が強いことやイラストが描けるだけで、人類を超えたといえるのでしょうか。
そもそも、「人類の知性を超える」という表現が抽象的過ぎて、捉え方が難しくシンギュラリティの定義自体から見直す必要があると思っています。

もう1つは、シンギュラリティが2045年という根拠です。これは、「コンピュータのスペック的に人類レベルに到達するのが2045年」ということらしく、AIのアルゴリズムとは関係がないそうです。
そのため、コンピュータのスペックは人類レベルになったが、肝心のアルゴリズムが完成せず、シンギュラリティが起こらなかった、という展開もありえます。
逆に、超画期的なAIのアルゴリズムが発明されれば、2045年を待たずにシンギュラリティが起こることもありえます。

このように、シンギュラリティという言葉が一人歩きしてしまっており、シンギュラリティ自体について正しく検証できていないと私は考えています。
興味がある方は、是非とも色々な文献を読んで、研究してみてください。