司法書士講座の講師ブログ

大学での勉強-その2

皆さん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の中村篤史です。

今回は、前回のつづきになります。

大学の勉強で戸惑ったのは、教授が自分の学説を通説であるかのように話されることです。
司法書士試験の勉強では、学説に争いがある事柄については、まず、判例・通説を押さえ、次にどのような学説があるかを見ていきます。
しかし、大学の教授の中には、自分の学説が通説とは異なっていても、それが通説であるかのように話す方がいるんです。
これだと、その教授の話を鵜吞みにした学生が司法書士試験を受けると、まずいことになってしまします。
教授には、「通説はこうだけど、私はこう考えている」と言ってほしいものです。

また、卒業論文では、大量の書物を読んで、1つの論点を深く掘り下げることになります。
このとき、担当教授の見解に反することを書いても、面倒なことになって卒業が遠のくだけです。
私は、早く卒業したかったので、当たり障りのないことを書いて卒業させてもらいました(笑)。