簿記について

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簿記3級とはどんな資格なの?

簿記3級とはどんな資格なの?

簿記3級とは、簿記の基礎を学ぶことができる資格です。簿記とは、会社の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにするための技術のことです。簿記は、企業の分析を行う上では欠かすことができません。簿記の資格はその内容の難易度から1級~3級までありますが、最も基礎的な簿記3級の内容を理解できると、商店や小規模の企業の経理が理解できるようになるといわれています。さらに、帳簿の付け方や適切な科目なども学ぶことができるため、技能資格としても有効です。

簿記3級の資格が活かせる仕事とは?

簿記には商業簿記と工業簿記という2つの資格がありますが、簿記3級では商業簿記の基礎的な内容を扱います。そのため、簿記3級の資格を取得すると商業簿記の基礎的な知識を習得することができ、経理関連書類の処理、および青色申告書類の作成がおこなえるようになります。つまり、簿記3級を取得すると、基本的な会計業務や経理業務で活躍することができるのです。

会計事務

簿記3級の資格を生かせる仕事の一つに、会計事務という仕事があります。会計事務の仕事はあまりなじみがないという方もいるかもしれませんが、ここでは一般的な事務の仕事とどのように違うのかなど、会計事務の仕事内容や給料について紹介します。

仕事内容

会計事務の主な役割は、企業の財産の収支や金銭の変動などの財務状況を把握し報告することです。具体的な仕事内容としては、日々の記帳から、収支明細や決算書の作成、財産管理など多岐にわたります。これらの報告は経営者や金融機関、税理士などに行うため、コミュニケーション能力なども重要となります。会計事務の仕事は基本的には会計にかかわるものになりますが、会社により、一般事務のような事務処理の業務を兼任する場合もあります。

年収

会計事務所で働く場合、入社1~5年目では年収の相場はおよそ400万円となっています。また、税理士の資格を持っていると、さらに100万円程度年収が上乗せされるところもあります。専門的な知識が必要になることから、他の職種と比較しても高めの水準となるようです。

経理

簿記といえば、真っ先に経理の仕事を思い浮かべる人も少なくないのではないでしょうか。経理の仕事は、多くの人がイメージを持ちやすい仕事かもしれませんが、同時に会計や財務との仕事の違いがいまひとつわからないという方もいるでしょう。ここでは、そんな経理の仕事内容や年収について紹介します。

仕事内容

経理のおおまかな仕事は、企業のお金の流れを数字で管理することです。経理の仕事は大きく日々の仕事、月次の仕事、年次の仕事に分けることができ、日々の仕事としては、入出金や、取引先の与信管理などが挙げられます。さらに、正しくお金の流れを把握するために、都度経理ルールの作成や改善なども行わなければなりません。一方月次の仕事としては、収支のバランス管理や社員の給与計算などがあります。これら日次や月次の業務ももちろん重要な仕事ですが、経理の仕事の最終目標は年次の決算対応です。自社の決算に加えて、連結子会社がある場合には連結決算を行い、決算が終わると有価証券報告書や財務諸表のなど資料を開示しなければなりません。さらに、決算後には監査のため税理士や公認会計士との折衝も行います。このように、決算の時期は非常に業務が多くなることが特徴です。

年収

ここで経理の気になる平均年収を見てみましょう。

20代 30代 40代
345万円 431万円 554万円

20代では345万円、30代では431万円、40代では554万円と、年代ごとにおよそ100万円ずつ年収が高くなっており、一般事務よりも少々高めの水準となっています。

税理士補助

最後に簿記3級の知識が生かせる職種として、税理士補助というものがあります。ここでは税理士との仕事の違いも含め、税理士補助の仕事内容や年収について紹介します。

仕事内容

税理士補助の仕事は、主に事務的な面で税理士の仕事の補助をすることです。具体的には伝票の整理やデータ入力、資料作り、その他の雑務といったアシスタント業務全般です。しかしながら、税理士補助は顧問先に代わって税務申告を行う税務代理や税務相談、税務書類の作成代理の業務などの税理士の独占業務は行うことができないので注意が必要です。税理士補助は、これらの税理士の独占業務に抵触しない範囲で税理士の補助業務を行います。

年収

税理士補助の年収は、所属する事務所の種類によって少し変わってきます。

個人事務所の場合 税理士法人事務所の場合
年収:300万~400万円 年収:300万~500万円

上の表のとおり、個人事務所と税理士法人事務所とでは、年収の差が最大でおよそ100万円あります。税理士法人事務所のほうが、個人事務所に比べて給料は高めの水準といえるでしょう。

さらに、税理士試験科目に合格していて実務経験がある場合には、年収にして500万~600万円にまでなる場合もあります。

簿記3級の資格を取得するメリット

ここまで簿記3級の資格を生かせる仕事についてみてきましたが、簿記3級の資格を取得することは、こうした仕事に就きやすくなること以外にも多くのメリットがあります。

1つは、得意先の経営状況を判断できるようになり、営業活動にも役立つことです。財政状況から企業を読み解くことで効率的な営業活動が可能になります。

2つめは、フリーランスで活動する人が確定申告や会計処理をスムーズに行えるようになることです。

そして3つめが、簿記3級で基礎的な知識を身に付けることで、2級や1級に挑戦するための基盤づくりができることです。簿記はどの級からでも受験することができますが、やはりいきなり上級へ挑戦するのと3級で基礎を身につけてから挑戦するのとでは効率が全く違います。

このように、簿記3級の取得は多くのビジネスマンにとってメリットがあり、さらにより専門的知識を身に付けたい人にとっても有益であるといえます。

簿記3級の資格試験を受けるには?

そんな取得のメリットが多い簿記3級ですが、実際に取得するためにはどうすればよいでしょうか。この段落では、取得のために必要な試験の基本的情報について解説していきます。

受験資格

簿記の資格には受験制限がなく、学歴・年齢・性別・国籍に関わらず誰でも受験することができます。つまり、誰にでも簿記3級を取得するチャンスがあるといえます。

受験日

簿記3級の試験は毎年の実施回数や試験日が決まっているわけではありませんが、だいたい年に3回、2月・6月・11月のどこかの日曜日に行われる傾向があります。詳しい試験日は商工会議所のホームページなどで発表されていますので確認してください。

申し込み方法

簿記3級の試験を受験するためには、試験日の約2カ月前までに近隣の商工会議所まで問い合わせを行って、案内に従って申し込む必要があります。電話での問い合わせだけでなく、インターネットに申し込み方法が記載されている場合もありますので確認するようにしましょう。商工会議所によって詳しい申し込み方法は異なる場合がありますので注意してください。

簿記3級の取得は難しい?

簿記3級の受験方法が分かったところで、ここからは試験の合格率や難易度について紹介します。合格率や難易度について把握しておくことは、勉強計画を立てる上でも非常に重要になりますのでぜひ参考にしてください。

合格基準

簿記3級の試験では商業簿記と工業簿記のうち、出題されるのは商業簿記のみとなっています。70点以上の点数で合格となりますが、出題される問題ごとに配点が異なりますので、単純に問題数からみた正解率が70%以上というわけではないことを頭に入れておかなければなりません。

合格率

直近3回分の試験の合格率をみてみましょう。

第146回試験 第147回試験 第148回試験
50.9% 40.3% 48.9%

試験ごとにばらつきはあるものの、直近のデータから見ると大体合格率は40%以上であるといえます。

難易度

直近のデータを見ると、合格率はおおむね35%~50%程度となっていて、多ければ受験者2人のうち1人は合格している場合もあります。合格基準も7割以上の点数獲得とそこまで厳しいものではありませんので、簿記3級は資格試験の中でも難易度はあまり高くないといえそうです。

簿記3級の資格を取るための勉強方法は?

簿記3級の取得難易度はそれほど高くないということは分かりましたが、合格のためにはやはり勉強をして確実な知識を身に付けなければなりません。そこでここからは、効果的な勉強方法を紹介します。

必要な勉強時間

簿記3級の資格を取得するためには、一般的には50~100時間ほどの勉強時間が必要といわれています。勉強時間は、個人個人の勉強スタイルによってもかなり前後しますので、最も自分に合った勉強スタイルを見つけることが合格への近道となります。

スケジュール

簿記3級の勉強方法としては、主に2つの方法があります。

まず1つは、長期的に取り組んで1日の勉強時間を短くする方法です。忙しくまとまった時間をとることができない人に向いている方法で、1日1時間程度勉強すれば1カ月ほどで合格を目指すことができます。しかし、この方法は時間に余裕があるということからだらけてしまう可能性もあります。こうした事態を防ぐためには、毎日少しでも勉強をする癖をつけることが大切です。

もう1つは、短期的に取り組んで1日の勉強を長くするという方法です。1日3時間以上勉強すれば、1週間で大体の知識を身に付けることができます。簿記3級は出題範囲が大体パターン化されているため、効率的に勉強をすれば少ない勉強時間でも十分に合格は可能です。時間も集中力もあるという人は、ぜひこちらの方法を試してみてください。

簿記の3級は、ただなんとなく空いた時間に勉強するよりも、勉強時間やスタイルをパターン化したほうが効率的です。自分のライフスタイルや集中力などの性質に合わせ、続けやすい方法を選択しましょう。

勉強のポイント

実際に勉強に取り組むにあたっては、まずテキストを何度も繰り返し読み込むことが大切です。一度ではなく、理解できるまで何度も読み返しましょう。

テキストを読んで意味が理解できたら、次は問題演習に取り組みます。理解することと、問題が解けることはまた違います。自分の理解を確かめるためにも、問題をどんどん解いてさらに理解を深めましょう。解けなかったり、間違えたりした問題はもう一度テキストを読み返し、正しく理解ができるようにします。そのうえで改めて同じ問題に取り組みましょう。

このように問題演習と復習は繰り返し行い、間違えなくなるまで続けます。また、日にちをあけると問題の内容などどうしても忘れてしまうので、復習をする際は日にちを空けないように心がけましょう。

簿記3級を独学で取得するには?

資格試験を取得しようと思ったら、資格専門学校への入学を検討する方も少なくないかもしれません。ですが、簿記3級は難易度が高い資格というわけではないため、独学でもしっかり勉強すれば十分合格することが可能です。

簿記2級や簿記1級との違い

簿記3級の合格を目指すうえで知っておいてほしいのが、2級や1級との違いです。

まず2級ですが、3級との大きな違いは商業簿記に加えて工業簿記という科目が登場することです。商業簿記が出来上がった商品に関わるお金の流れを扱うのに対し、工業簿記は商品を製造する段階からお金の流れを把握していきます。2級の内容について理解すると中小企業から大企業までの財政状態や経営成績を理解できるようになり、さらには財務諸表を読み解くことができるようになります。

さらに難易度の高い簿記1級では商業簿記・工業簿記に加えて会計額や原価計算まで行います。経営的視点で管理・分析ができるようになり、コンサルティングに生かすことが可能です。しかし、やはりその難易度は3級と比較してもかなり高く、合格率は10%未満となっています。

3級以上に簿記の知識を深めたいと思ったら、簿記2級や1級も取得したほうがよいでしょう。より難易度の高い資格を取得することで、ビジネスでの活躍の場をより一層広げることができます。

まとめ

簿記3級は誰でも制限なく受験することができ、難易度も高くないため、比較的挑戦しやすい資格です。2級や1級を取得するためにも、基礎的な知識を身に付けることができる3級の資格は取得しておいたほうがよいでしょう。

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