簿記について

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簿記1級、2級、3級、初級の違いとは?

簿記1級、2級、3級、初級の違いを教えて!?

「日商簿記検定試験」の受験を考えている方の中には「何級から受ければいいの?」「何級を取れば評価されるの?」と疑問や不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、日商簿記1級、2級、3級、初級の違いを細かく「合格率」「難易度」「試験内容」「独学で合格できる?」「就職や転職に有利な級」など比較・分析しています。何級から受験しようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

「簿記1級、2級、3級、初級」の違いとは?

日商簿記には、1級・2級・3級・初級の4つの級があります。
特徴としては、

  • 1級……「公認会計士、税理士などの国家資格への登竜門」
  • 2級……「商業簿記・工業簿記を学び、就職・転職に有利な資格」
  • 3級……「初歩的な商業簿記を学ぶ基本レベル」
  • 初級……「簿記の仕組みや基本用語を理解する入門レベル」
となっています。

なお、企業の経理・財務部門では、「日商簿記2級」が高く評価され、採用条件に「日商簿記2級合格者」と記載している企業も目立ちます。

「簿記1級、2級、3級、初級」の特徴・合格率・難易度・勉強時間は?

簿記1級とは?

日商簿記1級は、「公認会計士、税理士などの国家資格への登竜門」といわれている試験です。合格率は8~10%。難易度は「非常に高い」です。勉強時間は2級レベルの知識がある方で、独学なら12カ月以上(700時間以上)通学・通信講座なら8カ月~12カ月(500時間~700時間)といわれています。

試験科目は「商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算」の4科目です。合格すると税理士試験の受験資格が与えられます。学習のボリュームは、簿記3級の4倍、簿記2級の2倍といわれています。

簿記2級とは?

日商簿記2級は、「商業簿記・工業簿記を学び、就職・転職に有利な資格」です。合格率は10~30%。難易度は「高い」、勉強時間は3級レベルの知識がある方で、独学なら4~6カ月(250~350時間)通学・通信講座なら2~4カ月(150~250時間)といわれています。

試験勉強では、商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を学び、財務諸表の数字から経営状況が把握できるようになります。そのため、「企業の経理・財務担当者に必須の資格」といわれ、日商簿記2級合格を採用条件に挙げている企業も少なくありません。

簿記3級とは?

日商簿記3級は、「初歩的な商業簿記を学ぶ基本レベル」です。合格率は40~50%。難易度は「中」と、2級と比べると合格しやすい試験といわれています。勉強時間は独学なら2~3カ月(100~150時間)通学・通信講座なら1~2カ月前後(100~120時間前後)となっています。

試験勉強では、基本的な商業簿記を学習し、合格者は経理関連書類の処理や、青色申告書類の作成など、初歩的なことができるようになります。2級ほど多くはありませんが、求人の応募条件に「日商簿記3級合格」と挙げている企業もあります。

初級とは?

日商簿記初級は、「簿記の仕組みや基本用語を理解する入門レベル」です。合格率は50~60%。難易度は「低め」。勉強時間は独学で100時間以下です。

試験はインターネット受験となっており、全国のネット試験会場で行われます。試験内容は、簿記の基本用語や複式簿記の仕組みなど。ですが多くの方は初級を受けず、3級から受験する傾向があります。

「簿記1級・2級・3級・初級」、初心者は何級から受ければいい?

日商簿記検定には、何級からでも受験することができるため、学生時代に簿記を学んだ方は「2級」、簿記初心者の方は「3級」を受験する傾向があります。また最近は、通学や通信講座の「3級+2級セットコース」を受講し、3級を飛ばして2級を受験する簿記初心者も増えています。

簿記2級と3級、ダブル受験(同時受験)はできる?

日商簿記検定試験は、以下のように開始時間が異なるため、「2級と3級」または「1級と2級」を同時に受験することが可能です。

受験級 試験時間
1級 9:00 説明開始
9:15 試験開始(制限時間:3時間 途中15分の休憩あり)
2級 13:30 説明開始
13:45 試験開始(制限時間:2時間)
3級 9:00 説明開始
9:15 試験開始(制限時間:2時間)

簿記2級を飛ばして、1級を受けることはできる?

日商簿記検定試験は、何級からでも受験ができます。簿記2級を飛ばして1級を受けることも可能です。ただ、1級は2級の学習内容をベースにしているため、2級レベルの知識がなければ、試験勉強はとても困難な道のりとなります。

特に、ここ数年は試験範囲の改定で、試験の内容が変わっています。一度、簿記2級の過去問に挑戦し、ご自身に2級相当の力があるか確認することをおすすめします。

「簿記1級・2級・3級」は独学で合格できる?

日商簿記1級は独学で合格できる?

日商簿記1級は、試験範囲がぐっと広まり問題も複雑になります。2級までは、過去問中心の学習で対応できましたが、1級からはひっかけ問題も出題され応用力が求められます。そのため、難しさは体感として、2級の10~20倍といわれています。

法改正が試験に与える影響も考えると、市販のテキストで進めるよりも、通学講座や通信講座で要領よく学習するほうが効率的です。とはいえ、通学・通信講座は費用がかかります。一度、書店で簿記1級のテキストに目を通し、独学にするか通学・通信講座にするかを判断するとよいでしょう。

日商簿記2級は独学で合格できる?

日商簿記2級は独学でも合格できます。ただ、2級は3級の知識がベースとなるため、簿記を初めて学ぶときは、「3級→2級」の順に学習を進めていかなければいけません。この場合も、書店で3級と2級両方のテキストに目を通し、独学にするか通学・通信講座にするかを判断しましょう。

日商簿記3級は独学で合格できる?

日商簿記3級は独学で合格できます。基本的な商業簿記を学ぶ試験のため、学習範囲もそれほど広くありません。また、簿記3級の教材は初心者を対象にしているのでわかりやすく、市販のもので十分に対応できます。書店で自分に合ったテキストと過去問題集を購入し、学習を進めていきましょう。

「簿記1級・2級・3級・初級」、就職・転職に有利な級は?

簿記1級・2級・3級・初級、仕事に生かせるのは?

経理・財務の求人案件を見ると、多くの企業が「日商簿記2級以上」を応募資格としています。このため、最も仕事に生かせるのは「日商簿記2級」と考えてよいでしょう。

実際の求人例1(経験者の募集)

募集業種:会計事務所・税理士法人

勤務地:東京都

雇用形態:正社員

就業時間:09:00~17:30

モデル年収:450万円~600万円
※経験・能力を考慮の上、優遇します。
※昇給:年1回(6月)、賞与:年2回(6月/12月)月給制

平均残業時間:30時間程度

休日・休暇:年間休日数120日 /初年度有給日数20日 / 最大有給日数20日

手当:住宅手当、残業手当、通勤手当、健康保険、労災保険、厚生年金保険、雇用保険、介護休職制度、その他制度、社員持株会制度、育児休暇制度、財形貯蓄

仕事内容
■リーダー候補として、幅広く業務を担当していただきます。
■決算(単体・連結)、予算、資金、税務など幅広い業務より、ご経験に応じて決定します。

応募条件
【必須経験・スキル】
■事業会社における経理実務経験2年以上。
■日商簿記2級以上または同程度の会計知識を有する方

【歓迎する経験・スキル】
■製造業または個別原価計算による経理経験


実際の求人例2(未経験者の募集)

募集業種:一般事務、経理、労務

勤務地:東京都

雇用形態:正社員

就業時間:09:00〜18:00

月給:23万円〜30万円
※経験と能力を考慮の上、決定します
※試用期間3ヵ月(期間中の待遇に変更はありません)

昇給・賞与:昇給は年1回、賞与は年2回

休日・休暇:年間休日120日以上、週休2日制、有給休暇(入社6ヵ月後に10日間支給)、夏季休暇、年末年始休暇

手当:交通費全額支給、資格手当(衛生管理者、キャリアアドバイザー、社会保険労務士など)、各種社会保険完備、産休・育休制度、補助金制度(資格取得、講習、セミナー等)、社外セミナーの受講(一般常識、ビジネスマナー等)、eラーニング(スマホアプリ)の受講、家族手当(配偶者:月1万円/子ども一人につき:月5000円)、報奨金あり

仕事内容
■請求書の確認や支払い処理
■会計ソフトへの入力
■月次処理
■会議資料作成
■その他、経理に付随する業務
■電話、来客対応
■労務関連

応募条件
【必須経験・スキル】
■学歴不問・未経験者可
■Excel、Word、PowerPointの基礎操作ができる方
■日商簿記2級以上

【歓迎する経験・スキル】
■経験経理経験がある方
■会計ソフト(勘定奉行)入力経験がある方
■仕事を前向きに楽しめる方
■自ら考え行動できる方

簿記1級・2級・3級・初級、履歴書に書けるのは?

日商簿記は何級からでも履歴書に書くことができますが、事務・経理職で評価の対象となるレベルは2級以上です。3級は「簿記の入門資格」という印象が強いため、それほどアピールポイントにはなりません。

なお、資格欄に記入する際は、必ず正式名称を記入しましょう。日商簿記であれば「日本商工会議所簿記検定試験 ○級」、全商簿記は「全国商業高等学校協会主催 簿記実務検定 ○級」、全経簿記は「全国経理教育協会 簿記能力検定試験 ○級」となります。

まとめ

今回は日商簿記検定試験にスポットを当て、1級、2級、3級、初級の違いをおおまかに「合格率」「難易度」「試験内容」「独学」「就職や転職に有利な級」という視点からご紹介しました。

事務・経理職を目指す場合、日商簿記は2級からが評価の対象となります。ただ、未経験者の場合、書類審査では「資格+α」が求められます。「+α」とは「この会社で、自分はどんなことができるか?」ということ。会社のことをよく調べ、自己PRや志望動機をしっかりと考え、「資格+人間的に魅力のある人材」として売り込んでいくことが大切です。

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