簿記3級の合格率は?難易度や合格に必要な勉強時間、勉強方法も解説
更新日:2024年10月30日
日商簿記3級の合格率は40~50%と比較的高く、初めて簿記に挑戦する人の約半数が合格する傾向があります。試験は主に仕訳や決算書作成に関する問題が出題され、70点以上で合格です。
効率的に学習を進めるためには、試験全体の出題傾向を把握し、良質なテキストや問題集を活用しながらスケジュールを立て、過去問を繰り返し解くことが欠かせません。
- 簿記3級の合格率は40~50%
- 合格には基礎的な学習と過去問演習が有効
- 簿記3級に合格するためには、通信講座がおすすめ
- 簿記3級のネット試験の合格率は、おおむね40%~50%前後で推移しており、合格点は100点満点中70点
- 簿記3級の試験は、主に「商業簿記」に関する内容が出題される
- 簿記3級の合格率は40~50%程度
- 日商簿記3級に合格するためには、平均して100時間の学習が必要といわれている
- 簿記3級最短合格なら通信講座がベスト
簿記3級の合格率は?
簿記3級のネット試験の合格率は、おおむね40%~50%前後で推移しています。直近10年分の推移は、以下のとおりです
2024.6.9 | 20,927名 | 8,520名 | 40.7% |
2024.2.25 | 23,977名 | 8,706名 | 36.3% |
2023.11.19 | 25,727名 | 8,653名 | 33.6% |
2023.6.11 | 26,757名 | 9,107名 | 34.0% |
2023.2.26 | 31,556名 | 11,516名 | 36.5% |
2022.11.20 | 32,422名 | 9,786名 | 30.2% |
2022.6.12 | 36,654名 | 16,770名 | 45.8% |
2022.2.27 | 44,218名 | 22,512名 | 50.9% |
2021.11.21 | 49,095名 | 13,296名 | 27.1% |
2021.6.13 | 49,313名 | 14,252名 | 28.9% |
2021.2.28 | 59,747名 | 40,129名 | 67.2% |
2020.11.15 | 64,655名 | 30,654名 | 47.4% |
2020.6.14 | |||
2020.2.23 | 76,896名 | 37,744名 | 49.1% |
2019.11.17 | 80,130名 | 34,519名 | 43.1% |
2019.6.9 | 72,435名 | 40,624名 | 56.1% |
2019.2.24 | 80,360名 | 44,302名 | 55.1% |
2018.11.18 | 88,774名 | 38,884名 | 43.8% |
2018.6.10 | 79,421名 | 35,189名 | 44.3% |
2018.2.25 | 78,243名 | 38,246名 | 48.9% |
2017.11.19 | 88,970名 | 35,868名 | 40.3% |
2017.6.11 | 80,227名 | 40,880名 | 50.9% |
2017.2.26 | 80,832名 | 38,289名 | 47.4% |
2016.11.20 | 94,411名 | 42,558名 | 45.1% |
2016.6.12 | 83,915名 | 28,705名 | 34.2% |
2016.2.28 | 89,012名 | 23,701名 | 26.6% |
2015.11.15 | 84,708名 | 22,094名 | 26.1% |
2015.6.14 | 79,467名 | 41,910名 | 52.7% |
2015.2.22 | 79,460名 | 42,990名 | 54.1% |
2014.11.16 | 86,659名 | 33,364名 | 38.5% |
2014.6.8 | 78,726名 | 37,824名 | 48.0% |
2014.2.23 | 75,049名 | 30,690名 | 40.9% |
簿記3級の合格点
日商簿記3級の合格点は、100点満点中70点です。つまり、70点以上を取得すれば合格となります。試験内容は基礎的なものが多く、計算問題では電卓の使用が許可されていることも特徴です。
簿記3級の試験概要
簿記3級の試験は、主に「商業簿記」に関する内容が出題されます。具体的な問題は、以下のとおりです。
- 仕訳問題:日々の取引を仕訳する問題
- 勘定記入:勘定科目に取引を記入する問題
- 計算表作成:試算表や精算表を作成する問題
試験形式は大問が3つに分かれており、それぞれの配点は「大問1(45点)」「大問2(20点)」「大問3(35点)」の100点満点です。試験時間は60分間で行われます。
また、簿記3級の試験は年に3回、6月、11月、2月に実施されることが一般的です。ネット試験も随時行われています。受験資格には特別な制限がなく、誰でも受験することが可能です。
簿記3級試験の詳細は、以下もご参照ください。
関連記事:
簿記3級とは?試験概要や合格率、問題内容などを徹底解説!
簿記3級の試験日程と申込方法
簿記3級の試験日程や申込方法は以下のとおりです。
統一試験 | ネット試験 | |
---|---|---|
試験日程 | 年3回(6月第2週、11月第3週、2月第4週) | 随時(試験センターが定める日時) |
試験時間 | 2時間 | 2時間 |
受験料 | 2,850円(税込) | 3,850円(税込) |
申込方法 | 商工会議所の窓口、インターネット、郵送 | インターネット(CBT-Solutionsのサイト) |
申込期間 | 試験日の約2ヶ月前から | 随時 |
簿記3級の統一試験の申し込み方法は、受験希望地の商工会議所に直接申し込むか、商工会議所の公式サイトからインターネットで申し込む、または申込書を郵送して申し込むことが可能です。
ネット試験の場合、株式会社CBT-SolutionsのCBT/PBT試験受験者ポータルサイトからインターネットで申し込みます。
簿記3級の難易度は?
日商簿記3級の合格率は40~50%程度と比較的高く、難易度も低めだといえるでしょう。初めて簿記に挑戦する受検者が多く、その中で約半数が合格する傾向にあります。計画的に学習スケジュールを組み、着実に勉強を進めることで合格を狙うことが可能です。
簿記3級合格に必要な勉強時間
日商簿記3級に合格するためには、平均して100時間の学習が必要といわれています。1日に3〜4時間勉強すれば、約1か月で試験準備が整いますが、実際には1日2〜3時間の勉強を3か月ほどかけて進める人や、1日30〜60分ずつ勉強を続け、4〜5か月をかけて試験に挑む人も多いようです。そのため、毎日決まった時間を学習に充てるのが難しいと感じる方も少なくないでしょう。
そのような場合は、休日に集中して勉強するほか、仕事の休憩中や通勤時間などの隙間時間をうまく活用して、効率的に学習を進める工夫が必要です。なお、経理経験者や簿記の基礎知識がある方であれば、50時間程度で合格を目指せるでしょう。
簿記3級は独学でも合格可能?
簿記3級は、しっかり勉強すれば独学でも合格することが可能です。しかし、簿記3級合格が独学では難しいといわれることがあります。ここでは、主な理由をご紹介します。
覚えることが多い
簿記3級では、貸借対照表や損益計算書の構成、勘定科目の分類、各種取引の仕訳方法など、多くの知識を覚える必要があります。これらの知識は、単に暗記するだけでなく、実際の問題に適用できるように理解しておくことが重要です。
例えば、売上や仕入れの取引をどのように仕訳するか、どの勘定科目を使うかなど、具体的な場面での応用力が求められます。
単なる暗記試験ではない
簿記3級の試験は、単なる暗記では対応できない部分が多いです。仕訳の仕組みや簿記の基本的なルールを理解していないと、問題を解くのが難しくなります。近年は、実務重視の問題も増えており、実際のビジネスシーンを想定した問題が出題されることがあります。単に知識を覚えるだけでなく、その知識をどのように使うかを理解することも必要です。
簿記特有の語句が多い
簿記には特有の言い回しや専門用語が多く、初学者にとってはこれらを理解するのに時間がかかります。例えば「貸方」「借方」「仕訳」などの用語は、日常生活ではあまり使われないため、最初は戸惑うことが多いでしょう。これらの用語をしっかりと理解し、使いこなせるようになるまでには、一定の時間と努力が必要です。
新傾向問題で難しくなっている
最近の試験では新しい形式の問題が出題されることがあり、過去問だけでは対応しきれない場合があります。例えば、複数の取引を一度に仕訳する問題や、実際のビジネスシーンを想定したシナリオ問題などが出題されることがあるでしょう。
従来の学習方法だけでは対応が難しくなっているため、最新の試験傾向を把握し、柔軟に対応することが求められます。
簿記3級合格のための効率的な勉強方法
簿記3級に合格するためには、以下のポイントに留意しなくてはなりません。
・試験の全体像を把握する
・良質なテキストと問題集を選ぶ
・勉強のスケジュールを設定する
・重点的に学習する分野を把握する
・過去問演習を繰り返す
それぞれの内容を確認しておきましょう。
試験の全体像を把握する
まずは、試験の全体像を把握することが欠かせません。簿記3級の試験は、仕訳、勘定記入、決算書の作成が中心です。これらの基本的な構造を理解することで、どの分野に重点を置くべきかが見えてきます。
試験の出題傾向や過去の問題を確認し、どのような形式で問題が出題されるのかを把握しましょう。効率的な学習計画を立てやすくなります。
良質なテキストと問題集を選ぶ
次に、信頼できるテキストと問題集を選びましょう。初心者にも分かりやすく解説されており、基礎から応用まで幅広くカバーしているものを選ぶことがポイントです。問題集も併用することで、実際の試験形式に慣れることができます。
勉強のスケジュールを設定する
効率的な勉強スケジュールを立てることが成功のカギです。まずはテキストをざっくりと1回読み、全体の流れを掴みます(6時間程度)。その後、問題集を解きながら理解を深め、過去問を繰り返し解くことで実践力を養いましょう。
特に、過去問は最低でも3周することが目標です。出題傾向を把握し、解答スピードを上げられます。
重点的に学習する分野を把握する
仕訳と決算書の作成は特に重要な分野です。確実に点を取れるように、重点的に学習しましょう。仕訳は簿記の基本中の基本であり、ここでつまずくと他の問題にも影響が出ます。決算書の作成も、実際の業務に直結する重要なスキルです。確実に得点できるように準備しましょう。
過去問演習を繰り返す
過去問を繰り返し解くことで、出題傾向を把握し、解答スピードも上がります。特に第1問(仕訳)と第3問(決算書)はパターン化されているため、繰り返し解くことで得点力を向上することが可能です。過去問を解く際には、時間を計って実際の試験と同じ環境で行うとよいでしょう。
簿記3級最短合格なら通信講座がベスト
簿記3級試験を効率的にクリアするためには、通信講座を活用するのが最適です。理由はいくつかあります。
➀通信講座なら自分のペースで効率的に学習できる
時間や場所を問わず、自由に学習を進めることが可能です。通勤や移動時間、家事の合間、または休憩時間など、日常のちょっとした時間を使って柔軟に勉強できるため、忙しい日常の中でも自分の生活リズムに合わせて取り組めます。
②学習コストを抑えられる
通学型の講座では、授業料に加えて交通費もかかりますが、通信講座ではその必要がありません。手頃な受講料で、余分な費用をかけずに学習を進められます。
③充実したサポート体制が整っている
独学では解決が難しい疑問も、通信講座なら丁寧なサポートがあるため、気軽に質問して解決できます。疑問を抱えたまま進めることなく、安心して学習を深めていけるでしょう。
フォーサイトの簿記3級講座の特徴
ここからは、高い合格率を誇るフォーサイトの簿記3級通信講座の特徴をご紹介します。
➀わずか1~2か月での合格実績あり!
通常、簿記3級試験の合格には約2~4か月の準備期間が見込まれますが、フォーサイトのコースを受講すれば、1~2か月で合格することが可能です。この短期間での成功は、フォーサイトが効率的に合格点を狙える教材作りに注力しているからこそ実現できます。
②フォーサイトのフルカラーテキストは、使用者の満足度が90%以上
試験に必要な知識が豊富に掲載されており、重要ポイントは色分けで明確に示されています。さらに、分かりやすいイラストも多数取り入れているため、これにより高い合格率を達成しています!
③経験豊富な講師陣が揃っている!
簿記の専門知識を持った優秀な講師たちが、これまでの豊富な指導経験を活かし、質の高い授業内容と教材を提供しています。
④「eライブスタディ」で学習ペースを維持!
通信講座でありながらも、定期的にライブ配信される講義に参加でき、一人での学習でもモチベーションを維持し、計画的に学習を進められるサポート体制が整っています。
通信講座を体感するなら資料請求しよう!
これまで通信講座を利用したことがない方や、以前通信講座を試したけれど挫折した経験がある方にとって、通信講座を始めることには不安があるかもしれません。そんな方には、まずは資料請求をおすすめします。もちろん、無料です。
サンプルテキストや問題集を確認することで、実際の教材内容を直接チェックできます。教材の理解しやすさや学習に適した形式かどうかを自分で確かめることが可能です。
また、eラーニングを無料で体験するチャンスもあります。スマホさえあれば、どこでもいつでも学習できることを実際に感じることが可能です。さらに、簿記3級合格のためのノウハウが詰まったガイドブックが無料で提供されます。
簿記3級に合格するためには効率よく勉強しよう
簿記3級に合格するためには、効率的な勉強が欠かせません。試験は仕訳や決算書作成に関する問題が出題され、合格率は40~50%です。効率よく学習を進めるためには、良質なテキストや問題集を使い、過去問演習を繰り返し行うことが求められます。
計画的に学習を進め、実践力を養うことで合格を目指せるでしょう。
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